ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

花詠わと 第1話 - ゆとシートⅡ for DX3rd - ゆと工公式鯖

“ルフラン”花詠わと 第1話(はなよめわと)

プレイヤー:影西トワ

年齢
16歳
性別
星座
不明
身長
155cm
体重
100kg(機械部分の重さ込み)
血液型
不明
ワークス
UGNチルドレンA
カヴァー
高校生
ブリード
クロスブリード
シンドローム
ブラックドッグ
キュマイラ
HP最大値
+5=38
常備化ポイント
8
財産ポイント
6
行動値
3
戦闘移動
8
全力移動
16

経験点

消費
+4
未使用
0
フルスクラッチ作成

ライフパス

出自 とある研究者が娘を蘇生させるためにレネゲイドという名の藁に縋った。結果、別物が完成したのでUGNに(捨てるように)託した。
待ち望まれた子
経験 UGNチルドレンがダブルクロスになるのを止められなかった。「プロクネ、キミは、何を考えているの?」
裏切られた
邂逅 7割が機械(防水加工済み)。AI部分には日常の脅威となるレネゲイドをハザードレベルで観測し、殲滅するプログラム対抗種(カウンターレネゲイド)が埋め込まれている。3割の理性は7割の機械により管理されている。「それでも、先生がいてくれたから、プロクネが友達になってくれたから、ここにいる。造られた心かも知れないけれど、確かにボクはホンモノだよ」
殺意(贖罪の愛)
覚醒 侵蝕値 素体となった娘とはもはや別人。「まあ、いわゆる、第2の人生?だよね!」
生誕 17
衝動 侵蝕値 『ハザードレネゲイド確認。対象を殲滅します』
殺戮 18
その他の修正3
侵蝕率基本値38

能力値

肉体6 感覚1 精神1 社会1
シンドローム2+3 シンドローム1+0 シンドローム1+0 シンドローム0+1
ワークス1 ワークス ワークス ワークス
成長 成長 成長 成長
その他修正 その他修正 その他修正 その他修正
白兵4 射撃 RC1 交渉
回避1 知覚 意志4 調達3
情報:UGN3
情報:面影島+1=1

ロイス

関係 名前 感情(Posi/Nega) 属性 状態
対抗種 ダメージ+2D、MP終了時HP3点失う。
REC:プロクネ 友情 猜疑心 「かつてのキミのコードネームを、ボクは忘れてない。絶対、取り戻すよ」
戸狩宙太郎 尊敬 無関心 「先生は恩人だよ。だから、そんな顔しないで」
ナイチンゲール 友情 悔悟 『危険』

エフェクト

種別名称LVタイミング技能難易度対象射程侵蝕値制限
リザレクト 1 オートアクション 自動成功 自身 至近 効果参照
(Lv)D点HP回復、侵蝕値上昇
ワーディング 1 オートアクション 自動成功 シーン 視界 0
非オーヴァードをエキストラ化
サイバーアーム(IA P104) 4 常時 自動成功 自身 至近
素手のデータ変更。侵蝕率基本値+3.
コンセントレイト:ブラックドッグ 2 メジャーアクション シンドローム 2
C値-Lv。
アタックプログラム(EA P104) 1 メジャーアクション 〈白兵〉〈射撃〉 対決 武器 2
判定達成値+[Lv×2]。
復讐の刃(EA P60) 1 オートアクション 〈白兵〉 対決 単体 至近 6
リアクション前に使用。リアクションを放棄し、攻撃してきた対象相手に白兵攻撃を行う。C値-Lv。対象はリアクション不可。
鋭敏感覚 1 メジャーアクション 自動成功
五感を研ぎ澄ますよ!<知覚>
電波障害 1 メジャーアクション 自動成功 シーン 視界
盗聴防止!<RC>

コンボ

組み合わせ
タイミング
技能
難易度
対象
射程
侵蝕値
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
~99%
4
100%~159%
5
160%~
6

◆常時
<サイバーアーム1>
素手のデータ変更。侵蝕率基本値+3.

白兵〈白兵〉
命中 0
攻撃力 +7
ガード値 5
射程 至近


攻撃力 (コネ含む)
+16
単体/至近
ガード値:5
射程:至近

組み合わせ
タイミング
メジャーアクション
技能
白兵
難易度
対決
対象
単体
射程
至近
侵蝕値
4
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
~99%
6+DB
8
4+2+2
13+2D
100%~159%
6+DB
7
4+2+4
16+2D
160%~
6+DB
7
4+2+6
19+2D


花詠わと - 今日 15:26
◆メジャー
"Thunderbolt-Ⅰ"<アタックプログラム1+コンセントレイト:ブラックドッグ2>
侵蝕値4

白兵<白兵>
ダイス
6+DB

達成値 (モデルチルドレン含む)
(~99%)8
(100%~)10
(160%~)12

C値
(~99%)8
(100%~)7

攻撃力 (コネ含む)
16+2D

単体/至近
射程:至近

MP終了時HP3失う。

組み合わせ
タイミング
オートアクション
技能
白兵
難易度
対決
対象
単体
射程
至近
侵蝕値
6
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力
~99%
6+DB
9
4+2
13+2D/10+2D
100%~159%
6+DB
8
4+2
16+2D/10+2D
160%~
6+DB
7
4+2
19+2D/10+2D

◆オート
<復讐の刃1>
侵蝕値6

白兵<白兵>
ダイス
6+DB

達成値 (モデルチルドレン含む)
6+4(アレクサンドリア)

C値
(~99%)9
(100%~)8
(160%~)7

攻撃力 (コネ含む)それ以外
16+2D

単体/至近
射程:至近

組み合わせ
侵蝕値4 白兵<白兵> ダイス 6DB 達成値 (モデルチルドレン含む) (~99%)84(アレクサンドリア) (100%~)10 (160%~)12 C値 (~99%)8 (100%~)7 攻撃力 (コネ含む) 162D1(強化素材)
タイミング
技能
難易度
対象
射程
侵蝕値
条件
ダイス
C値
達成値修正
攻撃力

◆エンブレム
バディムーヴ
自分以外の対象の達成値+3

武器常備化経験点種別技能命中攻撃力ガード
射程解説
サイバーアーム(IA P104) 白兵 〈白兵〉 0 +[Lv×2+5] 5 至近
一般アイテム常備化経験点種別技能解説
コネ:プロクネ(玉野椿)(IA P198) 5 リレーション/コネ REC:プロクネ
<意志><情報:UGN>の判定ダイス+2個。/攻撃の攻撃力+3(強化)
思い出の一品 2 〈意志〉達成値+1。プロクネ(ナイチンゲール)と最後に一緒に食べたトッキーの箱。
バディムーヴ(IA P135) 15 エンブレム 他PCの達成値+3。R1回。
「本当なら、キミと"バディ"になりたかったよ」
コネ:プロクネ(薬王子結希)(IA P198) 5 UGN達成値+2/HP最大値+5。
モデルチルドレン(IA P134) 5 判定達成値+2。失敗するとミドル中は効果がなくなる。
お菓子各種 0 トッキとか、ひゃがりことか、とっとっととか、メーズチョコレートとか、ポテヒとか。
携帯電話 0 「太平洋でもスマホがしたい!」

経験点計算

能力値 技能 エフェクト アイテム メモリー 使用総計 未使用/合計
0 20 84 30 0 134 0/134
侵蝕率効果表

現在侵蝕率:

容姿・経歴・その他メモ

「プロクネ、キミは何を欲望(のぞ)んでいるの?」


一人称:ボク 二人称:あなた、キミ
くんちゃんさん付け。
親しい人には「わっとちゃん」もしくは「わっと」と呼ばれたいらしい。

【人物】

 明るく素直なUGNチルドレン。
 FH相手にには「むーっ!」としてしまうけど、基本的に誰にでも友好。精神年齢は幼めで、おつむのできは悪くないはずだが、テストの点数は下の下。
 褒めてもらうのと食べるのが大好き!
 「怪物」というワードが怖い。
 将来の夢は、「お嫁さん」。

【経歴】

 とある科学者が、死んだ娘は「数年前に発見されたレネゲイドがあれば生き返る」とFHから聞いてレネゲイドの雷で蘇生させる予定が、全くの別人になっていた事で落胆し、UGNの施設近くで捨てた子供。何としても元の娘として蘇生させようとするために人造人間ないしサイボーグに改造されているため、肉体は半分機械になっている。
 チルドレンとしてUGNに育てられ、真面目に任務を続け、任務において効率のいい「人あたりのいい性格」して構築されたのが、パーソナルメモリー“花詠わと”という人としての最後の心であり、その心すらシステムでオート管理されている。

対ハザードレネゲイドシステム“対抗種(カウンターレネゲイド)

 ハザードレネゲイドとは、とあるUGN支部研究室が調整時に彼女の回路にインプットしたパターン名であり、システム:カウンターレネゲイドありていに言うと[悪いやつ絶対殺すマンプログラム]である。オーヴァード全てに起動するわけではないが、それが脅威であると観測する数値により強制的に発動するようになっている。起動中は肉体に負荷がかかっており、発動の前後には、わとの人格は痛みを強く感じるようになっている。

【戦闘構成】

🐦1話
🔩セットアップで火力を上げて、マイナーで動くかエンゲージしてるエネミー相手に単体で殴りに行くよ!
🔩復讐の刃でカウンターもするよ!常時エフェクトで殴るよ!侵蝕値とHP管理が少し大変!将来的には殺戮の秘奥とかでどーん!とやりたいですね!
🔩弱点は重圧と硬直と暴走!意志を上げたり獣の誇りも覚えたいですね!
🔩バディムーヴつんできました!痒いとこあればどうぞ!
🔩コネがあるとはいえ、他の能力値が心もとないのと、出来ることが限られてるので、皆さんご協力よろしくお願いいたします!

【マテリアル】(妄想SS)

『[ナイチンゲール]へと姿を変えた、ボクの友達』(ナイチンゲールとの過去話捏造。)

 残暑が引いたとある秋の夜。

 EXレネゲイド輸送の際にFHから守るため、ボク──[ルフラン]と任務のパートナーである[プロクネ]は護衛任務に着任していた。
 護送車の中だからと油断はしていないけれど、それでも、そこは女子どうし。何より訓練生だったころに衣食住を共にしたこともある仲だ。話したいことはたくさんあった。
「プロクネ、プロクネ、トッキー持ってきたんだけど食べる?」
 ボクは棒状のチョコレート菓子をとりだし、パートナーに差し出した。
「……何しに来たんだ、お前」
 じと、と一瞥だけして、プロクネはそっぽを向いた。
 んー。予想通りなんだけど、なんだけどさ。
「だってプロクネと組むの久しぶりでしょ? 訓練生の時からのよしみじゃない。だからさ、色々話したいじゃん? 女子がお喋りするならやっぱこれだよね?」
 トッキーをもう一度差し出した。
「……話すことは無い」
 そう言いつつ、プロクネは1本取ってくれた。
「ありがとうー! やっぱ優しいままだー! プロクネほんと天使!!」
「……優しくなどない。それに、私は天使などでは無い」
  さくさくと手早く口にしたのち、プロクネは逆に訪ねて来た。
「……元気だったか」
「うん、元気だよ。……前一緒だった子が殉職しちゃってさ。ちょっと元気なかったけど、プロクネがいるから元気!」
「……そうか」
 しばらくの沈黙ののち、「なあ、ルフラン」と。プロクネは少し間を置いて続ける。
「ダブルクロス──裏切り者のこと、どう思う?」
 その問いにボクは少し考えて、
「そりゃあ、信頼を失うってことだから、悲しいことだよね。それでもボクらは、ジャームやFH、敵性組織だけじゃなくてダブルクロスとも戦わなくちゃいけない」
 チルドレンの座学で学んだように、そう答えた。
「──そうか」
 プロクネが納得したように言葉を締めた瞬間、護送車は急にブレーキをかけられたかのように止まった。
 その衝撃で、トッキーは散らばった。
「あーあ、バラバラだよお……なにごと?」
 勿体ないのでかき集めていると、乗っていたコンテナのハッチが開けられた。
「え──」
 そこに居たのは、大量のFHエージェント達だった。
「っ……!! プロクネ、戦闘準備だね!!」
 一緒に戦おう。体中の痛みに耐えながらそう言いかけたけれど。
 明らかに様子がおかしかった。
 FHはみんな武装をこちらに向けていて。
 それどころかプロクネもこちらに対峙していたのだ。
「17年前の輸送機追撃事件。あの歴史があったから、レネゲイドの蔓延は始まった。UGNも護送には慎重になっていてな」
「……何が言いたいの?」

裏切り者(ダブルクロス)とは戦わないといけないのだろう?」

 雷を撃たれた気持ちだった。
 強制的に思考を切り替えさせられそうになりつつも、
「キミたちが……ボクの友達に、何かしたのか!! ファルツハーツ!」
 機械化された両手のシステムを起動させ、飛びかかろうとした。しかしプロクネは、それを遮ってきた。
「勘違いをするな。ルフラン。私は……私の欲望(ねがい)のために、自ら寝返っただけだ」
 そう言って、力任せにボクをコンテナの奥へと突き飛ばしてきた。
「かつて在籍していたUGNにスパイとして潜りこみ、護送車襲撃に加担する。それが私──FHチルドレン[ナイチンゲール]の初任務だったというわけだ」
「ナイチンゲール……違う、キミはプロクネで……」
「違わない。……私の根底にあるものは、何も変わらないんだ」

『ハザードレネゲイドレベル、5。[日常]の脅威を感知。殲滅します』

 そこからの『ボク』は敵対勢力を容赦なく殲滅しつつ任務を全うする冷たい機械へと切り替わってしまった。
 記憶がなくなるわけじゃない。自覚はある。それでも、手は抜かなかった。

 それでも。プロクネは。ナイチンゲールはFHエージェントたちと共に、EXレネゲイドを強奪していった。
 ボクの任務は、失敗に終わったのだ。

 それから2年。彼女を取り戻そうと何度も対峙した。それでも、プロクネのFHとしての活動は止まることがなかった。

 UGNチルドレンのとしての仕事が板について来た頃。
 面影島という島に、FHエージェント[ナイチンゲール]がそこに潜んでいるらしい。情報に強いチルドレン仲間が教えてくれた。

 ふとボクは、なぜFHに行ったプロクネが、ナイチンゲールなんて白衣の天使みたいな名前なのか気になって調べた。そうしたら、ギリシャ神話にたどり着いた。


 ナイチンゲールとは、古英語の「歌」と英語の「夜」をもじった小鳥の名前らしい。そして、その逸話に、プロクネとフィロメラの神話があった。
 プロクネとフィロメラは姉妹だった。
 妹を傷つけ口をきけなくした自身の夫・テレウスへの報復のために、プロクネは大罪を犯し、結果としてこの3人は鳥へと姿を変えた。
 フィロメラはツバメに、テレウスはヤツガシラに。
 そしてプロクネが姿を変えたのが、ナイチンゲールだった。

 プロクネとフィロメラの変身した鳥が逆であるなど異説はあるらしいけれど。まあ、それはともかくとして。


 ボクは、何もわかってなかった。ナイチンゲールが鳥の名前から来ていることも、プロクネと縁深い名前であったことも。
 ──私の根底にあるものは、何も変わらないんだ。
 つまり、そういうことだったんだね。プロクネ。

 いてもたってもいられなくなった、ボクは。UGNの人事にかけあった。
「有給……とはいかなくても、休暇を頂きたいので、手続きお願いしまーす!!」
「あ、はい……1ヶ月先以降になりますが、たぶんルフランさんなら手続き可能かと……」
 むう。チルドレンめちゃくちゃ不便。
 いや。最近日本支部がバタバタしてるのを、賢いボクは知っている。霧谷さんが支部長になって落ち着いてきたとはいえ、今がチャンスかもしれない。

 褒められたことではないけど。上層部がバタバタしているのを良い事に、任務期間一旦終了​──の1秒後。支部長に「面影島行ってきます!」とだけ告げて、近くに備えておいたリュクサックを背負い、全力疾走で船に乗り込んだ。

 ボクはキミのことを何も知らない。だから、話さなければいけない。聞かなければいけない。
 キミの根底に、何があるというのか。ボクは知らなきゃいけない。
 キミは、ボクの友達だから。


 ナイチンゲールの和名が「サヨナキドリ」であり、面影島に潜む彼女が[小鳥遊小夜]と名乗っていると知るのは、もう少し先の話。

 ちなみに支部長にはボクの完璧な単独行動大作戦がバレバレだったらしく、考え無しに乗り込む面影島での住居の類や高校への編入が、手続き済みになっていた。
 ……面影島の名産ってなんだろう。……始末書何枚分かなあ。始末書で済むといいなあ。
 ……プロクネ。ボクも面影島に永住しようかな。

※注釈&注意

2ndの時点でレネゲイド蔓延が「19年前」となっていたので、作中の「2年前」で護送機襲撃事件を「17年前」とさせていただきました。
元ネタのギリシャ神話はわりと内容がえぐいので、調べる際には閲覧注意でお願いします。

『No.010_戦闘レポート vol.1』

No.010 コードネーム:ルフラン

人体部分のパーソナルメモリー“花詠わと”:正常。“明るく常識のある平凡なチルドレン”への成長済。

対ハザードレネゲイドシステム“対抗種(カウンターレネゲイド)”:正常。パーソナルメモリーは痛みとして精神への負荷を覚えている。仕様であり、異常なし。

記録を続行する。

チルドレン教官・戸狩宙太郎(とがりそらたろう)

 彼は、チルドレン教官としての経験は豊富だと自負していた。それは慢心だった。日本支部が設立されて3年くらいだ。市支部ができ始めたそんな初期のメンバーとはいえ、そんな簡単に板につくものではない。
 彼に甥はいるものの、育児経験もない。せいぜいレネゲイドが蔓延するずっと昔、教員試験に合格した程度だった。
 
 その幼子をUGNチルドレンとして育てるように任されたものの、大部分が機械でできた存在に、戸狩頭を悩ませていた。機械と腐敗しかけた肉体に、人の心が宿っているのだから。きっとこのまま育てると暴走するに違いない。専門外ではあるが。
 チルドレンとして仕立て上げるには、いかに暴走せず、理性的にレネゲイドコントロールを扱えるかが重要だった。そこで、教官はとある支部の研究室に頼み込んだ。
「この子が不便なくレネゲイドを扱えるように、調整して欲しい」
 その後数年、連絡を寄越せと研究室に詰め寄り続けた戸狩のもとに帰ってきたのは機械の体を持っていても、その心は安定しており、普通の​少女だった。 
 ジャームやFHなどの、『[日常]を脅かす存在』に対して、機械的かつ事務的かつ優先的に殲滅するプログラムを仕込まれている以外は。
「どういうことだ」と戸狩は詰め寄った。
 研究室長は答える。
「[守るべき守るべき日常]のために身を粉にして、[悪]を倒そうとする[プログラム]。ちゃんと脅威対象(ハザードレネゲイド)として認識するよう測定される。チルドレンを[調整]するにあたって、何も間違っていないのでは?」
 戸狩は何も返せなかった。
 10年近く、自分は教官としてこの子に何をしてやったか。何をしてしまったのか。
 永続的では無いとはいえ。殺戮マシンに変えてしまった。実行したのが誰かという問題ではない。教官として、押し付けた自身の罪だ。

 それから彼は、正式にNo.010 コードネーム:ルフラン​──もとい、花詠わとを罪滅ぼしのように懸命に育てた。贔屓とも言われた。
 機械に疎い彼の力では、プログラムの強制力を拭ってやることは結局できなかった。しかし。
「先生! 今日、友達ができたよ! プロクネって言ってね」
「先生? 疲れてる? トッキー食べる?」
 感情はいくらか豊かになった。心の底から安心した。しかし。
「先生……プロクネ、出てっちゃったよ」
 教え子が片目だけで涙を流している時は、ただ抱きしめてやることしかできなかった。

 妹の戸狩優羽(とがりゆう)がUGN職員を退所し、クーデターだの、博士の帰還だの、疲れ果てた戸狩教官が、エージェントとして立派なになったわとを見送ったのち引退したのは、もっと未来の話。

履歴

成長予定候補

オーバーウォッチ、獣の誇り、獅子奮迅(特異体)、スパークウェッジ、ハードワイヤード、殺戮の秘奥、悪徳の栄え(IA P206)

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 GM 参加者
フルスクラッチ作成 4
1 2023/11/19、26 1話 ささみさん ネイトさん影西怠惰さん被害者さんファイアさん
2 2話 ささみさん ネイトさん影西怠惰さん被害者さんファイアさん

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