僕はお兄ちゃんの代わりに生まれた子
お兄ちゃんが7歳の時、家を出て行ったからお兄ちゃんの代わりを果たすために僕は生まれてきた。

家は宗教団体で、両親は僕をお兄ちゃんの代わりに神の子として崇められていた。
お兄ちゃんもいやだったんだと思う。人として扱ってくれない。両親も大人たちみんな
だから逃げ出したんだって物心ついた時には理解してた

そんなある日お兄ちゃんが見つかったって連絡が入った
すると両親と大人たちは血相を変えて、お兄ちゃんを取り戻そうと必死になって
準備を進めていた。

僕はそれをずっと眺めていただけだった
僕お兄ちゃん代わりが務まるように色々がんばってたつもりなんだけどな。

結局代わりでしかなくて、お兄ちゃんにはなれないんだね…。
顔はそっくりだけど、髪色は違うし、眼も半分違う…
だから髪はずっと染めていたし、眼も片方隠してた…

名前もお兄ちゃんと同じ名前をずっと呼ばれていた。

お兄ちゃんを連れ戻しに行った人は帰ってこなかった
その代わり大勢の大人が宗教施設に押し寄せてきて
大人たちは捕まっていった…僕の両親も

そして宗教団体は解体された。そのあとどうなったか聞いた話だけど
連れ戻しに行った人はお兄ちゃんがいた町で大暴れしてその時に死んじゃったらしい

しかも、その場に当然お兄ちゃんはいて、お兄ちゃんも死んだんだって…。
その話を聞いた両親も死んだんだってさ…。

結局僕は何のために生まれたんだろうね。
僕って必要だったのかな…。

両親のことも会ったことないお兄ちゃんのことも嫌いじゃなかったんだけどね。
だって、お兄ちゃんは家が嫌で逃げ出したんでしょ…
僕が代わりに必要とされていたから生まれたわけで両親も僕を必要としてた。

でもお兄ちゃんが見つかった日から僕の周りはおかしくなったんだ。
お母さんもお父さんも僕のこと娘として扱ってくれたことはなかったけどそれでも…。

大切ではあった。僕は大切にしてたんだよ
会ったことないお兄ちゃんも宗教団体にいた人たちもね

でもそれが返ってきたことなんて一度もなかった。

だから僕は大切なものを作らないことにした。さみしくなっちゃうからね。
僕が大切にしても僕は大切にしてもらえないから



でも僕は唯一大切にしてもものがある
それは名前　ずっとお兄ちゃんと同じ名前で呼ばれていて僕個人の名前はなかった
だけど、助けてくれた人がこの学園に入る前に僕に名前を送ってくれたんだ。

その人はもういないけど
僕はこの名前だけは大切にしたいと思っている。

学校に行ったことなかった僕はその人から色々教わった
でもその人は自分が長くないってわかってて、僕をこの学園に入れてくれた。


学園で暮らすのは楽しいと思っている
勉強も好きだし、何かをみんなでやるとき頼られるのはうれしい…
僕は必要とさていると…生きてていいんだと実感するから

だから僕はこの日常を壊したくないし守っていきたい。
そのためになら僕はなんでもやるよ

でも悪いことはやっぱりしたくないから
僕のできる範囲でね。あんまり喧嘩は強くないから荒事にならないようにね
でも僕弱くはないから多少はね？

ムラサキシキブの花言葉は「聡明」「上品」「才媛」「愛され上手」
兄：花積 凪夕汰（はなずみ なゆた）

【トレーラー】
力がゆえに恐怖され、居場所を失ったその果てに。
1人のオーヴァードがたどり着いたのは、洋上の学園――アカデミア。
魔女の導きでやって来た地で待ち受けるのは新たな友人、騒がしい日常、そして翡翠の魔法使い。
希望、策謀、欲望が渦巻くこの学園で今、1年の幕開けとなる祭が始まる。
葛藤の末、獅子の心に宿るは真の勇気か、はたまた偽りの蛮勇か。

　　　ダブルクロス　The 3rd Edition アカデミアステージ キャンペーン『Wizard and Wicked』
　　　act.1「A bottle of Courage」
　　　ダブルクロス――
　　　それは裏切りを意味する言葉。
【レギュレーション】
○必須　基本ルールブック1、2、上級、エフェクトアーカイブ、ディスカラードレルム
○使用可能　インフィニティコード
○全員所持で適応　リンケージマインド
形式：ボイセ、ココフォリア
PC人数 4人
プレイ時間3～4時間×5日
経験点：130点+4点(イージーエフェクト用)

・メモリー
・風の渡し手
・マシラのごとく
・オーバードーズ