容姿・経歴・その他メモ

月代　暁（つきしろ　あきら）

作成環境
フルスクラッチ
使用ルルブ　基本1.2　上級　エフェクトアーカイブ（EA）
使用経験点5点

性格：陽気なにーちゃん　基本的に真っすぐな性格
　　　考えるのはあまり得意ではない。力こそパワー（固定値は正義）

好き：動物、コーヒー牛乳

眼帯は獣の特徴がよく出ている瞳を隠すために着けている。金目のオッドアイ。

シナリオメモ
購入判定で狙うのはUGNボディーアーマー　基本ルルブ2.189ｐ
防具/装甲値+8/購入12

暴走：ガードを含むリアクション、カバーリングができない。
　　　マイナーかメジャーアクションで回復できる。

【過去】
物心ついたときから能力に覚醒していたが、両親もUGN所属のオーヴァードであったため理解があり
比較的不自由なく生活していた。

だが10歳の頃、両親が任務中にジャームに襲われ
何とか撃退するも、能力の使い過ぎによりジャーム化してしまったと聞く。
後から聞いた話だが仲間のために時間を稼いでいたみたいだ。

周囲に頼れるものもなく孤児院に入れられるが
いい奴から死んでいく非情な世界に絶望していた俺は何もする気が起きず
学校にも行かず町中をぶらぶらほっつき歩きながら怠惰に過ごしていた。
その時に出会ったのが一人の女性だった。

彼女は平日の昼間に公園でボーとしていた俺に声をかけた。
子どもがこんな時間に公園にいることを不思議に思い、またとある事情により話しかけたんだと。

「君こんな時間に一人で何をしているの？学校は？」
「別に…。いっても意味ねーし」
「……ご両親は？」
「いないよ。死んじゃったもん……」

無気力で、彼女に視線を合わせることもなく返事をする。
この時の俺は人生に絶望し、何事にも関心を持てなくなってしまったのだ。
結局俺だっていつか両親と同じようにあっけなく死ぬんだと。

ここで慰めの言葉を、同情の言葉を告げるような人物だったなら
俺の人生は大きく変わっていただろう。
その様子を見て察した彼女は何かを思案し、一拍置いて告げる。

「諦めるの？」
「……だって、どうせ無駄だもん。なにもできない、変わらない」

彼女は俺の顔を両手ではさみ、視線を合わせるように持ち上げる。
その瞳はとても真っすぐできれいだった。

「やってもいないのにどうして無駄だってわかるの？」

これは私の恩人の受け売りなんだけどね、と
優しい表情で続ける。

「君の世界を変えられるのは君だけなの、望むならどんな世界にだって如何様にも変わる。
だからこそ、恐れてはいけない。変化を拒んだときに人は死ぬ」

「君が変わらないと世界は変わらない。大切なのは強い意志
立ち止まったっていい、後ろを振り返ってもいい。だけど前に進む【意思】を捨ててはいけない」

ちょっと難しいかな？と苦笑いを浮かべながらも彼女は真っすぐ向けた視線を外さない。
続けて彼女は過去を話す。彼女もまた自身を救ってくれた大切な恩人を殺されたと。
さきほどのの言葉はその恩人の言葉らしい。
オーヴァード絡みではなく一般人としての話だったが、境遇はとても似ていた。
だけど彼女は諦めることなく前を向いている。

「どうして…？そんなに頑張れるの？」
「目標があるからかな」
「目標？」
「そう、私はね理不尽がない世界を目指してるの」

本気で言っている。彼女の瞳はその未来を見据えていることが分かる。
普通に考えれば無理だ。できっこない。でも彼女は諦めないんだろう。

「だって自分の世界だって変えられるんだもの、この世界自体を変えることだってできるはずでしょ？」

ああ、この人は自分なんかより強いんだ。
力じゃない、オーヴァードである自分が本気を出せば一瞬で倒せてしまうであろう彼女。
だけどその心。その生き方が強くて眩しかった。
俺は憧憬を覚えた。
そうだ、世界が非情であるならばそんな世界を変えてやればいいんだ。
待っているだけでは変わるはずがないのだと。彼女が教えてくれた。

「ありがとう…ねーちゃん。俺頑張るよ…」

彼女は笑顔で頷き返す。そして尋ねる。

「そうだ私は神代希。あなたの名前を教えて？」
「俺は、月代暁」

これが月代暁の原点。
自分を変えるきっかけをくれた恩人で、ともに世界を変えようとする同士であり。理解者の神代希との出会い。
長い付き合いになっていく彼女との出会いだった。

それから俺のような悲しみを負ってしまう人物が出ないように
世界を良き方向へ導けるように
彼女がいるこの世界を守れるように
俺は強くなる決意を固め、修練に励んだ。

年を重ねた今はUGNエージェントとして任務を遂行し続けている。
何人もの仲間と死線を共にした。
帰ってこなかった奴も多い。だけどそいつらの意思も背負って進むんだ。
目標を叶えるために……。


俺に帰るべき場所はない。
　　　――だけど守りたい場所がある。

失くしたものは戻らない。　
　　　――だけど悲しみにくれ歩みを止めることはもうしない。

この世界は非情だ。　
　　　――だからこそ俺が変えて見せる。

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