容姿・経歴・その他メモ

病的なまでに白い肌の青年。物憂げながら柔和な目つきをしており、誰もが温厚な聖職者と信じて疑わない。
しかし、殺し屋や傭兵といった死を仕事にする者からは隠すことが出来ないほどの、血と煤の匂いを微かに漂わせている。

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「祈りましょう。神は罪深き我らを許される」
「逃げて、下さい。“悪魔”がやって来る前に……」『キョウフトイウカンジョウヲシッタカ？　ナラバ、ツギハコレヲオシエテヤロウ。ゼツボウヲナ！』

N市のある教会に仕える牧師。誰にも慈悲深く、常に祈りを欠かさない信心の厚さを持つ。
しかし、彼は信徒の誰にも見せていない3つの秘密がある。1つはその端正な容姿に見合わぬ長い年月を生きてきたこと、1つはUGNという秘密結社に所属する超人であること、そして最後の一つは、彼が“悪魔憑き”であること――。

まだ世界を覆った大戦の爪痕が生々しく残っていた時代、さる極北の集落にある教会で、彼は愛する妻と、娘と共に神への感謝を捧げながら細々と生きていた。しかし、さる小国との戦火が集落を襲い、彼は愛する家族と、仕えるべき教会を失った。
絶望に暮れた彼のもとに、さる女が現れ、告げた。私のプランのために、あなたに復讐の機会と力を与えよう。あなたに悪魔と契約する覚悟があるならば――。彼はその誘いを受け入れ、“悪魔”の人格と力をその身に宿した。

果たして、彼は復讐を成し遂げた。全てを奪った憎い国を、その手で壊し尽くした。しかし、その果てに見たのは、自分と同じように、焼け野原に立つ孤児と寡婦たちの姿でしかなかった。

もはやこの罪は償えない。そう思い、贖罪の旅を続けていた彼を、UGNという組織が接触した。その過去の抹消と、贖罪の代わりに、組織に奉仕せよ――もはや何にも縋ることの出来ない彼は、それをまた受け入れ、“贖罪”のために戦っている。

彼にとって、全てのオーヴァードは救われるべき子羊である。衝動に飲まれ、非道に走るジャームにすら、その慈悲は捨てない。しかし、彼に眠る“悪魔”が目覚めた時だけは、誰もが注意せねばならない。

死、破壊、絶望、恐怖、破滅――この世の悪意を凝縮したそれは、最も罪深く、そして最もヒトに近い。


名前の元ネタ：アメリカのメタルバンド“Slipknot”の曲「The Devil in I」より
https://www.youtube.com/watch?v=XEEasR7hVhA
※グロテスクな表現があるので注意！！

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