“終焉を呼ぶ引き金”四十万 葵
プレイヤー:味噌汁の出汁
「……………」(ああ……葵ちゃん今日も退屈)
- 年齢
- 16
- 性別
- 女
- 星座
- 乙女座
- 身長
- 152cm
- 体重
- 46kg
- 血液型
- AB型
- ワークス
- ゲーマー
- カヴァー
- ゲーム部部長
- ブリード
- トライブリード
- シンドローム
- モルフェウス
- エンジェルハィロゥ
- オプショナル
- ノイマン
- HP最大値
- 23
- 常備化ポイント
- 2
- 財産ポイント
- 2
- 行動値
- 13
- 戦闘移動
- 18
- 全力移動
- 36
経験点
- 消費
- +49
- 未使用
- 0
ライフパス
| 出自 | 家庭そのものは安定していた。世話はされなかった。 | |
|---|---|---|
| 安定した家庭 | ||
| 経験 | なんでもそつなくこなせたが、中でもゲームの腕はピカイチ。コミュニケーションだけは勘弁。 | |
| 天才 | ||
| 邂逅 | …………響(響!響かわいいよ響!) | |
| 友人 | ||
| 覚醒 | 侵蝕値 | どうしても勝ちたかった。その結果、戻れなくなったとしても。 |
| 渇望 | 17 | |
| 衝動 | 侵蝕値 | お前の足元にある勝利を奪ってでも、葵は。 |
| 闘争 | 16 | |
| その他の修正 | 4 | Aランク:スペシャリストによる上昇 |
| 侵蝕率基本値 | 37 | |
能力値
| 肉体 | 1 | 感覚 | 6 | 精神 | 1 | 社会 | 1 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シンドローム | 1+0 | シンドローム | 2+3 | シンドローム | 0+1 | シンドローム | 1+0 |
| ワークス | ワークス | 1 | ワークス | ワークス | |||
| 成長 | 成長 | 成長 | 成長 | ||||
| その他修正 | その他修正 | その他修正 | その他修正 | ||||
| 白兵 | 射撃 | 4 | RC | 交渉 | |||
| 回避 | 知覚 | 2 | 意志 | 調達 | |||
| 芸術:ゲーム | 4 | 情報:アカデミア | 3 |
ロイス
| 関係 | 名前 | 感情(Posi/Nega) | 属性 | 状態 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Dロイス | 学生王者 | ― | LM95p 選択技能:射撃。射撃判定直前に使用。その達成値+1D。1回の判定につき1回、シナリオ3回 | ||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
| ― | |||||||
メモリー
| 関係 | 名前 | 感情 | |
|---|---|---|---|
| 同志 | 七々凪響 |
エフェクト
| 種別 | 名称 | LV | タイミング | 技能 | 難易度 | 対象 | 射程 | 侵蝕値 | 制限 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| リザレクト | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 効果参照 | ― | |
| (LV)D点HP回復、侵蝕値上昇 | |||||||||
| ワーディング | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | シーン | 視界 | 0 | ― | |
| 非オーヴァードをエキストラ化 | |||||||||
| コンセントレイト:ノイマン | 2 | メジャーアクション | ― | ― | ― | ― | 2 | ― | |
| C値ーLV | |||||||||
| ハンドレッドガンズ | 2 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3 | ― | |
| IA106p 射撃武器作成。攻撃力[LV×3+4]、命中0、射程30m | |||||||||
| ダブルクリエイト | 1 | マイナーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 3 | ― | |
| EA84p ハンドレッドガンズと併用。作成武器をふたつに変更 | |||||||||
| マルチウェポン | 1 | メジャーアクション | 〈白兵〉〈射撃〉 | 対決 | ― | 武器 | 3 | ― | |
| EAp93 技能の同じ武器ふたつ合計して使用する。命中ー[5ーLV] | |||||||||
| 魔弾の悪魔 | 2 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 4 | リミット | |
| EA86p 射撃判定直後に達成値+10。要《ハンドレットガンズで作成した武器》。シナリオLV回 | |||||||||
| パーフェクトコントロール | 1 | オートアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | 4 | 80% | |
| EA85p 判定の直前に使用し、その達成値+10。HP5消費、シーン1回 | |||||||||
| 支援射撃 | 4 | オートアクション | ― | 自動成功 | 単体 | 効果参照 | 2 | ― | |
| EA90p 対象の判定D+LV個。射程は武器に依存、自身対象不可、ラウンド1回 | |||||||||
| ドクタードリトル | 1 | 常時 | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| EA95p 世界中のあらゆる言語を使いこなす。オンゲ中クッソ便利 | |||||||||
| 万能器具 | 1 | メジャーアクション | ― | 自動成功 | 自身 | 至近 | ― | ― | |
| EA87p 大気やその場の物質を用いて日用品、家電、小さな家を作り出せる。ぐうたら生活にクッソ便利 | |||||||||
コンボ
『二丁拳銃での単体射撃』
- 組み合わせ
- コンセントレイト+マルチウェポン
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 30m
- 侵蝕値
- 5
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 6
- 8
- 4+2
- 20+1D
- 100%以上
- 6
- 7
- 4+3
- 26+1D
- 6
通常攻撃。
『精密機械のような高速連射』
- 組み合わせ
- コンセントレイト+マルチウェポン+パーフェクトコントロール+魔弾の悪魔
- タイミング
- メジャーアクション
- 技能
- 射撃
- 難易度
- 対決
- 対象
- 単体
- 射程
- 30m
- 侵蝕値
- 13
- 条件
- ダイス
- C値
- 達成値修正
- 攻撃力
- ダイス
- 100%未満
- 6
- 8
- 4+22
- 20+1D
- 100%以上
- 6
- 7
- 4+23
- 26+1D
- 6
達成値モリモリの単体攻撃。
| 一般アイテム | 常備化 | 経験点 | 種別 | 技能 | 解説 |
|---|---|---|---|---|---|
| Aランク:スペシャリスト | ランク | DR43p 選択エフェクト:マルチウェポン。マルチウェポン使用時の判定達成値+3。侵蝕基本値+4 | |||
| サイドリール | 15 | 一般 | IA66p エフェクトを組み合わせて行う射撃武器による攻撃の達成値に+3、ダメージに+1D |
経験点計算
| 能力値 | 技能 | エフェクト | アイテム | メモリー | 使用総計 | 未使用| 0
| 10
| 139
| 15
| 15
| 179
| 0/179
| |
|---|
侵蝕率効果表
現在侵蝕率:
…………葵のこと?(ぅわっほい!なんでも、なんでも聞いて!)
- 一人称
- 葵
- 二人称
- あなた、きみ、名前
- 三人称
- 彼・彼女、あの人・あの子、名前
- 誕生日
- 9/12(乙女座ってナリじゃないけどね、葵)
- 好きなもの
- ゲーム、音楽、勝負、響(ふたりとも♡)
- 嫌いなもの
- 勧誘(ゲームのお誘いは歓迎)
- 得意なこと
- ゲーム、料理、射撃
- 苦手なこと
- コミュニケーション全般、手加減、生活(料理なんて、めんどいからあんまりやんないし……)
- HN
- Blue_40『ブルーフォーティ』
- 寮
- 春風寮
- 身体的特徴
- 脱ぐとすごい。(ぶっちゃけ不便!)タッパがないので丸いフォルムに見られがち。
- 特筆事項
- 物静かで表情筋が終わっている。しかし内心はいつもアツく、心に松岡〇造を宿している。(うるさい?ゴメンね、こっちが素なの……)
◎経歴
〇渡航前
・裕福な家庭に生まれる。両親は共働き。
・幼少期は主に保育園で過ごし、小学校入学後も天才性ゆえ家事ができ(てしまっ)たためにまともな世話をされず放置され、親の愛を受けずに育つ。
・ゲームだけが癒し。お金はたくさん置いてくれていたので子どもながらにいろんなゲームに手を出した。好き嫌いはあまりないが、得意なのはシューティング(FPS・TPS問わず)。
・小学3年時、オンラインで参加したFPSの世界大会で優勝。賞金は全て機器に突っ込んだ。
・小学5年時、人生初サバゲ―に参加。芋砂に手こずった結果負けず嫌いが祟り、なんとしても勝ちたいという欲望から無意識に銃(BB弾)を生成し超長距離のスナイパーを撃ち抜いてしまう。その場はやり過ごすも急な能力の覚醒に戸惑い、誰にも言えない不安から学校すら行けなくなる。
・引きこもり中にUGNのアカデミア担当エージェントに発見され、促されるまま学園島に渡航した。
〇渡航後
・中等部1年から開始。Rファイトを『ゲーム』と定義づけた葵はRファイトに明け暮れ、その年で射撃部門の学生王者になる。
・いろんなチームに引っ張りだこされつつ次年度も学生王者としてRファイトを続けたが、「勝負」がしたいのに「勝利」しか求められない現実に嫌気がさし、3年以降はぱったりとやめてしまった。
・中等部3年時、ゲーム部を立ち上げる。学生王者の威光を振りかざして空き教室ひとつを私物化し、放課後はそこで悠々自適にゲームしている(有事の際の協力など自治組織からの制約はある)。
・高等部1年〜???
〇その他
・初めから無口だったわけではないが、ネグレクトされるうちにだんだん口数が減っていった。決定的に話せなくなったのは引きこもり時。
・友人はいるにはいたが、価値観が違いすぎたためどことなくお互い距離を置いていた。
◎セリフ
「…………なに?」
「…………葵に用?」
「…………わかった」
「…………ごめん」
「…………だめ」
「…………すき」
◎モノローグ
(行けっ、押せ!頑張れ頑張れできるできる!諦めたら終わりだって、ああもーーう!!)
(葵ーーーー!!なぁんでここで言い淀むの葵ーーー!!)
(わかるよ葵。自分のことだもん。怖いよね。でもさ、いい加減1歩踏み出そうよ葵。ほらできるって、葵ちゃん学生王者なんだよ?少しぐらい強く出ても、あ、ああ………行っちゃった………)
(ごめーーーん!ホントにごめんなさーーーい!!ゆるしてーーー!!)
(ファ〇ク!フ〇ーック!!許さん!葵ちゃん許しまへんで!!)
(響かっこいい!響かわいい!結婚して!!)
???
「…………あおい、が、やらなきゃ……」
(葵っ!踏ん張りどころだよ!だから……動け、葵の脚!!)
「…………う、そ」
(これでもダメ!?今年の学生王者、反則級でしょ!?チートやチート!)
「…………ひびき……!」
(葵だって、悔しいに決まってる!こんなの認められるか!!)
「いけえぇぇーーっ!! 響ぃーーーーーっっ!!!」
◎ある放課後の出来事
「……………………」
……あっ、ども。ゲーム部部室で絶賛アンニュイ中の葵ちゃんです。
え、なんで落ち込んでるのかって?聞いてくださいよ奥さん。
葵、使っちゃったんです。
ゲーム中に、能力を。
…………。
それがどうしたのかって?はぁ~~~~(クソデカため息)なんにもわかってませんねーの〇太くんは。
いいですか、葵はオーヴァード……まあつまり超人です。強いんです。最強……は言い過ぎだけど、普通の人より圧倒的にストロングなんです。
しかもこれ、ただ強いんじゃなくて反則的な力なのね。
例えば、身体能力強化。例えば、超能力。例えば、他者の支配。例えば、物質創造。
RPGでいう『スキル』みたいなのができちゃう、それがオーヴァード。
だからその気になれば、葵はFPSの1試合なんてノーデスでチャンピオンとかできちゃうわけよ。
……そんなの、お互い面白くない。だってそれは『勝負』じゃなくて『蹂躙』だから。
葵は『勝負』がしたい。ならば条件と土俵は同じじゃないといけない。なんでもできる超人なんて試合にお呼びじゃないのだ。
だから今までずっと、葵は葵の力を封印して対戦していた。その中で全力を出し、実力で勝ちをもぎ取っていた。
なのに。今日、いま。葵はそのルールを破ってしまったのだ。
どうしてこんなことになってしまったのか。これには海より深ぁいワケg「葵ちゃ~ん?どしたの?」
「…………!」
ぅわっほぉい!!?か、顔が生えた!?葵の真横!!だ、だれ!??
……って、なんだ恋ちゃんかぁ。びっくりした。
「…………恋ちゃん先生」
「やあ、恋ちゃんだよ~。んでどしたの?リザルトのまま固まってたけど」
「…………その」
たどたどしい(自己評価)言葉でどうにか説明する。
葵の言葉、どう聞いても聞き取りにくいしわかりづらいハズなんだけど、恋ちゃんはなぜか葵の意図をほぼ完璧に理解してくれる。不思議。
「ふむふむ、つまり?そのプレイヤーさんがやたら強くて、つい負けん気を発揮しちゃった葵ちゃんは大人げなく本気で叩き潰しちゃった、と」
「…………言い方、ひどい」
「でも一般の人にレネゲイドで対抗したのは事実でしょ?そりゃ大人げないぜ、葵ちゃん」
「…………うぅ」
そ、そこまで言わなくてもいいじゃない!
ひどい!オニ!アクマ!それに本気でも辛勝だったし!圧倒したわけじゃないもん!
「ぎりぎりだったからセーフ、って顔してるね。でもそこは論点じゃないよ。しっかり非を認めようね」
「……………………はい」
どんな顔やねん。
……でも、恋ちゃんの言うことは正しい。どんな結果であれ、ふさわしくない場面で能力を行使したのは間違いないから。
そこは、反省すべき点だ。
「うん、よろしい!とはいえ最初から反省してるみたいだし、心配はしてないけどねー。……にしても」
「…………?」
恋ちゃんがまじまじとリザルト画面を見つめる。
葵のパーティの戦績。順位、生存時間、蘇生・リスポ回数が映る画面だ。野良パなので、今頃他の二人はとっくに次のマッチングに進んでいることだろう。……葵?今日は萎えたからもうやんない。まったりソロゲーでもしようかな。
で、恋ちゃんはどうしたんだろう。
「そのえらく強かったプレイヤー、VICKYだっけ?前は慎重なプレイングだったんだよね」
「…………うん。……遠距離中心、堅実で、すごく厄介だった。……でも」
「今日はSRなんて一切持たず、SGでラッシュラッシュと。しかも、付け焼き刃の戦法じゃないね。葵ちゃんが追いつめられるなんて相当だよ」
「…………別人?」
VICKYさんとは何度かマッチしたことがあるから、彼(彼女?)のやり方は覚えている。前の印象とのギャップも手こずった理由のひとつ、というか苦戦した一番の要因だ。
ひとつのアカウントを使い回してふたり以上で遊ぶことは、なくはない。それこそ今回のように全く違う戦法を使ってくるなら、一番に疑うべき事象だろう。葵は別にいいケド、あまり褒められないやり方ではある。
「かもしれないね。けれど、そこまで強いんならわざわざ同じアカウントでやる理由なんてなくない?それぞれ自分のアカウントでやればいいじゃん」
「…………たしかに」
きょうだい間や友だち間、そういった理由でしかアカウントを共有することはない。しかも、共有してプレイするということは単純にひとりあたりのプレイ時間が少なくなり、上達が非常に遅い。
共有アカがランクマ上位に常駐、なんて無理無理の無理だ。というか葵の相手にならない。実力的にも、マッチング的にもね。
自惚れじゃなく端的な事実として、葵ちゃんはゲームにおいて強いのだ。
だから、よりVICKYさんの異常性が際立つ……と、恋ちゃんは言いたいんだろう。
……いや、もうFPSの話はいいっちゅーねん。葵ちゃんRPGしたいの。
「あはは、ゴメンゴメン。じゃ、あたし横で見てよーっと」
「…………どうぞ」
いつの間にかリザルトからタイムアウトしていたFPSを落とし、国民的RPGのリメイクソフトを起動する。賛否両論の今作だけど、葵はこのどことなくレトロ感が残るこのゲームが好きだ。
さあ、今日はどこまで進めようかなーっと。
「はてさて、VICKYとかいう強プレイヤー。本当にただ上手いだけなのか、それとも……」
◎データ用メモ
①ココフォリアへ出力後
1.パラメータの「侵蝕率ダイスボーナス」の欄に次の値をコピー
(({侵蝕}/60F)/({侵蝕}/60F+1)C*(1-({侵蝕}/100F)/({侵蝕}/100F+1)C)*(({侵蝕}-60)/20F+1)+({侵蝕}/100F)/({侵蝕}/100F+1)C*(1-({侵蝕}/160F)/({侵蝕}/160F+1)C)*(({侵蝕}-100)/30F+3)+({侵蝕}/160F)/({侵蝕}/160F+1)C*(1-({侵蝕}/240F)/({侵蝕}/240F+1)C)*(({侵蝕}-160)/40F+5)+({侵蝕}/240F)/({侵蝕}/240F+1)C*7+({侵蝕}/300F)/({侵蝕}/300F+1)C)
2.パラメータの「侵蝕率ダイスボーナス(エフェクトレベル)」欄に次の値をコピー
(({侵蝕}/100F)/({侵蝕}/100F+1)C+({侵蝕}/160F)/({侵蝕}/160F+1)C)
3.パラメータの「コンセ」欄に次の値をコピー(クリ下限値を考慮するため2と別枠)
(({侵蝕}+300)/400)
4.パラメータの「リフレ」欄に次の値をコピー(クリ下限値を考慮するため2と別枠)
(({侵蝕}+300)/400)
資料集
葵のつまんない過去。
「じゃあ葵、父さんたち遅くなるからな」
「お金置いてるから、自由に食べなさい」
無言でうなずき、両親を見送る。早朝6時のこと。
いちおう手だけは振っておくけど、挨拶なんてしない。だって、葵が起きてるうちに帰ってこないから。
おかえりも言えないのに、いってらっしゃいなんて絶対に言ってやらない。
仲睦まじく仕事に行く両親を尻目に、朝のルーティーンをはじめる。
シリアルと、ベーコンと、たまご。朝はこれでじゅうぶん。
ひろい部屋で、ひとりもそもそ頬張りながら宿題を見直し。うん、もんだいない。
片付けて、歯を磨いて、だいたい7時前。今からなら1マッチだけできる。予定通り。
置かれたお金を貯金箱に入れて、着替えながらパソコンを起動。
1マッチだけともういっかい自分に念押しして、FPSのマッチングを開始。……ほぼノータイムで成立し、対戦がはじまった。いつも思うけど、みんなこの時間ヒマなんだろうか。葵もひとのこと言えないけど。
さあ、今日は勝って気分よく学校に行けるかな?
小学2年生。普通の子どもとはたぶん全く違う、四十万葵の朝活だ。
きっと、両親はこれでも葵を愛していると思っているのだろう。
お金は置いてくれるし、欲しいものは買い与えてくれる。
愛していないわけではない。ただ、接し方を致命的に間違えたのだ。
受け手が感じられない愛なんて、そんなの愛じゃない。
葵は文句を言わずに、ほとんどひとりで生活しているけど。こんな家族の形、不満でしかない。
でも、慣れてしまった。誰もいない家に帰るのも、ごはんを作るのも、ひとりで眠るのも。
普通の家庭が羨ましいとダダをこねる前に、葵は諦めてしまったんだ。
——あの仲睦まじい両親は、もう葵を見ていないんだと。(編集中)
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