「夢追望」(ゆめおい のぞみ)
・白髪の少女、性格は勝気で口が悪い。毒舌キャラというわけではないが、興味のある人には強く当たっちゃうタイプ。ツンデレは地雷ワード。人間関係を構築するのが得意で友だちも多く、先輩後輩からも可愛がられる、慕われる存在。
・その正体は「夢追望」の心が生み出したレネゲイドビーイング。望の“普通の高校生としての生活がしたい”という夢を叶えるために、代わりとして高校に通いその想いを共有している。望は家族や信者からの束縛が凄まじく存在に気付かれればどうなるかわからないという理由で、直接顔を合わせることはほとんどできていない。
・髪色が中学から変わっていることに関しては気分で染めたと話す。実際はレネゲイドビーイングとして生まれた際の地毛。望として高校に通うのであれば黒く染めた方が自然だろうと提案したこともあるが、その髪の方があなたらしい、綺麗な白を黒く染めるのは勿体ないと望に説得され、しぶしぶそのままで過ごしている。ただその言葉を受けたためか、髪の手入れには気を使っているらしい。
・完全に独立した自我を形成しているが心は繋がっており、望の心がダメージを受ければ彼女も同様に苦しみを覚える身体となっている。また逆も然りなので、仮に彼女が依り代となってしまえば……。
・彼女の願いはただ一つ“望を救う”こと。そのために儀式の開始までに望の受けている呪われた血を浄化する術を探している。彼女としては自分自身は所詮望の複製体であり、自身をひとりの人間としてはカウントしていない。“望を救う”ことが彼女の生の終着点であり、それが終われば死ぬつもりでいた。

「夢追綾」(ゆめおい あや)
・黒髪の少女、性格は大人しく少し天然な一面も。後述する家系の関係上ほとんど外に出ることを許されておらず、まともな高校生としての生活を知らない。
・自身のことを望の双子の姉だと名乗るが、その正体は「夢追望」本人。彼女をよく知るクラスメイトの話では望は中学二年から高校二年まで長期入院を理由に学校に姿を現さず、高校二年生の夏になって初めて登校してきたとのことだが、それ以前の記憶では望は黒髪で性格もあれほど強気ではなかったという。
・夢追の血統は代々信仰する神である“ムゲン”を降ろし世界を再構築するという理念を掲げており、望はその夢追の血統の十三代目にあたる。ただ夢追の血統とは名ばかりであり、その実特別な力を持つ血というわけではなく一介の宗教程度の力しか持っていなかった。しかし、望が夢追の血統では初めてとなる神降ろしの依り代として適合するオーヴァードとして覚醒してしまったために、事態が急変してしまうこととなる。
・彼女がオーヴァードとして覚醒したのが15歳すなわち中学二年生であり、儀式の決行日として選ばれたのが彼女が18歳の誕生日を迎える日である。元々儀式に否定的だった彼女は親やその他の信者の言うことを鵜呑みにせず自主的に儀式についてを調べた結果、儀式が遂行されれば自分は死んでしまうことを知り家から逃げ出すこととなる。その際助けを求めたのがPC2となっている。