容姿・経歴・その他メモ

誕生日：10/10
コードネームの由来：天秤座を構成するσ星「ブラキウム」より。変光星であり、物を自在に変化させるモルフェウスのピュアブリード故に与えられた。
▼過去
　一般的な家庭に生まれ、一般的な生活を送っていた。学生生活も全てが順調、という訳でもなかったけれど、友達もいたし、普通くらいには勉強ができた。そう、あの日までは。
　20歳のある日、家族で出かけていた時だ。何気ない日常。でも、ある事件がそれを非日常へと変えた。レネゲイド災害。町中で突如として暴走したそれによって、周囲は血の海に沈んだ。父親、母親、妹、みんな粘土を千切るように体をもがれ、死んだ。その手は家族だけでは飽きたらず、ついに自分へと伸びてきた。どうしようもない絶望。それでも、生きたいと思った。そう祈り、何かに手を伸ばす。手を取る神なんていない、そう分かっていたけど。でも、どういう訳か、手には確かに何かの感触が現れた。眼の前の化け物に殺されたくない、そう願うだけで、手に握ったそれは働いた。ジャームに打ち込まれた不意の一発は的確に急所を穿ち、家族を殺したジャームの命に終止符をうった。
　その後しばらくは何も手がつかなかった。UGNに保護こそされたが、生きる気には到底なれなかった。こんな力があったなら、何も失うことなんかなかったじゃないか。家族を見殺しにしたのは自分じゃないか。本当に力を使うべき時は、とうに過ぎているというのに。そう思う度、何度も自分を撃ち、刺し、死んで蘇った。そう、この体は死ぬことすら許してくれないらしい。それでも、望月がもし一人だったら、ジャームになるまで自分を殺していたことだろう。それを留まったのは、自分を支えた者の存在、特にこの時期は真言による所が大きいだろう。
　それから何年も経ち、心は比較的安定した。今でも思う所は当然ある。無意識に頭の中に現れることもあれば、衝動となって襲うこともある。それでも、今は生きる意味がある。家族を襲ったジャームという存在をこれ以上増やす訳にはいかない。レネゲイド災害による被害をこれ以上拡大させる訳にはいかない。何より、家族を殺した存在に、自分がなっちゃいけない。
▼ロイスについて
　真言 宣(しんげん みこと)(32,男)
　　とある新聞記者。真実を見つけ出すことに全力を尽くし、事件があるごとに尽く現場に現れ、マスメディアの封鎖を乗り越えて取材を行う。否定のために取材をし、解釈を捻じ曲げて報道する「マスゴミ」と違い、取材した人の話に真摯に耳を傾けありのままを報道する姿勢は正しく記者の鏡と言っていい。ただし、レネゲイド災害を隠蔽する立場にある望月とは立場上対立しており、望月は権力を使って幾度も出版を止めさせている。
　望月がレネゲイド災害で家族を失った時、真っ先に話を聞いてくれたのは、実は彼である。メディア封鎖の影響で、友達は誰も望月の話を聞いてくれなかった。UGNは機械的に話を聞くだけで、事件の後処理以外はどうでもいいようだった。しかし、真言だけは違った。親身に話を聞いて、同じ境遇の者の話を聞かせてくれた。これからの道を沢山教えてくれた。自分の手から、自分に向けた刃を、真っ先に払ってくれたのは彼だった。払った手から血が流れようと、「大丈夫」と笑顔で返してくれた。傷ついた自分がどれだけ心無い言葉をかけても、何も言わなかった。再び生きると決められたのは、真言による所が大きい。だから、真言の取材そのものを止めるつもりはない。活動を続けられるように、真言が新聞社と契約を終えてから新聞社の方を金で黙らせる。それでも、立場が優先。対立が起きるなら、R災対の班長としての自分として彼に相対するだろう。
　アイシェ=アルトゥウ
　　R災対副隊長。多くを語らない望月の数少ない理解者の一人。プライベートで関係はないが、それでも休憩時間中に休日にしたことを話すくらいの仲、というより信頼関係がある。

セッション履歴