容姿・経歴・その他メモ

白い短髪に青い目、首と手首までが隠れた黒いインナーを常に着用している。見た目よりはるかに体重が重く、筋力も高い。

機械と人間の狭間で、過去と未来に挟まれて揺れている。精巧であり不安定。矛盾を抱えた彼は、どこに転がっていくのだろうか。

履歴

ソヴィエト連邦、UGNとFHが協力して実施していた研究所の孤児。秘密裏に改造を施され、人体のほとんどすべてが物理機構に置換されている。神経伝達物質の過剰増量による実験の途中でブラックドックに覚醒、兄弟姉妹と共に実験施設を破壊して脱走した。

だが逃亡の過程で追手に巻かれ、ルクスとリズ、ラウル───自分以外の兄弟を皆失ってしまった。

失意と絶望の中でただ死を待つだけだった彼は、そこでヨハン・C・コードウェルに出会い、日本への亡命手続きと安全な戸籍を用意してくれた。それがどんな意図で行われたことなのかは分からない。ただ、彼の正体を知った今でも、感謝を忘れる心算はない。

人格
・現実主義者。動物調教じみた生活と機械化された脳のせいで、入学して暫くは感情の機微が大きく欠落していた。最近では、数学と科学が好きで、国語と歴史が嫌いな普通の男子高校生になりつつある。最初は凍った鉄のような人格であったが、半年と少しの高校生活で平和の楽しさを理解してきている。勿論友人の尽力と朝巻 楓の活躍があったのは言うまでもない。未だに鉄面皮は変わらないが、冗談をたしなむようになってきている。

悪夢を見る。亜音速の移動が可能だったルクス。巨人のような頑強さを持つラウル......そして、歌唱兵器リズ。皆、殺しの道具だった───それでも、友人だった。彼等が、未だに夢に出る。部品を飛び散らせて死んでいった日が、いつまでも瞼に映って止まらない。俺だけが、平和な世を謳歌している。"あの日"が、薄れている。

皆で暮らすと約束した。小さな牧場をやるのだと。......俺は、今、彼等に報いているだろうか。

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