きらびやかな金色の衣装に身を纏った好青年、といった風体。本当の姿は、その体のほとんどが金属物質で構成されたレネゲイドビーイングである。体のおよそ八割が青銅でできており、その表面をわずかながらの金箔で覆っている。イージーエフェクト「テクスチャーチェンジ」によって常時自分があたかも人間であるかのようにみせかけているだけの、意思と可変性を持った銅像であり、声帯を持たない代わりに人体構造を極めて精密に模造して作った発音器官と呼吸器官を、常に変形させ続けることで空気を体内に送り込み発話を可能にしている。目はサファイアで構成されており、本来視覚器としての機能は果たさないはずだが、オルクスの持つ空間掌握能力によって一定空間内部の状況を常に把握し続けることで、視覚情報をはじめとした様々な情報を入手している。しかし、味覚の再現だけは中々困難を極めているらしく、本人(本像？)が栄養補給を一切必要としないことも相まって、基本的には食事活動をほとんど行わない。心臓は鉛で構成されており、核としての機能も有する。

作成年、作成者など、誕生に関するあらゆる情報が不明。金藤が最初に発見されたのは新潟県佐渡市の郊外の山間部に極秘設立されていた研究所内部である。研究所内部の資料保管室の中で金藤は格納されており、UGN職員の接触によって覚醒、そのままUGNに保護された。
研究所では、人工知能に関する研究が行われていたらしく、その研究のうちの一つとしてレネゲイドウイルスを利用したものもあった。どうやら金藤はその実験体の一つであると推測できるが、肝心の研究データは95％が物理的、電子的双方の手段で破壊、消失されており、参考情報として利用できる可能性は極めて低いものであると考えられる。ほかにも様々な研究が行われていたようだが、やはりそのどれもが何らかの方法で破壊、消失させられており、復元、再分析は難しいものであると考えられる。

彼の思考回路の中に深く根付いている最大の行動理念、それは、『人々を幸せにしたい』である。誰かの為にできることを一つでも多くする。それこそが金藤の最大の喜びであり、何より望む金藤にとっての「第一欲求」である。本来人間が持ちうる多くの欲望のほとんどを持ち合わせない彼にとって、最大の欲望である「誰かを幸せにする」は、達成失敗が彼のメンタル面での安定性を大きく損なわせるものであり、対策としてUGNエージェントとしての活動のほか、ボランティア活動などへの参加を促すことで彼の「幸福贈与欲求」を満たすことに成功している。人を幸福にしたい、という欲求を持つだけのこともあり、性格は極めて温厚、UGNの活動へも非常に協力的である。しかし、FHの人間に対してもその善性は向いているようであり、彼らに対して攻撃行為を行うことを強く拒む傾向にある。幸い彼の持つエフェクト群は、攻撃能力のあるものが少ないため、戦闘行為中において、金藤の精神状態が緊急メンタルケアが必要なほど不安定化した例は現状発見されていない。

───彼は確かに、構造的には人間ではありませんが、私たちと同じように話し、私たちとおなじように笑い、私たちと同じように涙を流せる、私たちと同じ『心』を持っています。決して、彼を道具だなんて思わないように───

UGN日本支部精神治療班主任　夜島ツバメより

登録名：｜金藤ギルト《きんどうぎると》
コードネーム：｜幸福の王子《ガーゴイル》
性別：男
出身：佐渡
誕生日：10/14
身長：183.7
体重：100.0
血液型：なし
所属：UGN日本支部特殊遊撃部隊『｜寝物語《メルヒェンナイツ》』
能力ルーツ：金箔
ブリード：クロス
シンドローム1：モルフェウス
シンドローム2：オルクス
シンドローム3：―――――
特記事項：

立ち絵メーカー：
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・戦闘適性：---
・継戦能力：A
・命令順守：EX
・陣頭指揮：B
・社会適性：A
・RC技術：
・衝動耐性：
・特異能力：EX