ほんのりと灰色が混ざった艶やかな紫の髪、琥珀にも似た橙の双眼が特徴的な長身の女性。普段かけている眼鏡に度は入っておらずあくまでブルーライトカット兼R担の情報を表示するディスプレイである。
凡そ刑事とは思えないフォーマルな恰好をしているものの、燐祢が担う張り込みや人に紛れての監視という観点から年若く街に溶け込みやすいという観点から許可が出されている。制服、スーツ共に持ってはいるが無用の長物と化しているだけ。

正義感が強く、刑事という職業とR担所属ということに誇りを持つ女警官。
もうそろそろ20後半というのに笑顔が良く似合い、ほんのりはっちゃけた言動を行うこともあってか割と幼く見られやすい。
そんなゆるふわとした外面に反して荒事には慣れを得ており、肝の据わり方は既にベテランクラスである。

職務中は自身の｜上司《かいぬし》の命令に忠実に動き、警察の名のもとに法を厳守し国民を護る番犬。
例え闇に隠れた真実であろうと何処までも食らいつき、犯人を冷たい牢獄にぶち込むという信念。
テロを起こし現状の平和を脅かそうとするジャームやFH、オーヴァード犯罪者を打倒する不死身の狂犬。
事件解決の際、UGNとの協力、共闘は一切気に留めていないどころかその方が早く事が片付く、と忌避観はないらしい。

このような一面はあれど冷徹な人間か、と言えばそうではなく。
レネゲイドによる情報操作や記憶操作等で護るべき人々の日常に影を落としていること。法を厳守し、それ故に人を泣かせてしまうことがあることもまた事実の為時折そのもやもやからやけに走ることも。
その際は殆ど父が営む喫茶店の片隅で酔いつぶれながら煙草の山を築いている、らしい。

警察庁公安警察特殊犯罪調査室に所属する若きエース。法の番人にして悪に対する狂犬。

病弱で合った燐祢の母は出産の折、娘の顔を一目見てその後死去済。
幼い頃から刑事として一線で活躍していた父一人の手で育て上げられてきた。

十年前、家族を失ったばかりのある幼子と出会い、そこで彼の絶望を一身にぶつけられて一瞬心が折れかけたこともあったものの。
その頃にはそれなりに聡明だった燐祢は自身のやりたいこと、なりたい夢を確固に固めることができた。
父への憧れ、幼子への（ひっそりとした）誓い。この二つから警察官を目指して、彼のような想いをする子が生まれない様に自分が護るんだ、と。

一時期は家族崩壊レベルで父との大喧嘩を引き起こしたものの、この覚悟を必死に伝えたことで許諾を受け順調に警察学校まで進学。一部実技（特に射撃）を落しかけるもあったものの無事卒業。
数か月の実地研修後、通称キャリア組として警部補からのスタートを切ることになった。

そして配属一年後、ある事件の捜査中にG事例が発生。運悪く、なのかAWF体質を持っておりジャーム、UGNの発生させたワーディング内でも動けたからか人命の救助、被害者の避難を行っていた際ジャームの攻撃から民間人を護ろうと庇い重症。
次に目が覚めた時にはオーヴァードとして完全に覚醒していた。

その後はてんやわんや（両腕、両脚が超高性能義肢に改造されたり、レネゲイドのあれこれ説明）を越えて公安所属のオーヴァードとして前線に叩きだされることになった。

普段は人工繊維で作り上げられた筋肉の皮に包まれ強力なブースターを内蔵した鋼鉄の両腕と両脚を用い格闘戦を行う超接近ファイター。
時に技を織りなし、時にそのパワーで強引にぶち抜いていく鋼鉄の乙女。

特調で燐祢専用に作成された装備を身に纏い、文字通り『変身』して戦う。
腰には日9時頃にやっている番組ヨロシクベルトである。
それを起動した際は上半身にアーマー、両腕に鋭い鉤爪のついた籠手を纏うのがデフォルトとなる。
更にギミックもあるらしく...？