彼の逸話の中には、巨人の投槍を投げ返すような、恐るべき怪力について語られるものがある。円卓の騎士随一の膂力を有する彼は、日頃から壮絶な鍛錬を欠かすことがない。その内容はケイ卿をドン引きさせ、ランスロット卿ですら身を引くものであるとか、ないとか。少なくとも、彼の全力に追いつける騎士は現在のところ現れていない。

　その功績を語る上で、巨人王イスバザデンとの戦いは欠かすことができない。アーサー王の命により、ケイ卿と共に巨人王の城を訪れた彼は、千軍に匹敵する膂力を持つイスバザデン王と交戦することとなる。その戦いでベディヴィアは、巨人王の投槍をその身と腕で受け止め、逆に投げ返し討ち取ったと伝えられている。
　以降、彼は片腕と引き換えに、巨人王の毒槍を戦利品として得て主武装とした。彼の槍裁きは「その一突き、一投が他の騎士の九度分に匹敵する」と讃えられている。

　かつて伝説の赤銅竜を脅かし、報復のままにブリテンの崩壊を目論んだ百騎士“百毒のスオウ”とは、並々ならぬ因縁がある。スオウのブリテンや騎士への憎悪は、(知り得なかったとはいえ)ベディヴィアが戦災孤児の彼女を預けた修道院に起因するものであったのだ。
　その選択と結末を深く悔いたベディヴィアは、騎士としてこの憎悪に終止符を打つべく、自らの手でスオウに安らぎを与える。事件の後、一線を退いた彼はブリテン島の王国領域を再調査し、戦災孤児の引き取りや孤児院への寄付に直接関わるようになった。

日出

起床。鍛錬の準備を行う。

早朝

朝の鍛錬。大岩を背負いキャメロット城の外縁を幾周か走った。

朝時

執務。街道修理の斡旋や孤児院建設の擦り合わせ、収支の確認など仕事は多い。

昼前

食事。味は決して悪くないのだが、ケイの適当さはなんとかならないものか。

日照

騎士たちの鍛錬。音を上げるにはまだ早いだろうが、適度な休息も必要だ。

日没

百騎士の襲撃。ランスロット卿が対応、幸い百騎士本人は居なかったようだ。

宵時

夕食。“ボーマン”が主導で作ったからか、皆の喜びようが違う。仕方のないことだ。

夜間

夜の鍛錬。乾季の暑夜は、水泳訓練には最適な時期だ。

深夜

明日の仕事の確認を済ませ就寝。

https://www.dropbox.com/scl/fi/qm38ixghhr0gn6s0d8c4m/Bedivere.pdf?rlkey=6etglp6u8dpb4snsmxxphb4ev&e=2&dl=0

一人称

俺、私

二人称

キミ、あなた、〜卿

口調

〜だ、〜だろう、〜か？
　紳士的で落ち着いた雰囲気だが、立場上お堅い雰囲気を纏って振る舞うことが多い。そのため人によっては威圧的と捉えられることもあるが、実際はかなり穏やかで柔軟な人柄をしている。また、主君である騎士王の前や、公的な場などでは最上級の敬語を用いて話す。