容姿・経歴・その他メモ

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非オーヴァードの両親から生まれた双子の弟。
兄とは一卵性双生児で、左右の眼の色がお互いに逆であること以外、見た目の判別が困難なほどよく似ている。
母体がレネゲイドウイルスに感染してしまっていた為か、生まれた時から能力の発現がみられた。
兄は紫の雷をまとった黒い龍神の霊魂を体に巻き付け、弟は蒼い雷をまとった黒い龍の姿で生まれてきた。
人の体から人ならざる奇怪な子供を取り出してしまった。室内は騒然とし、助産師の一人がは双子を手から落としてしまう。
その落とされた衝撃により、双子の体から発せられた雷は院内を駆け巡り、一瞬にして病院は火の海と化してしまう。
結果、病院は全焼。両親や双子を取り出した助産師たちだけでなく、その時病院にいた全員が焼死体となり発見された。
双子は、当時たまたま近くにいたFHエージェントのひとりに保護される。

「雷龍の双子のオーヴァードを拾った」という噂を耳にした、密入国していた中華マフィアにしてFHセルリーダー：タオホォ（檮杌）は、古くから強力で縁起の良い力の象徴。さらに、貴人の力、強さ、そして幸運の象徴でもある「龍」を欲した。
そして、自ら出世のため、力の象徴とするため、育てることとなる。

双子は、洗脳のような教育と、人体実験、殺し合いの世界で育った。

シァは任務で外に出て、オーヴァードではない人たち、家族、陽だまりの中に生きる人たちの存在を目にするたび、平穏な生活への憧れ強く抱くようになり、自分がいる世界の闇に絶望するようになる。
また敵対するUGNと幾度となく戦っていく中で、FHもUGNも目的が違うだけでやっていることは変わらない。洗脳と人殺しと子供を使い捨ての駒のように扱う組織だという思いが強くなる。一度生まれた不信感を拭うことは出来ず、任務にも支障をきたすようになり、そのことに腹を立てたタオホォはより強い憎悪と能力を身につけさせるため、シァと他のFHチルドレンを蟲毒のように戦わせた。
ジャーム化するチルドレン、喉が潰れるほどに泣き叫ぶ声、助けを呼んでも決して開かれることのない扉、血の海と死体の山。
自分が生きて兄の元へ帰ることだけを考え殺し合い、その果ての世界を目にして、FHにいたらいつか壊れて死んでしまうという恐怖心に駆られる。そして、勢いのままに兄の事も忘れ逃げ出してしまう。

兄の事を思い出すころには時すでに遅く、逃げ出す際に教育係だったエージェント達を殺してしまったため、反逆者として捜索されており、組織には帰れなくなってしまった。
また、兄の事は気掛かりであったが、同時に兄を置いてひとり逃げてきてしまった罪悪感に苛まれなかなか会いに行けずに気付けば月日は過ぎていくばかり。
UGNもFH同様に信用出来ず所属はしたくないが、政府の後ろ盾があるため報酬の金額は良い。
どんなに嫌と思っていても自分の能力を使い任務を遂行するしかお金を稼ぐ方法が分からず、どのみち任務を受けるのならば、報奨金の高いUGNと契約することを決めた。

現在はフリーランスとしてUGNと契約し、イリーガルのようなことをしてお金を稼いでいる。
お金貯めて、いずれ兄をFHから連れ出して、ふたりで静かに「普通の生活」をすることを夢見ている。


性格は、おとなしく臆病。
自分の能力に恐怖し、オーヴァードのいるこの世界を憎んでいる。
出来る事なら、こんな能力捨ててしまいたい。強い力などいらない、平穏な日常が欲しい。
他のオーヴァード達や、UGN・FHなどの組織にいして嫌悪と不信感を抱いている。


一人称：僕。二人称：君。
兄シャン：兄貴、シャン。

○コードネーム【雙黒龍閃/蒼龍雷神】
【雙黒龍閃】：シゥァンヘイロンシャン
対なる黒き龍神の閃光。双子がFHにいた頃に、二人を一纏めにして呼ばれていたコードネーム。

【蒼龍雷神】：ツァンロンレイシェン

○技名【蒼牙迅雷/蒼龍の愤怒】
【蒼牙迅雷】：ツァンヤーシュンレイ

【蒼龍愤怒】：ツァンロンフェンヌゥ

○名前の意味【シァ】
シァ：中国語で下という意味。
（双子の兄はシャン（中国語で上）。元々所属していたFHのセルリーダー：タオホォ（檮杌）に区別するためつけられた名前。）

○Dロイス【遺産継承者：雷神の槌】
元々、雷神の槌を継承していたFHエージェントが死んでしまい、新たな継承者を見つけるため、死んだ元継承者のFHエージェントの血を少量ずつチルドレンに投与し、適合者がいるかという実験が行われた。
シァは第5組目、兄シャンは第6組目だった。
シァのいた5組目までの組は皆適合せず、拒絶反応を起こし死んでしまうか、或いは暴走を起こしたり廃人のようになってしまった。
5組目の実験結果、シァ以外のチルドレンは皆死んでしまった。
ただ一人、シァだけが生き残り、そうして雷神の槌の新たな継承者となったのだった。
　
　

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