きらい、嫌い、キライ、何もかもが。
水を掛けてきて、ゴミを投げてきて、私の物を捨て去って、何もしない私を見て嘲笑うバカ達が。
目を逸らして、無視をして。無いものとして扱ってくる阿呆達が。
オマエが悪いのだと、責を正しい場所に置かない愚行を続ける大人が。
呪われてしまえ、私の言葉に。

────────それと。
『他人を傷付けてはならない』と、母の言いつけを愚直に守り続ける私が。
頼んでもいないのに、「遊び」に義憤しては勝手に暴れ出す義姉が。
『待っていて、目が覚めればすべて良くなる』と甘い言葉をかけてきた姉が。
本当に綺麗さっぱりとケリを付けて、私を連れ出したアナタが。
…………最後の最期まで、私の為に邁進してくれたお姉ちゃんが。
彼女を裏切り命を奪った、愚かな世界の何もかもが。
そう想いながら。結局呪う事をしなかった、愚かな私が、大嫌い。

私の言葉が紡ぐのは────希望への、導線。

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