他エージェントでは手に負えないFHの精鋭やジャームへの対抗手段、そして当時研究段階であったオーヴァード用の薬品や武装の試験場として作られた部隊があった。しかし、内部の金の動きや11年前のコードウェル博士の死去、組織形態の変化による腐敗から次第に、薬物投与に人体改造などアングラ満載の強化手術を施して作られた名前すら持たない怪物集団を運用する部隊へと変化していく。
隊員は皆社会的に存在しないもしくは抹消出来る者から選び、元々死ぬか消える筈だったのを非人道的でいつ終わるかも分からない戦いに志願してでも生き延びようとするようなもの達で構成されるようになる。(選出は、FHに行こうが現状は変わらず、日常に帰る場所は既にないのが漏洩の面のケアからみても都合が良かったため)
強大な敵との戦いに耐えきれず死亡するか、その前に薬の反動で死ぬ過酷な状況だったが、部隊長であったシデンの奔走もあり、隊員同士の深い絆によってジャーム化の事例は現場の状況からは考えられないほど少数に留まっていた。
部隊内では敵に味方が人質に取られようと殺されようと気にせず目の前の敵を殲滅することを優先する掟があり、それはそうしなければ次に死ぬのは自分であり、他の味方かもしれないから…信頼し合うからこその掟であった。
最終的に部隊を運用していた研究員とその成果で利益を得ていた役員が処分され、追加の人員補充などもなくなったことから部隊は別支部の管轄となる。
それまでの中で生き残ったのはシデン含め4人となるが、その3人はシデンのとあるミスによって失うことになる。