UGNに所属するオーヴァード。保護されていた当初は日本支部に属していたが、現在は櫟木（いちぎ）支部に所属している。
5年前に、FHのものとされる研究施設の1つで実験体として扱われていたところをUGNに保護された。実験の詳細は不明だが、主としてオーヴァードの強化や進化に関するものではなく、人間に感染したレネゲイドウイルス自体の研究が行われていた。と推測ができる資料が残っていた。
実験されていた本人はオーヴァードとして覚醒させられた際のフィードバックにより、それ以前の家族や知人に関する記憶を失っている。UGNの情報網によって、身元の特定は成功したが、本人の希望もあって本来の家族の元へは帰らず、後見人を立てることとなった。
保護されて最初のうちは日本支部の方でレネゲイドに関する知識やエフェクト等のコントロールの訓練を受け、その後正式にUGNのオーヴァードとしてエージェントとなり、櫟木支部に所属と言う形になる。
そこで“はじめての仲間”となる千景や後の想い人、そして助けられなかった人である桐華（きりか）と出会う。
レネゲイドの関わる事件は決して楽しいものではなく、死はいつも隣に居座っていたが、それでもたまの“日常”で培ってきた絆や想いは真人にとって何よりも得がたい大切な日常だった。ある日が訪れるまでは

二年前、櫟木支部が不老不死、若返りの妙薬と噂されていた未知のEXレネゲイドを有した「変若水」の情報を掴み、その行方を追うチームとしてリーダーの桐華を陣頭に真人たちが調査していた。調査の一環で、「変若水」を手に入れた集団がいるとの情報を掴み、その足取りを追いあと少しで「変若水」について真実を得ることができるという所まで来ようとしていた。しかし、手分けをして調査をしていたところ、不意を突かれた桐華がその集団に捕まってしまう。
真人たちは懸命にその集団と、桐華の行方を捜したがすぐに見つかることはなかった。それでも、その影を追い続けようやく居場所を見つけ乗り込んだ。
しかし、そこにたどり着くまでに費やした時間は少なくなかった。たどり着いた場所で目にしたのは、変若水を投与され石へと変貌していく最も大切な人の姿。
誰より大切に想って、幸せを願っていた相手はその手から零れ落ちた。

桐華が殉職した後も、「変若水」の事件は後を絶たなかった。相手は狡猾で捜査の網をかいくぐってくる。それでも、「あの日」の自分のような想いをするものは居なくていい。そんな思いをするのは、悲しい思いをするのは、もう自分一人で十分だ。そう思いながら今も戦い続けている。

主に重力を利用した徒手空拳を得意とする。相手の近くの空間を掌握し、自分の体を起点に引力で引き寄せたり、また逆に相手の近くの空間を起点に斥力で自身を吹き飛ばして自分の間合いを作り出す。拳圧などに斥力を乗せて飛ばしたりもできるため戦闘の選択肢は多岐にわたる。

真人の所属していたチームのリーダー兼想い人だった人。真面目な性格だが、ちょっと抜けたところがあり、放っておけないおっちょこちょいな人物。
真人が櫟木支部に所属したときから面倒を見ており（実は逆に面倒をみられていた説がある）話す機会が多く、最初は支部内だけだったのが、次第にお互いに惹かれ、プライベートでも懇意にするようになる。
そんな中、二年前。変若水の調査中に、追っていた集団に不意を突かれ、捕まってしまう。その後、変若水の実験体として身体に何度も投与されることになる。真人 達が居場所を突き止め、救出に向かったときには既に限界を超えた量を投与されており、駆け付けた真人を見つめ一言「ごめんね」と言った後に完全に石になり、砕け散った。

イメージソング
その1
タイムファクター（アーティスト:神はサイコロを振らない）
その2
Got Boost？（アーティスト: FANTASTICS）

【PC2.】
キミはUGNに所属しているオーヴァードだ
キミは身を削り誰かの大切なものを守ってきた。けれどその中でキミは大切な人を失った(※プレイヤーが自身で設定して良い)
【変若水】――それは人に若返りを齎す力を持つ未知のEXレネゲイド。変若水の副作用によってキミの大切な人はその身を石へ変え、砕け散った
裏社会を通じてこの薬を流通させている者がいる。事件の後にその事実を知ったキミは動き出す
大切な人の身に何が起きたのかを知る為に、そして、新たに自分と同じような経験をする者を産み出さないために、キミは変若水の出所を追っている

【月の箱庭 第一話:『いつかまた会えたなら』】
【PC2.ワークス：UGNチルドレン、もしくはエージェント　カヴァー：指定なし　ロイス：檻我撫子　推奨感情：庇護/隔意】
変若水を追うキミの下に、新たな情報が届けられた
共にチームを組んで動いているUGNエージェント"件"宗像千景が、その出所が九州にある『羽観塚』という山村であることを突き止めたという
しかし、そこは地元の有力者である"檻我"という一族により事実上私物化されている村であり、UGNと言えど大々的な調査を行うことは難しい特異な場所だった
選ばれた手法は少人数での潜入。キミは【変若水】の真実を知る為、PC1達と共に舞台となる羽観塚に潜入することになる
羽観塚は一つの家系により事実上支配され、星見の信仰が支配する村。彼らは余所者であるキミ達を拒絶し、秘密主義の村での調査は遅々として進まない
そんな折、キミは檻我の家の養子である撫子という少女から接触を受ける。村に束縛され、自由を求める少女は君に一つの取引を持ち掛ける
「檻我の秘密を明かします。ですから、代わりに私をこの村から連れ出して下さい」

不死の妙薬と言われていた変若水を追ってその大元と思わしき場所を仲間の千景が掴み、協力者として松雪一華、葉月蔓の両名を連れ羽観塚に向かう。そこで、檻我撫子と出会う。調査を行う中で彼女と絆を深める。最初は外の人間と、羽観塚の重鎮の娘。そこから変わったきっかけは、分社での蒼太と撫子のやり取りを見た後。独りぼっちの彼女を放っておきたくないと思うようになってから。本家に居るにもかかわらず、冷遇される彼女を放ってはおけなかったから。彼女を檻我から解放する。その為に改めて動き始めた。過程は厳しく、自分たちの、撫子の命の危険もあったが、仲間の協力、一部の檻我の協力があり、星花と化した撫子を救うことに成功する。
かつて、大切な人のためにあと少しで届かなかった手は。
今度は幸せになって欲しい人のために、確かに届いて救うことができたのだ。

【PC2.ロイス：檻我籠月隼人　推奨感情：親近感/隔意】
檻我宗矩が重傷を負い、一時的にその妻である檻我桔梗が当主の代行を務めることになった。
しかし檻我も一枚板ではない。どのような理由からかあなた達に不利益がないように采配する桔梗と、先代当主の妻である檻我の大母、藤花の間には確執がある様子で、その方針は混乱の中にある。
藤花は蒼太の血縁者である隼人を籠月の後継者として擁立した。しかし彼は幼く、籠月の役割について十分に知識を持っていない。
宗像千景はこの状況を好機と捉え、檻我が行う取引の調査へと手を伸ばすことをあなたへと提案する。

【漆原真人.ロイス：白峰桐華　推奨感情：任意】
星花の前での戦いはあなた達の勝利で終わった。
けれどその後にあなた達は暴走する星花の力に呑まれ、気付けばあなたは七年前の北九州にいた。
倒れたあなたを呼び起こしたのはよく知っている筈の見知らぬ少女、白峰桐華。
彼女はどうも、何かから逃げ出している最中らしい。
何が起こっているのか。状況を知ろうと動き始めたあなたの前に現れたのは、FHエージェントの集団だった。

【漆原真人　シナリオロイス：檻我撫子】
赤い湖の中で、長い夢から目を覚ました。
現実での時間は極僅かしか過ぎていない。しかし、羽観塚の様相は瞬く間に変貌していた。
地上に戻ったあなたを出迎えるのは壊滅した村々の光景。そして、重傷を負った宗像千景の姿。
彼女はあなたに何が起きたのかを伝える。
それは地下と共鳴し生じた檻我撫子の異常と、セレスの拡散。そして湖から現れた異形の蟲。
"蟲"から住民を逃がす為に人々の前に立ち、千景は負傷し、撫子は姿を消した。
状況は全てにおいて絶望的だ。けれどそれは、あなたが足を止める理由にはならないだろう。

《星花：撫子》　REC:檻我撫子　[ユニークアイテム]　[レアアイテム]
檻我撫子の願いの残骸。砕け散った星花の花弁
それは縁を持つ人間の意志に応じ、自在に動く

種別：リレーション/白兵/射撃
技能：《白兵》《射撃》
命中：0　攻撃力：20
ガード値：0　射程：至近/20m

▼通常効果：
このアイテムを所有している間有効
攻撃で対象に1点でもHPダメージを与えた場合、対象を10mまで移動させることができる。
この移動では離脱を行える。対象がどう移動するかはあなたが決定する。

▼強化効果：
このアイテムは侵蝕率100％以上の時、武器として装備可能になる。
この武器は素手としても扱う。
この武器は装備しても装備数として数えない。この武器は一つまで装備できる。
この武器は同じ技能で扱う武器の攻撃力と効果を合計して使用できる。
射程は短いもの、攻撃範囲は狭いものを適用する。同一エンゲージに攻撃できない武器と攻撃できる武器を組み合わせた場合は、前者に従う。