今から数年前。

一撃を受け、仮面が落ちる。
スター「踏破……？」
「ぐ……　頼人……？」
頭が揺れて、名前を呼ばれて、我に返った。
それまでは夢を見てるように、ただ自分の行いを眺めていた。
幼い頃、ヒーローに夢を見た。
だがその先で洗脳を受け、この手は……
俺はもう、正義の味方なんて名乗れない。
……けどな。

見えたのは、"スター"の背中。
ようやく追いついた。
"スター"に迫る奴を撃ち落とす。
跳弾を前提とした起動で、弾は奴らへ炸裂した。
スター「ジャック……！？」
「もうジャックじゃない。
　スター、相変わらずお前の平和を目指す正義の心は見事なもんだ。
　けど覚えてる？　ずいぶん前に言った」
スター「ああ、愛が無ければ」
「そう！　愛がなければスーパーヒーローじゃないんだぜ。
　ここからは"ハート"と"スター"で、"ラブ＆ピース"だ」

その日、ピンクヒーロー"スプリングハート"と最強のバディが生まれた。

【トレーラー】
ライトニングスターと PC1と言えば、
知らぬ者のいない名バディ。
彼らが倒したヴィランは数知れず、
救った人は数えるべくもない。
彼らは紛れもない、トップヒーローだった。
“ライトニングスター” 音無頼人、彼が失踪するまでは。
ダブルクロス The 3rd Edition レネゲイドウォーステージ
「星よりも眩く輝け！」
──俺を呼んだか！
あの口上は、二度と響かない。

【ハンドアウト】
各 PC には以下の設定がつく。キャラクター作成時に GM、並びにプレイヤーと設定をよく相談すること。
PC1：ライトニングスターと組んで活躍していたトップヒーロー。現在は PC2と組んで活動している。
PC2：PC1の現在のサイドキック。PC1やライトニングスターよりヒーロー経験が浅く、知名度も低い。
PC3：東京を拠点として活躍する、ベテランヒーロー。とある事件を追っている最中、ライトニングスターに疑惑を向ける。
PC4：東京を拠点として活動を始めたばかりの駆け出しヒーロー。ライトニングスターに憧れている。

☒PC1 用ハンドアウト
シナリオロイス 音無頼人 　推奨感情P 信頼／ N 不信感
カヴァー／ワークス　ヒーロー／ヒーロー

“ライトニングスター” 音無頼人は、キミのかつての相棒だ。
共に強敵を打ち倒し、難事を解決してきたパートナーだった。
しかし、彼は数ヶ月前、突如として姿を消した。
キミに何も告げることなく。
そして、現在──キミは、頼人がヴィランに寝返ったという噂を耳にした。
そんな筈はない──キミはすぐさま、調査に乗り出した。
何よりも、彼と再会するために。