平和な家族だった。仲が良くてどこにでもいるような家族。
そんな日常は突然崩れた。ある日家にジャームが押し入ってきたのだ。力のない者はなされるがままになるしかない。
まずは両親から。拘束され、拷問にかけられた。兄弟の前で、嬲り殺したのだ。
目の前が真っ赤に染まって、両親の悲鳴が、途切れた。くるりとこちらを向いた快楽殺人者はにたりと嫌な笑みを浮かべ、その脅威を幼い兄弟に向けた。そこからは痛い、苦しい、怖いの連続で、何をされたか覚えてない。
目が覚めた時には辺りは血と臓物がまき散らされており、異臭こびりついていた。
隣には双子の兄が深刻そうに顔を歪めており、途方に暮れていたところに霧谷雄吾に保護された。
そこからはUGNにサポートされて生きてきた。

齢、7歳の出来事である。

遠回しな言い方をしがち。月が好きでよく夜には月を眺めている。ただ、昼の月は好きじゃない。
読書も好きで時間を見つければ空間を作り出してそこで読んでいる。仲間と認めた人には優しく、ちゃんと手を差し伸べる。
兄が生活をおろそかにしがちなのでよく世話をしているのが相まって面倒見は良い。
造語を作る時がある。

また、戦闘などで気分が上がると口調が変わる。ほか、慈愛を向ける人にも変わる。多重人格を疑われる程に。真偽は謎。

・アルテミス
「僕がサポートしよう。だから、任せたよ。」
「月というのは、時に救いの道を照らし、時に破滅の道を照らす。さて、君には、どちらが選ばれるのだろうね？月は、僕の手の中にある。」
「君のおかげで助かったよ。流石だね、敬意を表して『敢友』と呼ばせてくれないかい？」
・カテ―
「あはは！いいねいいね！さあ、おいで！ボクが月として破滅へと導いてやろう！」
「お前の命、月に捧げよう！さすればきっと、導かれるさ。」
・セレーネー
「大丈夫、気にしないで。私の大切な兄弟。」
「今日は何しようかしら。きっといい日になりますように。」

月は、時に夜道を照らし、ゆくべき先を示す。
月は、時にその淡い光で、包み込み守護してくれる。
月は、時にその煌々とした輝きで、世界に未来を映す。


月は、太陽無しでは輝かない。月は、温もりを持たない。
本当の輝きを放つ奴らに背を預け、自身は無情になれ。こころを狂わし、惑わし、世界を呑み込め。


そうさ、兄弟、僕は君あっての存在だ。君のその、暖かく煌々たる輝きで人々を包み込む、その代わりに僕はその恩智を得て神の名で神を狂わそう。

月は、温もりを持たない。それは、得て無駄なものだから…それを持つべきはもっと他にいる。


僕は夜道を照らし、淡い光でつつみ、そして…狂おしい笑顔で崩壊をもたらし、恩智すらももたらす。

その光は太陽の恩智だ。その笑顔は女神の恩智だ。


月は……清く獰猛なアルテミスが視線を向け、優しく暖かなセレーネーが声を震わし、酷く冷たいカテーがその心を崩し、終焉を迎える。キミは、どの女神に会えるだろうか。どの女神を見れるだろうか。それは、キミの人生に聞いてみよう。月の光が世界の未来を映すから。



ほら、瞳を見て、水面に浮かぶ星が輝いて三日月がわらってる。







ーーームーン・アルテミス・スピリットはその身に3つの顔を宿す。






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アルテミス。のらりくらりと、何を考えているのか分からない。神秘的で清さをもつ。親しさを感じ、頭脳の良さが目立つが、時折鋭い眼光を持つ。狩人の名を持つ顔。

セレーネー。女性的で、優しく包み込むような笑顔をする。どこか穏やかな気持ちにさせる雰囲気をまとい、時折無邪気な笑顔も見せる。ただ、その感情を素直にぶつけるのは兄弟(太陽)だけみたいだ。

カテー。少し荒っぽく、歪な笑みをよく浮べる。殺気や狂気に歓喜し震える様は女神とは形容しがたいのかもしれない。これが楽しそうに笑う時は、その先に狂気の渦があるということだ。



いつ、誰が出ているかはその時の言葉選び、表情の変わり方で判断するしかないだろう。



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アルテミス→狩猟・貞操・月の女神(神秘的で不思議な口調、性格)
セレーネー→太陽神を弟に持つ月の女神(女性的口調、性格)
カテー→闇の女神(少し荒っぽく猟奇的な口調、性格)

これらは同一視されており、月の女神は三通りに姿を変えると考えられている。

月を模してエフェクトを使ったり、本人が月について発言することがある。戦闘時に時折見せる顔に誰かが、カテ―とこぼした。いつも浮かべる笑みに誰かがアルテミスとこぼした。いつかどこかでみた優しい微笑みにセレーネ―とこぼした。どうやら彼の顔は人によって変わるらしいのだ。だからこそ、月の女神(つきのめがみ)と書いて月の女神(ムーンルーラー)と呼んだのだろう。

天才生物学者。同時にオーヴァ―ドであり（ノイマン交じり）、UGNで人間から、別種動物にわたり、オーヴァ―ドの研究をしている。世界でも有数の論文（オーヴァ―ド除く）を出しており、多少注目を浴びている。代わりと言わんばかりに生活力が壊滅的。双子の弟に世話を焼かれている。少し倫理観が外れており、弟と研究と霧谷雄吾以外は興味ない。霧谷雄吾は恩人なのと弟が世話になってるから、頼まれれば快く引き受ける。
生物学やオーヴァ―ドに興味を持ったのは拷問される光景や体験から興味を待ってしまったサイコパスだから。死人が出たときは研究のためと少しだけ死体をUGN経由で横流ししてもらってる。
弟のことはアルテミスと呼ぶ。弟は目の中に月があるが兄は星がある。

「それは研究に必要？そう、ならいいよ。」
「ごめん、アルテミス。ちゃんと食べるから怒らないで。」

密売人。人間から動物まで。種族など関係なく解体して売りさばく裏社会の人。拷問が趣味でよく商品をダメにして怒られてる。FHに所属しているのかはGMに任せる。