容姿・経歴・その他メモ

「あは～、はいはいそこまでそこまで！　風紀委員のご到着だよ！」
「フッ……まったく、この不正エフェクト使用者さんズめ。お互いに見て見られちゃったからには仕方なし。ズドンで行くよ？」

人物

アカデミア分校高等部二年、クラス委員長にして生徒会役員の一人。
明るめの髪色をしているが地毛。外国の血が入っているとか何とか。
あけっぴろげな性格で、あまり悩み事や後悔を引き摺らない……かどうかの本当の所は本人にしか分からないが、あるいはそう見える様に振舞っている、良く言えばおおらか、悪く言えば雑な印象を与える子。
学園島には10数年ほど前に家族と共にやって来た。

生徒会活動の一環として風紀維持の仕事は割合きちんとこなすのだが、そのラインが他のメンバーよりもやや緩めであるとひっそり評判。曰く、「粋でいなせな私のお目こぼし」とのこと。そう言う本人の制服の着こなしも少し着崩しがちである。
とはいえ。それは他人に迷惑を掛ける程度でなければ、の話。やる時はん～、とか言いつつ、笑顔で普通に銃に手を掛けるタイプなので程々に。

経歴

学園島の中では割と古株寄りであるものの、生まれついてのオーヴァードではなく普通の家庭出身。
幼少期のとある出来事でレネゲイドウイルスに曝露、そしてショックに近い強い感情の発露により覚醒、オーヴァードへと変貌した。
経緯が経緯だけに島に来て暫くはふさぎ込みがちだったが、今ではそれもいつの間にかなりを潜め、日々を明るく過ごしている。

能力はブラム＝ストーカーとモルフェウス。しかし当初、その発現は歪なものであり、本人の意志に関わらず臨界手前の過剰出力で凝固と自壊を繰り返す、使用者自身どころか周囲も巻き込みかねない不安定で危ういものだったのである。
これには『オーヴァードの管理』を掲げるこの学園島のUGN、外部研究機関共に強い興味を示し、自らの力を制御したいという彼女自身の願いもあり、統御の為のデバイスや訓練、調整を重ねること数年。オルクスシンドロームの《オーバーロード》現象を参考に、特殊なEXレネゲイド感染武器を媒体とし、その凝固と自壊に指向性を与え強制的に解放することで｜逸脱凝固・発散《アウトカスケード》と呼ばれたこの現象をほぼコントロール下に置くことに成功した。

そしてそれを以て能力測定に臨んだ所、あれよあれよと生徒会への参加が決定。
いきなりの展開ではあったものの、抜擢は悪い気分ではなかったので「いや～そのぉ。いきなり言われても困るっていうかぁ～！」とか何とかちょっと照れつつ言おうとした所、部屋に入ってきたのは彼女への実験に携わっていた関係者たち。
君には結構お金が掛かったからね！　入って運営に協力してね！　あとデータ頂戴ね！　と笑顔で、だが圧を掛けられ、敗北。
君は是非これに協力してくれ！　と請われて始めた風紀活動を「ま、まぁ？　人の役に立つっていうのは悪くない筈だしね。……だよね！」と｜こなしつつ《借金を返済しつつ》、彼女は現在に至るのだった。

……その日、彼女は安堵した。己のこの力を制御することこそ、『いつか』の為には絶対にやらねばならない事だったから。
……改めて、彼女は決意した。『彼女』を探し出し、あの日についぞ言えなかった言うべき事を、今の自分を見せ言うのだと。

ご飯は意外とがっつり系が好き。

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