銀髪に青い目をした穏やかな青年。

優しく穏やか。
ではあるが過去の事件のせいで'常に笑顔で'という強迫観念に多少取りつかれている。
本来の性格通りではあるのだが『いつだって穏やかに優しく』ということにとらわれすぎている。
自分の意見を表に出すことは苦手。
時期が近い時に乃亜とUGNで出会った。
妹よりは随分と年上だったが、いなくなった妹が戻ってきたようで勝手に心の支えにした。
年上としてしっかりしようとするのだが、いつもどこか頼りない。
料理は得意…にならざるを得なかったので得意。

趣味でコントラバスを弾いている。
普段はコントラバスを持ち歩いているが、有事の際や依頼があるとそれをウエポンケースに持ち替える。
が、他人からはコントラバスにしか見えない。

ブラムストーカーの能力によって強力な血の弾丸を発することができる。
超遠距離型のアタッカー。
自分の身を削ることで、強力な一撃を振らせることができる。

能力が暴走すると傷が治らなくなる欠点がある。
本人は血が苦手なので能力を使うことを嫌っている。

父：命婦　恭介（めいふ　きょうすけ）41
母：命婦　恵守（めいふ　えま）享年28(生きていれば38)
自分:命婦　命（めいふ　みこと）16
妹:命婦　天(めいふ　あまね)10（失踪中）

かつてFHの引き起こした事件に巻き込まれた過去がある。
今から10年前のことであった。
これはアルフレッド・J・コードウェルに組み入ろうとしたものが突発的に行った殺戮である。
その場に偶発的に居合わせた命と母
母はオーヴァードであったために交戦した。
この接触により、オーヴァードとして覚醒しかけ命もワーディングに巻き込まれてしまう。
だが、何の能力もない子供はいともたやすく死んでしまうことになる。
その際に母はジャーム化しかけてしまう。
この事態を収束したのは、他でもないカイン・A・コードウェルだ。
この突飛な行動は、FH内でも反乱異分子として内々に処理されることとなった。
マスターレイスとして動いたのがカイン・A・コードウェルだったのだ。

命の力の覚醒を予期し、彼の特性を見破った。
「ねぇ、君。お母さんを助けて…君も助かる方法を教えてあげる」
そう意識の水底で語り掛けられた。
「それは、悍ましくともあるけれど。大好きなお母さんが、誰かを襲い殺すより、ずっといいと思うんだ」
淡々と告げられる。
「君の衝動のままに、お母さんの血を飲めばブラムストーカーの君は助かる。
お母さんは命を落とすけど、化け物になるよりもずっといい、救いだ」
その言葉だけは、やけにはっきりと覚えていた。

目が覚めた時は病院だった。
周囲の人が何人か死んだこと。
それは母を含めて、の話だ。
そして脳裏にこびりつくのは、母の血を飲んでいる感覚。
喉を通る血液の粘液と暖かさ。

病院はUGNの管轄であり、自分が能力者として開花したことを伝えられた。
覚醒した理由を病院は伝えなかったが…自分から進言した。
それ以来自分以外の血を見ることが苦手。
能力は高かったが、近接戦闘となると使い物にならないと見受けられ
遠距離型として育てられた。
精神と能力が不安定だっため、ある程度力が扱えるようになるまでUGNの施設にいた。


家には生まれて間もない妹と父がいたはずだったが、家には父しかいなかった。
父は母の死の真相も自分の力の事も知っていた。
ジャーム化を阻止したことを簡易な言葉で褒められた。
真意はわからない。
あれ以来父は家を空けてばかりだ。