容姿・経歴・その他メモ

　ギャングスター。彼は齢16にしてその名を轟かせている。地元の不良連中はみんな彼に尽くし、彼を慕っている。もちろん不良以外の街のみんなも、彼を慕っている。彼の人望は厚く、天涯孤独の身でありながら何不自由なく暮らせている。
　10歳で祖母が死に、困り果てていた彼を救ったのは一人の女性だった。彼女はある組織で殺し屋を行っていた。とある仕事で、彼女は大きなミスを犯してしまい、彼が住む街に潜んでいた。町外れの公園で彼と彼女は出会った。公園のブランコで静かに自分の状況を整理している彼の姿を見て、彼女は彼の中に潜む何かを見た。
　彼女は自分の潜伏中のアパートに彼を招き入れ、社会で生きて行くためのノウハウを叩き込んだ。彼が今後、明るい未来を歩めるように。頭だけでなく健全な身体もなければ精神がダメになるとの理屈で、彼女は彼の身体も鍛えさせた。
　そうして彼女と過ごしだして4年が経った頃、彼女の元に元の組織からの刺客がやってくる。彼女は必死に抵抗するも、無念の死を遂げる。そして彼女との繋がりが深い彼も殺そうと動く刺客だったが、彼は刺客を返り討ちにする。
　刺客がやられた事を知った組織は、彼を組織に招き入れた。彼は彼女の復讐を果たすために組織に入団。組織に入った彼は、彼女の敵は組織のボスである事を突き止める。組織のボスは謎に包まれていて、組織の上層部のうちの精鋭にしか正体を明かしていない周到ぶりだった。彼は天賦のカリスマ性で、上層部まで異例の速さで駆け上がり、見事ボスの側近につく。恐ろしく際どい隙を見極め、彼はボスの暗殺を成し遂げた。
　その後、ボスに成り代わり、15歳で組織を統治するものとして君臨した。
　こうして全てを手にした彼だったが、青春というものに興味を持ち、ギャングスターでありながら身分を隠しつつ高校生を始めた。社会適応力にずば抜けていて運動神経も良い彼なので、高校では男女問わずモテた。が、教養が小4で止まっている彼なので、成績は微妙である。
　彼には学校に気になる存在がいた。ラクラ・オークウッド。授業中ほとんど何かを書くか寝ているかのどちらかで、学校が終わったらすぐにどっかに行ってしまう彼女に、彼は興味をそそられずにはいなかった。ある日、勉強を教えてほしいという名目で強制的に彼女を連れ出した彼は、勉強を教えてもらいつつ彼女の研究の話を聞きだす。それからたまに呼び出して勉強をしながら雑談や研究の話を重ねていくうちに、彼らは親友と呼べる間柄になった。

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