世間知らずで危なっかしくて、手を貸したくなる存在。なんてのはまあ幸兎がそう見えるように振る舞ってる生存戦略。
幸兎の中の想いは1つ「皆ぼくを護って、ちやほやして、可愛がって、尽くして」
幸兎の衝動「飢餓」はここから来ており、他人が自分に注ぐ愛や金や時間に飢えている。
幸兎は生きとし生ける全ての生命は自分に奉仕するために生きてる下僕と思っているレネゲイドビーイング。
だから何かするときは大変そうなふりをして、手伝ってもらったり、代わりにやって貰ったり、とにかく王様のように自分が動かなくて良い環境を作り上げていく能力が高い。

具体的には≪快楽の香気≫を使い、まずは薄く散布して下僕の意識を引く。下僕が務めを果たしたらご褒美として≪快楽の香気≫の濃度を高めてねぎらいの言葉を掛けることで、幸兎の手伝いをすると幸福感に包まれるという学習を行なわせていく。
最終的に幸兎が≪快楽の香気≫を出さなくても幸兎の姿を見るだけ、声を聞くだけで幸福感に包まれるようにし、ずっと傍に居たい。離れられない、何でもかんでも手伝う。という立派な下僕達を作り上げていく。
まるでパブロフの犬のような実験動物（下僕）達。

そして下僕達に「自分がいないとこの子は生きていけない。自分が助けてあげなくちゃ、もっと尽くさなきゃ」という脅迫概念にも似た感情を刷り込み、あらゆるお世話をして貰う寄生型（ヒモ的意味）レネゲイドビーイング。

ちなみに幸兎のうさ耳の切れ込みだが、実験動物では何を処置したかの目印として耳や尻尾を切ったり、毛を剃ったりすることがある。ただ幸兎のはそれとは全くの無関係。
レネゲイドビーイングとして覚醒時に”自分が可愛がられるためには”を考え、人間は小さくて弱々しいものが好き。とくに欠陥があるとそれを自分が補ってあげた、護ってあげた。自分は相手よりも優位に立っているという優越感が味わえて可愛がる、保護する確率が増える。と本能的に理解しており、『可哀相で可愛い兎』を演じるためについてるだけの物。消そうと思えば消せるし、人間の耳を作る事も可能（基本は人間の耳でも右耳に切れ込みが入る）だが、めんどくさいしうさ耳の方が可愛いのでやりたがらない。

記憶喪失で世間知らずな無知な幸兎も演技。流石に3年前の拾われてすぐの時は本当に右も左も分からない状態であったが、≪まだらのヒモ≫を使い日夜情報収集しており、人間社会の闇や欲望もまるっとするっと全て理解している。理解した上で、無知で世間知らずでちょっとおばかな純粋無垢な白ウサギを演じている。
「だって人間って誰かに教えたり、やってあげたりするのが好きなんでしょ？ぼく知ってるよ。だからぼく、なぁんにも知らない、できない幸兎だってことにしておいてあげる。だから好きなだけぼくに教えて、やって、尽くして、注いで気持ちよくなって？そしたらぼくから離れられないようにしてあげるから」
自分から積極的に掻き回すことはしないが、じわじわと効く毒のように染み渡り、周りを堕落させていくタイプのレネゲイドビーイング。

ちなみにこのように知ってることを知らないというよな嘘をつくという行為に罪悪感は一切無い。むしろより可愛いぼくを愛でられるんだから感謝してよね人間。というスタンス。人間とは考え方が根本的に違うので、わからせとかは不可能。

元になったオリジンのレジェンドは淫魔とウサギは性力が強いというまさに魔性の男。
性に関する知識は滅茶苦茶あるが、衝動：飢餓と結びつけて無知を装った誘い受けする。
手を出した相手は自分の事を責めるが、幸兎が無知故に酷いことをされたと分かっていない（と振る舞っている）のを見て、このままでは自分以外にも手を出されてしまう。自分が管理してあげないと。という管理欲を引き出して離れられなくする淫乱兎。
「これ、きもちいいの。だいすき、もっとして……？」

GMに許可取ったので藍川さんは幸兎に手を出します。出してます。藍川さん可哀相に……。


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