――Salut Comment allez-vous?

しばらくお話しに来れなくてごめんなさい。
日本でのお仕事がとても忙しかったのよ。
でもほんの三十年ぽっちよ？怒らないでね。

私今ね、UGNっていう組織で人類のために戦っているの。
ふふ、信じられないでしょう。
でもいつの間にか"支部長"なんて呼ばれて、慕ってくれる部下も何人かいるのよ？
少しはあの時のあなたの背中に近づけてきたかしら。

……ううん、きっとまだまだね。
あなたが守りたかったもの、取りこぼしてばかりだもの。

[後略]

ルーアン ヴィユ・マルシェ広場にて

雨に濡れると透明になる花びらを持つ「サンカヨウ」のレネゲイドビーイング

正確な発生時期は不明だが、少なくとも500年前には既に存在していたとされる。
レネゲイドビーイングとして発生した時点では非常に自我が希薄で、しばらくは"白痴の浮浪者"としてさ迷っていた。
その後人間として長い時間を過ごすことで徐々に人間性を獲得していく。

鏡子が明確に自我を得たのは、かのフランス革命時代従軍給仕としてジャンヌ・ダルクに出会った瞬間だと語る。

【インタビュー記録より抜粋】
「"あの子"の瞳を見た瞬間に、まるで頭の中で花火が咲いたような衝撃を受けたの。
それから今までただぼんやりと見ていた世界の全てが急に鮮やかに見えて……
自分が今生きているんだ～ってことを自覚したのはそれが初めてだったわ。
え、もっと具体的にって？意地悪なこと言うのね雄吾ちゃん。
私にとってはきっと運命の出会いだったのよ。
"あの子"と話したことなんて数えるくらいしかなかったけどね。
今思えば"あの子"に出会うまでの私は死にながら生きているようなものだったわ。」

その後鏡子はジャンヌ・ダルクの最期を見届け、彼女を擁護した結果自らも魔女として火刑に処された。

・PC③
推奨カヴァー/ワークス:任意/UGN支部長
シナリオロイス:“マローダー”淵堂 結(推奨感情:P執着/N脅威)
キミはUGN相楽市支部の支部長を務めている。
ある日キミの管轄内で、“ディストーション”というFHセルの活動が確認された。リーダーを務める“マローダー”こと淵堂 結はレネゲイドの力に魅入られた危険人物で、オーヴァードの誘拐や実験にとどまらず、能力の実証と称したテロ行為を各地で繰り返している。街を守るためにも、必ず彼女を止めなくてはならない。