今回の元ネタはケルト民族及びその信仰対象です。ケルトの民族というのは太陽や稲妻、雨や自然などを崇拝していたとされます。
「ケルト民族」「ケルト人」と一言に言っても広大なヨーロッパの土地を数十人の集団が移動しながら生活していたものの中でケルトに通ずる言葉を使っていたとされる人達の総称なので、その部族ごとによって崇拝しているものが若干変わったり、また神とかも違ったわけですね(以降は彼らを「ケルト人」と呼称します。)。そんなこんなで崇拝されていた神的対象は400を超えるとされています。なのでこうして現実の文献には微塵も存在しない神を私が作り出しても、「でも、いたかもしれないよ？」と言ってしまえば誰も否定できないわけです。まぁいないんでしょうけど。

命名するにあたって、当然当時のケルト人が発していた言語から引っ張ってくる必要がある訳ですが、これがまた大変で。というのも、先程述べたように「広大なヨーロッパの土地を移動しながら生活していた各集団」をケルト人とするならば、当然使う言語も各々違います。何ででしょうね。わかんない。その中でも現在まで生き残っている言語をいくつか紹介してみます。
まずメジャーなのがアイルランド語。現在の英語の方言ですね。普通に生きてます。
次にウェールズ語(ブリテン語)。これは現在イギリスで使われている英語とほぼ同じじゃないかなーって言われてます。
次にスコットランド語、ゲール語。こちらはインド、ヨーロッパ語族のケルト系言語。公用語としているのはスコットランドのみですね。ここら辺までは全然生きてます。が、次の2つは絶滅危惧種です。
まずブルトン語。フランスでのみ使われており、なおかつ使用頻度が年々大きく下がっており絶滅の危機に瀕しています。
そしてマン島語。こっちはもうほぼ絶滅してますが、今は英語圏のごく一部の地域で再び学ぶ事が出来るそうです。使う際は英語に混ぜて使います。文面として書く時も、表記はアルファベットを使用するため混ぜても問題ないそうです。

で、今回使ったのはブルトン語。と言うのも、「角」が古代アイルランド語で「ケルン(cern)」と読み、ブルトン語の似た単語、「ケルヌ(carn)」とも語源的に関連しているらしく、これらの語源は原インド・ヨーロッパ語の「krno」から来ています。ケルヌンノスのケルヌもここから来ているので、命名するにあたっては現在でも名が知れている神と同じ言語を使うのが良いだろうという理由、かつGoogle翻訳で翻訳できる言語、という事で採用しました。
次に「翼」がブルトン語だと「ディバスケル(divaskelloù)」です。カッコイイよね。ディバスケル。声に出して読みたいブルトン語。そのままケルヌと繋げれちゃうので、一旦ディバスで切った形にしてみました。
最後に「尾」。ブルトン語だと「ロスト(lost)」となります。英語で「失われた」とかの意味のlostとスペルごと同じなので、ダブルミーニングにもなるのでピッタリだなと。奇跡的に噛み合いました。
元々は角以外全部フランス語でケルヌクー・エリナって名前だったんだけど、サブ端末のGoogle翻訳だと何故かブルトン語が使えたのでね。せっかくなら使っちゃうよね。
以上。余談でした。ここまで読んでくれた根気強いあなた。Plijout a ra din。ありがとね。