口調…基本的にタメ口であり、淡々とした話し方。
一人称…私
二人称…(苗字)さん、親しい相手だと(名前)

性格…穏やかだが厭世的。かなりの人間嫌い。かつては人を慈しみ、助け合い、そして誰よりも勇敢な「英雄」のような性格だった。

好きなモノ…家族、桜、血
嫌いなモノ…人間、裏切り、毒

桜を束ねた災厄「｜斑桜《まだらざくら》」のレネゲイドビーイング。
桜柄の着物を着た女性であり、元となった存在がいることを示唆している。

自身のオリジンから分裂したアヴァター「｜黄泉桜《よみざくら》」を内包しており、そのお陰か元になった人間が、災厄として蘇生する形でこのレネゲイドビーイングが誕生している。

所有アルカナは「零落する星」。
普段は怠そうにしていることが多いが、頼られた時にはきちんと仕事をするし基本的に頼まれ事は断らない。

白口百日はUGN日本支部系列の孤児院にて育った女性エージェント。彼女は10歳の頃にオーヴァードに覚醒して以来、苛烈な訓練をこなしながら14歳で現場入りし、初任務にて災厄アルカナを所有したジャームを討伐している。
その後も目覚ましい活躍を続け、弱冠18歳にして災厄級と呼ばれる「領域展開を駆使する」怪異を討伐。その討伐褒賞としてUGNにおける最新兵器の【クライベイビー】を授与され、ますます任務に励む様になった。
彼女がここまで努力し続けていたのは、孤児院にいる弟妹たちのためである。通常の孤児院も兼ねていたせいからか、オーヴァードは職員を含めても百日1人だけだった。
彼ら彼女らに安定した戦いとは無縁の生活を送らせる為。
上からの命令は絶対厳守し、その代わりに孤児院への援助と弟妹たちの新しい戸籍、普通の学校への進学、それに伴う更なる援助を引き出してみせた。
22歳になる頃には孤児院の子供達は乳幼児でも学校に通える位に成長し、弟妹たち全員に里親が見つかり、盛大な送別パーティーが行われる事になった。
彼女の誕生日、8月28日に誕生日パーティーも兼ねて豪華に行われ
―それを最後に白口百日の公的記録は途絶えている。

「桜の下には死体が埋まっている」という有名な詩の1つ。それが大衆による認知によって歪み、様々な桜の怪異を生み出す素となった。
その認知を逆手に取り、人柱による儀式的手順を用いて桜をレネゲイドビーイング化し、人工的に制御可能な災厄を生み出す計画。

この計画には幸福に育てられた、純粋で穢れを知らない子供。つまり非オーヴァード、かつ15歳以下の子供が複数名必要になる。
その子供達を魂ごと縛り付け、桜の「栄養」にする。禍福転災(幸せで満ちた状態から苦しく不幸な状態に転じさせることで、その落差から苦しみを生み出す魂が災厄の素となるという理論、実証済)によって強力な災厄が誕生する。

制御法に関しては、従えたい人間、あるいは組織に従順で命令を絶対遵守するオーヴァードを核にする事で、その魂を代価に制御可能な縛りを災厄に掛けることが可能になる。

近年の災厄の強大化に際して、人道的観念かつ、条件に適した人材が居ないことから計画は凍結され、研究員達は全員更迭された。
しかし、研究員達はその後失踪し、計画の為の書類や儀式素材も全て紛失した。

UGN系列の孤児院の子供達全員を贄に、白口百日が核になる形で誕生した人工災厄。
本来ならば自我のない災厄としてUGN暗部の兵器兼奥の手として使われる予定だったが、白口百日が今際の際に取得した終末アルカナに呑み込まれる形で災厄化する事によって、制御の縛りが成り立たなくなり、自我を完全に残す形で誕生した。

毒によって動けなくなった自分の前で、弟妹達を1人ずつ解体されて行った絶望。
弟妹達の泣き叫ぶ声が何時の間にか自分への罵詈雑言になった事への苦しみ。
信頼していた孤児院の職員達が、命惜しさに弟妹達を捕らえ、毒を飲ませて来た事への憎悪。
徹底的に消費されていく弟妹達と、それを見て成功だと悦ぶ暗部の連中に対する憤怒。
それは高潔な彼女の魂をどす黒く染め上げ、終末アルカナを生み出すにまで至らせた。

半死半生の状態から蘇生する形で誕生した百日は、手始めに場に居るUGN暗部と研究員達を殺戮しその魂を「栄養」へと変え自身の領域を強引に覚醒させる。
その後自らの力の掌握と確認を繰り返しつつ、裏切りによって失われた弟妹の為でも、自身が裏切られた事に対する憎悪でもなく、【醜いと思う人間を滅ぼす】衝動のままに、守護者と名乗るUGNを破壊し尽くそうと単身で暴威を振るう。

その後、彼女は日本支部を襲撃しその戦力の1/3を削る形で死亡し、公的記録から今回の事件は抹消される。UGN日本支部・UGN本部・アクシズ評議会の連名において完全隠匿と再発防止の為に、全ての人工災厄に関する計画の永続的な破棄と凍結をUGN、そして関連組織へと命じた。
事件は終息し、白口百日は「任務中に災厄と相討ちになった」という公的発表が行われた。
彼女と親しかった面々からは疑う声も上がったが、(UGNの総力を上げて捏造された)証拠の数々に首を縦に振るしかなく、やがて収束して行った。

その2年後。彼女に良く似た災厄がとある巡業団に加入したという噂が裏界隈でまことしやかに囁かれるようになったが、単なる噂だとしてUGNは噂自体を否定している。

多種多様な怪異の桜を生み出し、主にその花弁や葉によって相手を攻撃する。更に「桜の下には死体が埋まっている」という概念を昇華、変容させ「魂喰い桜」へと変異させている。倒した相手の魂を吸収し、際限なく強化されるおぞましい桜が彼女の能力の本質にして本体。
それらを束ねた多種多様な花の咲く怪異、それが本来生まれる筈だったレネゲイドビーイングの「斑桜」であり、今は傍らに立つ影として百日のアヴァターになっている。

｜衆生鏖殺黄泉桜《しゅじょうおうさつよみざくら》
自身に向けた常時展開型領域。任意解除不可。
・自身の使用する「タイミング：メジャーアクション」のエフェクトは「射程：視界」「対象：シーン(選択)」になる。
・自身の行う全ての判定は達成値・ダイス数が減少しない。
・自身の行うドッジ判定は不可にならない(例…リアクション不可など)。
・自身のみ、ロイスによる戦闘不能からの回復不可、《リザレクト》使用不可、戦闘不能から回復するエフェクト使用不可。
・自身が戦闘不能から回復出来なかった場合、即時に死亡し、その後シーンから退場する。

｜吸魂往生斑桜《きゅうこんおうじょうまだらざくら》
・この領域内で戦闘不能になった任意のキャラクターは即時に死亡状態になり、白口百日に吸収される。
・吸収した数(トループ・エクストラは含まない)1人に応じて1の[吸魂カウンター]が永続的に自身に付与される。領域展開中、PC全員に攻撃力+[n*10]、攻撃の判定ダイス+[n]の効果を付与する(nは吸魂カウンターの数)。