容姿・経歴・その他メモ

◆概要：生命なき石に芽吹く意思
「ミネラル」の名が示すとおり、彼らの出発点は岩や鉱石、金属や結晶といった無機物である。
元々は生命としての機能を持たぬ“物質”であり、意志や感情などとは無縁の存在だった。

しかし、レネゲイドはその“形”と“性質”に反応し、静かなる石の中に、レネゲイドは意志を灯した。

こうして誕生したオリジン：ミネラルのRBたちは、無機の体に宿る有機の心という矛盾を抱えながら、存在している。

◆形態と個体差
オリジン：ミネラルは、外見や性質において極めて多様である。

巨大な岩塊のような肉体を持ち、動くたびに地面が鳴動するもの

人型に整えられた宝石や鉱石の集合体として、美しさと恐怖をあわせ持つもの

金属の球体や浮遊する結晶体のような“非人間的”な姿を持つ存在

また、「鉱物」に付随する硬度・耐久性・反響性・伝導性といった物理的特性が、彼らの肉体的特徴や能力の発現、果てには彼らの性格にさえも影響を与える。

◆「変わらぬもの」への畏敬と警戒
「あなたは、どれだけの時を見てきたのですか？
千年？ 万年？
それとも……時間という概念すら、あなたには意味がないのでしょうか」

京香は、オリジン：ミネラルの時間感覚の外れ方に強い興味を覚えている。
人間が日々変化し、劣化し、進化し、死んでいくことこそレネゲイドの原動力であるとすれば、
ミネラルたちは“変化しない”ことによって存在し続ける異端である。

「私たちは進化を求めます。けれどあなたは、進化すら必要としない。
ただそこに在り続けるだけで、あらゆるものを凌駕するのです」

京香にとって、それは“可能性”ではなく、ある種の“完成”であり“停滞”だ。
だからこそ彼女は、ミネラルたちを「進化という概念が届かない場所にいる存在」として見ている。

◆「感情なき存在」に宿る、異質の情
「あなたの中に“心”はありますか？
それとも、ただ私がそうであってほしいと願っているだけなのでしょうか」

ミネラルは、しばしば無表情・無感情・無言である。
その内面が“空”であるのか、“深すぎて測れない”のかは、観測者である京香にも判別がつかない。

だが、彼女は知っている。時折、ミネラルは感情を持つ。
ただそれは、人間のそれとは根本的に違う“静かなる情念”である。

侵された土地を守るために何世代もそこに立ち続ける岩のRB

鉱脈の震えに耳を傾け、地下深くの命を見守り続ける金属のRB

ただ美しさを保つために、語られることなく数千年を過ごしてきた結晶のRB

彼らは激しい感情を持たないが、それゆえに真摯で純粋だ。
そして京香は、その“冷たい優しさ”を、人知を超えた優位なものとして尊重している。

◆「終わらないもの」への諦念と微笑
「あなたは壊れても、また元に戻るのでしょう？
熱に溶けても、また冷えて形を成す。
私たちが死ぬことさえ、あなたには一時的な崩壊でしかないのですね」

ミネラルにとって、“死”や“終焉”は人間の抱くものとは異なる。
彼らは崩れ、砕け、変質しながらも、「元素」として残り続ける。
それは、都築京香が稀に垣間見る「終焉」の観念にすら微かな否定を突きつける。

彼女はそれを「抗いがたいもの」としてではなく、むしろ「終わらないことの孤独と悲しさ」として見る。

「あなたの永遠は、とても冷たくて、痛ましくて……それでも美しいのです」

京香にとって、オリジン：ミネラルは“死なないことの苦しみ”を背負った存在でもある。
だからこそ彼女は、ときにそっと寄り添うように、彼らの傍らに立つ。

◆「人ではないもの」への敬意
「あなたは、私が知る中で、最も“人間ではない”RBのひとつです。
けれど同時に、最も静かに人間の記憶を残している存在でもあります」

ミネラルはまさに、人間から最も遠いRBであり、
それゆえに、“人間の時間や感情”に対して純粋な保存者ともなり得る。

かつて人が掘り、飾り、祈り、刻んだ鉱石たち。
それを覚えているRBが、レネゲイドとして今も静かに存在している。

その姿は、京香にとって、「失われたものの守り人」として尊いものだ。

終焉の少女が求める「進化」と「終わり」という物語において、
唯一それに関与せず、ただ在り続ける“静止した意志”。

その在り方に、彼女は戸惑い、魅せられ、時には慰めを見出す。

「――いつか、あなたの硬い殻の内側に、ほんのわずかでも震える心が宿るなら。
それは、きっと奇跡に似たレネゲイドのささやきなのでしょうね」

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