容姿・経歴・その他メモ

相手によって態度の変化が激しい、勝ち気な少女。
ただし、本当は臆病で自信がなく、誰かに認めてもらいたいという欲求であふれている。
目上であったり実力が上の人には素直で礼儀正しいが、下に見ている相手には高圧的な態度で振る舞う。

優秀なUGN関係者を何人も排出している、神城グループ傘下の新庄グループの子女として生まれ、オーヴァードとしての英才教育を受けて育ったが、UGNチルドレンとしての初陣では恐怖と緊張から全く動けずに足を引っ張り、家族や仲間達から失望を受けた。

それからも必死で挽回しようとするが、プレッシャーから空回りし続け、家名を汚す落ちこぼれとして認識されてしまう。
何もかも上手く行かずに毎晩のように枕を濡らす日々の中、ある日UGN所属の研究員から、新しい武器の試用者としての打診を受ける。

『遺産：栄光と勝利の槍』である試用槍型兵器"ヴェルタムシア"を受け取ってからは戦闘でしっかり戦果を上げるようになると共にエフェクトの出力が高く安定し、UGNや家族からの信頼を取り戻しつつある。

本人も多少自信を持ちつつあるが、凄いのは自分ではなく貸し与えられている武器であると認識している。
相手次第では態度だけは本来の強気な性格に戻ることがあるが、"槍"には強く依存しており、心の内ではいつかこの槍を取り上げられ、あの頃に戻ってしまうのだと怯えている。
そのため、任務で成果を上げることや、ジャームに勝利して自分の価値を示すことに躍起になっているようだ。





"ヴェルタムシア"はUGNに潜入していたFH研究員によって作り上げられた"栄光と勝利の槍"のレプリカである。
目指した本物の性能に及ばない出力を、使用者のレネゲイドを強制的に活性化することによって補うという設計思想の下に作り上げられた。
もちろん、契約者に大きな負担を強いる危険な武器であり、小手川陽毬への貸与は無許可かつ秘密裏に行われた彼らの実験だった。

この研究は巧妙に隠蔽されていたが、とある事件を契機としてUGNに露見している。
その危険性からUGNは槍を回収しようとしたが、貸与終了の話を持ち掛けた際に彼女が大きく取り乱して錯乱し、精神的に不安定に
なったことと、彼女の精神と槍が非常に強く同調しており、引き離すことにむしろ大きな危険が伴うということが調査によって明らかになったため、厳重な管理体制の元で様子を見ることになった。



「ねえ、ヴェルタムシア。また褒められたよ。・・・凄いのは私じゃないのにね」
「・・・・・・・・」
（"槍"が、何かを伝えようとするかのように淡く光った。）




『たとえ私達の始まりが虚栄と欺瞞であったとしても、いつか共に、誰もが認める"本物"になろう』

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