プライドが高いが、臆病者でもある。と同時にお人よし。
基本的に人とビジネス関係以上に関わることを嫌い、必要以上に仲良くなることを嫌がる。
しかし、誰かを好きになると、なんだかんだずっと気にかける。本人は自覚がないが、未成年にも甘め。

　資産家の両親のもとに生まれる。実家は機械工学の分野で大成功を収めた為、1世紀湯水のように金を使ってもなくならないほどの大金を得た。両親は、矢彦に自分らと同じ道をたどってほしいという思いから幼いころから英才教育を施した。同じ才能を引き継いでいた矢彦は親の期待通りに成長。大学卒業後は自身の会社を起業。順調に成長していった。
　ある日、彼の両親はレネゲイドウィルスを発見。このウィルスは無機物にも感染し、物体の性質の変化をもたらすことが出来ると知った。この新しい「力」をもっと解析するために、両親は詳しい情報を伏せたまま矢彦にこの能力の解析を委託した。仕事の依頼をされて数日後、矢彦が部下たちを帰らせ一人で実験をしていた時、蛍光灯が一本つかなくなってしまった。それを取り替える為に蛍光灯を触った瞬間急に発光、感電してしまった。気づかぬうちに、蛍光灯はレネゲイドウィルスに感染していたのである。感電した矢彦はレネゲイドウィルスに感染し、オーヴァードとして覚醒することとなった。しかし、電気ショックによって気絶し、前後の記憶を思い出せなくなった彼は、このことを忘れている。両親も、自身の行いで息子に悪影響を与えてしまったことを後ろめたく感じており、このことは徹底的に隠蔽した。
　両親の根回しと、自身に自覚が一切なかったことから、覚醒前とまったく変わらない生活を送ってきた矢彦。ある日、たまたまオーヴァード同士の戦闘に巻き込まれる。周りの人間が気絶する中、自分だけが起きていられているという事実。目の前で繰り広げられる、非現実的な戦闘を目の当たりにし、自分は他人と何かが決定的に違うのではないかと違和感を覚える。戦闘終了後、その場にいたエージェントに保護される形で、ＵＧＮに所属することとなった。
　UGN所属後は、自社開発の兵器を駆使しながら、資金力でUGNに貢献。元の能力が高かったこともあり、今ではUGN支部長にまで昇りつめた。

　このように仕事面では非常に優秀な功績を残しているが、プライベートはあまり上手くいっていない。
幼いころは、金持ちだからという理由でいじめられ、体があまり丈夫ではなかったためよく学校を休んだ。高校、大学の時は、金目当てで寄ってくる人などもおり、非常に窮屈な学校生活を送った。二十代の頃に婚約した女性に結婚詐欺をされ、多額の金を取られたり、その後結婚した女性と数年前離婚した。中学生の息子がいるが、親権を元妻に取られていることと、そろそろ高校受験を控えているからという理由で、ここ数か月は会うことが出来ていない。
　このような様々な体験から、他人に対して多少の恐怖心を持っており、正直な事を言うとあまり人と関わりたくはないと思っている。けれど根が優しいため困っている人がいたら助けてしまう。

・好きな事：レコードを聴くこと、研究
・嫌いな事：腕相撲
・好きな食べ物：トマトジュース
・嫌いな食べ物：甘栗

自社で独自開発した装備を用いて、攻撃をする。近づくのはあまり好きではないため、基本的に遠距離からの狙撃を得意としている。