容姿・経歴・その他メモ

経歴
　国内有数の産業ロボット関連会社の取締役を父に持つ女性。忙しい父の身の回りの世話をしていた母と共に立派な邸宅に住み、何不自由なく幼少期を謳歌していた。しかし、父が何者かによって暗殺されてしまい、経営権は親族に引き継がれた。親族からは"妾の子"と軽んじられ、彼女の母もその重圧に耐えきれず、二人で遠方に越して慎ましやかな生活を送っていた。後の話ではあるが、彼女の母は決して妾ではなく、父が愛情をもって選んだ女性であることを彼女は知り、それも相まって親族とは自分からも距離をとっている。
　小さいころからロボットを眺めて生きてきたこともあり、高校卒業後は機械工の仕事に就き母を支えた。しばらくして母も没したが、変わらず機械を弄りながら気ままな生活を送っていた。
　しかし、ある日彼女は出会ってしまう。自分の父を殺した暗殺者に。警察に扮したUGNエージェントから事前に犯人の情報を知っていた彼女だが、ある夜の帰路でその男を見かけた。その瞬間、彼女の心は憎悪に塗りつぶされた。それと同時に---覚醒した。その男を追おうにも、彼女の体は奇妙な痛みに喘ぎ、触れた土や砂がすべて工具類や銃火器に変貌していった。その記憶を最後に意識は途絶え、次に目覚めたのは真っ白な病室だった。
　告げられたのは、自分がレネゲイドウイルスによって覚醒したということ。そして、これからは新たな肩書が一つ増えるということ。落ち着きを取り戻した彼女は、すべてを受け入れ新しい人生の一歩を踏み出した。壊れてしまった自分の家族の歴史。それを"修理"するのは、自分しかいない。そんな決意を胸に。

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