容姿・経歴・その他メモ

気が付いたら一人だった。
気が付いたら見知らぬ場所に立っていた。
気が付いたら知らない家にいた。そこはどうやら母親の妹の家庭らしい。初めて会った。



私は幼い頃に両親を亡くした。理由はわからない。よく覚えていない。
(※本人は今後一生知ることはないが、近い将来確定した不幸を嘆いての一家心中だった。)
両親を失って得たものは、不思議なチカラだった。
こんなもの望んでいない。こんなもののせいで引き取られた家では厄介者だ。
両親と引き換えに得られたというのならなんと皮肉な話しか。



こんなバカげたチカラと向き合いたいわけじゃない。けれど知らないということは一番怖いことだ。
わからないならば、知ればいい。専門家に聞けばいい。
そうして私はUGNという組織で、時折チカラの扱い方と在り方を教えてもらう代わりに仕事を請け負うようになった。
一応多少なりとも恩は感じている。だから私にできることはなんでもした。
UGNに所属する子たちに実戦に近い訓練のようなものもしてあげた。
そんな中で目にした一人の少女の資料。名を西園寺美麗というらしい。
彼女は私ではない。しかし彼女の置かれた境遇…それは無視できないものだった。
彼女と直接接触する機会があるかはわからない。わからないけれど、気にかけておこう。
何故か私は、そう思った。




普段は運送会社で働いて身分を誤魔化している。
その仕事着で対象に接近し命を刈り取ることからこのコードネームが付いた。

セッション履歴