シナリオロイス:永見孝三 推奨感情 P:遺志/N:悔悟
永見孝三はUGNの研究者で、かつてキミに力の制御法を手ほどきしてくれた人物の一人だ。しかし、半年前の事件――彼の娘、永見昴の死後、姿を見せなくなった彼とは次第に疎遠になってしまった。ある日、キミは彼の死を知ると同時に一通の手紙を受け取る。差出人は孝三。その内容は、娘の昴を助けてくれというものだった。

キャラクター概要

キミはUGNチルドレン。UGNによって育てられたレネゲイドの子だ。
内側からUGNを見てきたキミは、UGNがただの慈善団体でないことをよく知っている。
自分が日常の向こう側に隔離されているという気持ちは薄まらない。が、現状をどうこうするつもりもない。
UGNだFHだといったところで、所詮は両方ともオーヴァードを利用している秘密結社、同じ穴の狢だ。
しかし少なくとも、UGNには理想と信念がある。だから、キミは現状を悪いと思っていない。
いつ死ぬかわからない汚れ仕事だからこそ、理想を抱かなければ殉じることはできない。そう思うのだ。

「実験体」

レネゲイドを強化する実験によって、あなたの精神や肉体が強化されていることを表すDロイス。
「ロストナンバー」と呼ばれるとおり実験はすでに終了あるいは失敗し、あなたに関する情報は廃棄されている。
当初の目的であった成果が得られなかったためか、あるいはあなた以外の被検体がジャーム化してしまったためだ。
実験の詳細はGMと相談の上決定する。なんらかの事故であっても構わない。

実験によってあなたのレネゲイドは活性化し、ひどく不安定な状態となっている。それでもあなたはまだ理性を保っている。
そのためオーヴァードとジャームの境界線上で、「ロストナンバー」として生き残っているのだ。

性能解説

クライマックス外でも安定して高火力を出せる。上昇侵食率が低く低燃費、かつ装甲無視まで付いてくるのも魅力的。
単体アタッカーとしては非常に扱いやすい性能をしている。燃える刃で敵を斬るべし。
HPが41あるので、ガードも合わせればボスの攻撃を1発なら耐えることができるかもしれない。回復を貰えばさらに安定感が増す。

「実験体」は過去の設定を色々と生やせそうで素敵なDロイス。UGNチルドレンとして育った以上、幼少で何かあったのだろうか。
その辺の詳細は相談の上決定するが、PLから要望がなければいい感じにシナリオに絡めてこちらで生やす。
演出について、《炎の刃》というエフェクト名だが別に炎ではなく氷でも構わない。剣ではなく斧や鎌でも一切問題ない。
その辺の自由度がダブルクロスの魅力である。キミだけの「紅蓮の刃」を作ろう。

黒髪に切れ長の目、右耳にドッグタグ。
レネゲイドの副作用によって変色した紫色(赤と青のミックス)の瞳は、普段は黒のカラコンで隠している。

一人称はUGN内は俺、高校では僕。
生まれた時から実験の対象として肉体を弄られ、戦闘を繰り返してきたことで心は荒みきっている。
性格は極めて非情で冷酷。人間とは思えないほど合理的で、命を奪うことにも躊躇いはない殺戮マシーンと化し、実験体として最も成功した例とも言われている。

現在は操作の一環で高校に潜入中。UGNの顔とは全くの別物であり、あるクラスメイトには「優しさと責任感に溢れた、不器用な男」が映ったという。
夢前は高校の先輩。わりと交流がある。

シンドロームはサラマンダーとモルフェウス。炎熱と氷雪の力を駆使し、精製した偃月刀を使用し闘う。
実験によって肉体は改造されきっており、人間の比にならないパワー、スピード、反応速度、耐久力を兼ね備える。
また戦いに流派や型は必要ないと考え、どんな手を使っても敵を殺すことにのみ重みを置く、容赦ないダーティな戦闘を好む。

平穏とは、オーヴァードから最も遠い世界だ

感染

あるとき、チルドレンたちが集められ、ある実験が開始された

……「オーヴァードのより実戦的な兵器化」と呼ばれる実験は、悪辣な1人の研究員によって行われた
幼少期から定着させたレネゲイドウィルスを急速的に活性化させ、力の極大覚醒を狙ったものである

当然、幼い子供に制御できるわけがない
活性化に耐えられず、悲鳴をあげながら次々と呑まれていくチルドレンたち
実験は失敗に思えた、そのとき
ある少年が、異なる変化を見せた

ガラス越しに強く感じる、ひりつくような炎熱
実験室に纏わりつく、凍てつくような氷雪

静かな殺意をつきつける彼は、服の破片から精製した槍を手に、片っ端から元チルドレンたちの身体を刻んでいった

腕がひしゃげ、脚は折れ曲がり、内臓がぶち撒けられる
夥しい量の鮮血が床を染め、幾つもの骸が足元を転がる
そうしてもなお、彼はひどく落ち着いていた
血肉の山を築く頃には、彼は完全に力を我がものとしていた

殺人とは、彼にとって天賦の才能であった

オーヴァードを狩り
敵対勢力と刃を交え
ジャームを屠る

力と技術を身につけた彼を前にしては、全てが屍となるしかない
チルドレンの最高傑作とまで称された彼は、いつしかこう呼ばれるようになった

死合わせの戦士…アインヘリヤルと

知らない誰かの平和を護る為、俺は自分の平和を棄てた

全体的なモチーフは北欧神話。
グングニルは主神オーディンの持つ槍、ニヴルヘイムは地下にあるとされる氷の国からとっている。初期の二つ名だったレーヴァテインは、ロキ又はスルトが使用する剣の名称である。

そして現在の二つ名であるアインヘリヤル。戦いで戦死した勇者たちの魂をさす。
戦うことが生き甲斐の死んだ英雄たち、死の最前線で平和を護り生き続ける藤堂。生と死の狭間を漂う彼には二つとない名前ではないだろうか…たぶん。

Truth or Fiction

度を越したクールキャラで売る予定だった藤堂くんだが、大人相手にはそれなりに心を開いている様子(というかRPしてたらそうなった)。
特に永見孝三と月村裕美は尊敬の対象らしく、素直な旨をぶつけていた。
あと、欲を言えばもっと他PCと絡みたかった。このキャラ難しいなぁ…。それでも藤堂くんに色を持たせてくれた他PLには感謝しかない。

なおエンディングフェイズにもちょろっと言った通り、彼の思想はどちらかと言えばFH寄り。バンダースナッチのオーヴァード観に興味を示したし、もっと言えば永見昴の死も弔うつもりはなかった。恩師の落胆、そして願いを託されたことにより動いたが、彼女1人だけでは、藤堂はおそらく動かなかっただろう。

オーヴァードは混沌に生き、やがて戦禍で朽ちるもの

彼にとって、オーヴァードが死ぬことはごく当たり前に起こることなのである

しかし達観した世界さえ持てど、所詮はまだ15歳。この件をきっかけに彼が新たな道を拓くか、冷たく我が道を征くか…。
それは誰にも分からない。

Gray Phantom

今回はよく出目が回る回だったなぁと。

しっかり不意打ちに対応して、オーバーキルもして…。
おまけに氷の翼生やして登場ってなんだお前()。

永見昴の監視任務はしっかりとこなしている感じ。数少ない信頼を寄せている月村からの任務ともあり、それなりに交流(RPの絡み)もしつつ、監視も中々うまく行っていた様子。あの知覚判定はイケメンだと思う流石に。昴の恩義を突っぱねるのも彼らしくていい。まあ相手はRBのジェーンドゥだしね。昴本人ならともかく、入れ込む余地もつもりもないよね。

にしてもクライマックスフェイズで見えた思想は相当にアブナイ。なんでコイツジャームじゃ無いの？？？継続2回目にしてこの酷さとは一体…。果たしてMN最後はどうなっているのだろうか。

ともかくとして、オーダーワールドには興味も示さず、混沌へ足を向ける、いや。すでに両足突っ込んでいる藤堂。いつかこの鼻がぽっきりと折れるような事件に遭遇するのが楽しみですね！(KPへの圧)

p.s.彼は甘いものが好き。


UGNに居る意味か…。正直、無いなァ。
UGNがFHがなんだって…、誰彼構わず誅戮(ころ)せるのが、1番楽しいだろ？

Kingdom Come

怖いよ…、怖いよ…。ぼくなにもわるいことしてないよ…

まさか、実験体に名前がついた。N改め、瀬名方玲人。ついでに自分はXだったらしい。中の人も初めて知ったよ！！！
そんなこんなで転校生としてやってきたN。同時に様子がおかしくなるクラスメイトたち。唐突に現れたらFHエージェントとか言われてるし…。藤堂くんバチギレに比例して侵食値が上がること上がること。ヒヤヒヤしたぜ〜？

大人たちに諭されながら迎えたクライマックス戦闘。まさかナーブジャック使うとはねぇ…。たぶん支部長に反抗こそすれど武器を向けることはなかったでしょうね。
これを機に何かしらの精神がブッ壊れたらしく、実験体の頃の辛い記憶がよみがえり、狂ったように笑い、エフェクトをぶつける藤堂。もしかしてこのままジャーム化したら綺麗か()。

最終的には支部長と夢前くんがとどめを刺し、倒れるNを支え、彼の想いをしっかりと受け止める藤堂。堰を切ったように溢れる涙だけが、こだました…(ていうかコイツ泣くのか…)。

この件を受けて一時期メンタルは死んだけど、少しだけ心は成長した気がする。知らんけど。ともあれ藤堂くんにスポットを当ててくれてありがとうGM。最高に面白かったです。


おやすみ…、N。
次は、平和な世界で会えるといいな。

Moonless Night

For Daybreak Sky

初めてでした。本気で誰かを救い守るために力を振るったのは。
闘いが全てじゃない…。その先にある平穏も、今の俺には充分求めるべきものです。