容姿・経歴・その他メモ

「UGNエージェント、“スヴェル”ッス！　よろしくお願いしますッス、センパイ！」

スヴェル
北欧神話に登場する楯。
スヴァリンと呼ばれしは
太陽の前に立ちし物、
輝く神の前に立つ楯。
山も波も
燃え上がるであると私は知っている、
もしその楯がそこから落ちてしまえば。

至近の味方を庇いつつ、自身は焦熱の弾丸で攻撃が可能。雑魚の攻撃なら耐えきる可能性はあるかもしれないが、それほど防御が高いわけでもないので、クライマックスでは命をすり減らすだろう。

　かつてはFHのセルで、実験体として囚われていた孤児。しかしUGNによりFHセルが破壊され、それと同時に彼も救い出された。それからUGNチルドレンとして訓練を積み、今はUGNエージェントとして活動している。
　ろくすっぽまともな教育を受けさせてもらえなかったため、少々世間の情勢などに疎いところがある。
　UGNの理念だか、創設者コードウェル博士の離反とか、そういったことはよく分からない。だが、今のところUGN日本支部は、穏健派である日本支部支部長、霧谷雄吾の号令の下に動いていること、自分を救った支部のとある支部長は、その人にしたがっていることは知っている。であるならば、それに準じるのが自分のやることだととりあえず決めている。

●出自：天涯孤独
　彼は自分の親の顔さえよく知らない。そして、自分がなにゆえ孤児なのか、いつからFHに囚われ、実験体として扱われていたのかもよく覚えていない。

●経験：実験体
　彼はFHセルの研究室で、物心ついた時からずっと体をいじくられていた。切開され、何かを埋め込まれ、注入され、人体をさながらぬいぐるみのように切り刻まれた。体に残った傷も、FHへの恐怖と憎悪も、未だ癒えていない。

●邂逅：恩人
　10代になったころ、急に彼の道は拓けた。何も知らないまま自分のいた研究室が破壊され、UGNと小難しい名を名乗る連中が現れて自分を連れ去った。連れていかれた先で何が起こるのかもわからなかったが、彼らは少なくとも、自分に個人名を与え、衣食住を与え、活躍の場を与え、身体を切り刻むようなことはしなかった。
　それだけでも、ついてきてよかったと思える集団だった。
　自分を救ったUGNの筆頭が、皇神御鋒という支部長だった。彼はしばらくの間、自分をUGNチルドレンとして保護していた。保護されている中で、他の孤児たちに出逢うこともあった。
　彼らはみな一様に、自分を救い出した皇神を我が父のように慕い、あるいは命すら捧げようとするような者もいた。しかし、皇神はそれを許さなかったらしい。
　自分もいつかは皇神のもとで。FHに囚われたまま切り刻まれショック死するか、戦場に送られ何もできずに死ぬか、そんな道しかなかった自分を救った彼のために、救われた命を捨てる程度の覚悟はできていた。
　しかし、その気持ちを素直に皇神に告げた時……皇神の表情が変わった。
　UGNエージェントになってからは、皇神からの連絡は途絶えた。

●覚醒：素体
　FHの実験により、数々の犠牲者の骸の上に、千昭は誕生した。
　強固な守りと高熱の弾丸を持ち合わせるオーヴァードとして。

●衝動：恐怖
　千昭は自分の「所在」というものがいかに不確実なものかを知っている。UGNに見捨てられたら、もう彼にはいく当てもないだろう。傷だらけの化け物に、社会の中で居場所があるのかもわからない。
　その恐怖ゆえに、人当たり良くふるまっている。相手にとって信頼でき、親しみのある人間であると錯覚させるためである。

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