元々はUGNの実験体であり、UGN一下(いっか)支部が保有する研究施設で人体実験を受けていた。
施設内で人間として扱ってもらえない日々の中で次第に『自分は何のために生まれ、存在しているんだろう』と疑問を抱くようになっていった。
抱いた疑問の答えを知るために隙をついてUGNの研究施設を命からがら脱走したものの、追手の攻撃により負傷して行き倒れていた所を“ランフォルセ”歌川 嵐に保護されてFHセル『ルバート』に加入した

実験体だった頃はコードネームである“火炎纏う剣(アグニ・カンダ)”と呼称されており、名前が無かった。
当時、研究施設に勤務していた『ヤマブキ』という研究員から『名前』というものを教えてもらい「いいなー、俺も『名前』っていうの欲しいなー」とボヤいた所、その研究員が『緋音』と名付けてくれた。めちゃくちゃ喜んだ。
緋音には苗字が無かったが、緋音本人が勝手に『山吹』と名乗っている。もちろん研究員の『ヤマブキ』から取ったものである。

『アグニ』はサンスクリット語で「火」や「炎」を表す。
『カンダ』はサンスクリット語で「刀剣」を表す。

緋音が実験体だった時にUGN一下(いっか)支部の研究施設に勤務していたレネゲイド研究者の女性。非オーヴァード。
その正体は緋音の実の母親であり、本名は山吹 茜(やまぶき あかね)。
彼女はレネゲイドの研究を向上させる為に、研究施設に生まれたばかりの我が子を実験体として差し出した。
しかし、母親としての情を捨てきれなかったのか……母親である事を隠し、実験体だった緋音の話し相手になっていた。
緋音と接するうちに、かつて我が子を差し出した自分の選択は本当に正しかったのかと葛藤するようになり、緋音が研究施設を脱走した際に、責任者への報告をせず緋音の脱走を手引きした。