容姿・経歴・その他メモ

レイン学区『代打部』の部長。
代打部の仕事は呼んで字のごとく、代打。ノヴァリスにおけるオーヴァード野球における代打はもちろんのこと、決闘代行、各々のスポーツの助っ人等も総合して請け負っている。広義的には野球部の一種。
ただし、何でも屋という訳ではなく、受ける依頼の絶対条件は混沌なる者の槍（特性バット）で解決できる事柄に限られる。
バットを振り抜いてケリを付けられるのであれば、器物破壊も化け物退治も何でも行う。
暴力においては優れている……だが、ぶっちゃけてしまえば『学生傭兵』に比べて遥かに幅のない業務内容であるし、バット以外なんの役にも立たないピンチヒッターに、存在意義はあまりない。
いくら強いと言っても、バット一本で出来る仕事は限られているからだ。
人數もなく、仕事もなく――結果、代打部は廃部と成り果てたのである。


元々鉄風コナンはキングダムにおける諸王の一人であり、『ヨドゥンの血潮』タイプの遺産継承者。
巨人の肉体から放たれる凄まじい破壊的バッティングで玉も人も獣も根こそぎにかっ飛ばす、武闘派の王で『あった』
きっかけは八月革命の後、諸王の一人として大暴れした後に見た光景にある。
結局のところ、キングダムは根本的には何も変わらない。上は変わったが、絶対なる君臨者の下につくシステムは変わらない。コナンは開放のために戦ったのであり、ルキア・ティベリアのケツに敷かれるために戦ったのではない。

よって、コナンは自らをキングダムから『開放』することを決意。

自らの全ての血液を魔術的に入れ替え――遺産そのものである『力ある血液』の完全抽出に成功。
コナンは、それを継承者に輸血するのではなく、文字通りの意味でドブに捨てるという、王の責務を完全放棄した超暴挙を行った後、キングダムを出奔。
凍結される前に引きずり出した諸王としての全資産を突っ込んで、表立った裏口入学でレインの席を手に入れ、代打部を立ち上げ――自分のやりたいバッティングに精を出している。というか、いた。


このようう彼女がバッティングに拘るのは、自信があるのがバットによる振り抜き、ただ一つというコトが根幹だ。
器用貧乏のトライブリードは、その中で出来ることを極めなければ凡夫として沈む。授かった遺産である血液が与えるのは、力。
その力をどう使うかを思い悩み――楽しいことに使おうと決意し――好きなバッティングを極めることにした。
極めるしかなかったのである。
極めたのは、バット。それで出来ることは、開放。
鉄風コナンが見出した己のしたいこと（欲望）は、バットを全力で何かを吹き飛ばすこと。
バットで何かを吹き飛ばす、ホームラン――開放衝動の権化。それが、彼女という女である。

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