概要

「息苦しい。まるで空気に溺れてるみたい」

人物

マリナ・メルム
16歳 161cm
ハヌマーンのピュアブリード
呪言使いのオーヴァード
FHエージェントとして活動している少女。
物静かな印象で、潜入や工作など裏方の仕事を主に担っている。
大気を固形化させて操る能力を持ち、攻撃から鍵開けまで多くの用途に利用することができる。
二つ名は"腹話術師(プロペータ)"。空気を自在に操作し、任意の声を合成することができる。
また、能力を応用して大気で作られた兵たちを作り出して戦うことが得意。

やや人を疑いがちな性質があるが、信用できると判断した相手には心を開く。
歌を聞くことが好きなようだが、彼女が歌っている様子を見たものはいないらしい。

FHとしての欲望は"復讐"
自らの身体を改造した者達へ報いをもたらし、改造されてしまった身体を元に戻すことが目的。

詳細

来歴

オーヴァードとは関係のない家の次女に生まれ、大切に育てられていた。
本名は藍河(あいがわ) 奏(かなで)。
音楽が好きな普通の少女だった。

7年前に謎の組織に誘拐され、現在の能力を持った肉体に改造させられた。
血液検査を通して奏が何らかの実験に適合することを確かめられていたようだ。
オーヴァードに覚醒した彼女を自らを利用しようとした組織はそれぞれ壊滅しており、詳しく過去を追うことは難しい。
『海の災い(マリナ・メルム)』というのは最初に壊滅した組織の様子を見たエージェントから名付けられた名前。
本名を名乗ることを嫌った彼女はこれ以降、マリナを名乗り続けている。

能力

「大気を固形化させて操る能力」とは、外向けの説明。真の力は「自らの"声"を媒介とした空想具現化」である。
マリナは世界に対して干渉する"舌禍の力"を持たされている。
この能力は彼女が言葉を発する度に常時発動してしまうため、マリナは能力の発動時以外一切肉声を発することができない。

彼女が自らの"声"が原因で周囲に異変が起きることを察知し、その回避方法を見つけるまでにいくつかの組織を滅ぼした。
現在は肉声の代わりに空気で疑似的な声帯を作り出し、通常時はそれを利用して会話している。
ハヌマーンなど空気の振動に詳しいシンドロームのオーヴァードであれば、その違和感に気付くかもしれない。

歌うことが好きだった少女は、歌うだけで周囲を地獄に変える者になってしまった。

技

【予言招来(プロフィティア)・沈黙兵団(ピュラクス)】
空想具現化による透明な兵士達の召喚。複数人を同時に攻撃し、自らに注意を引き付けることができる。

【予言招来(プロフィティア)・暴王水蛇(ハイドラ)】
空想具現化による水蛇(ハイドラ)召喚。想像の届く限りの最大の暴威を権限させ、敵対存在を滅ぼし尽くす。

秘密

プライマルシリーズ『コード：シレーヌ』

かつて原初の地球に生きた幻想種のレネゲイドを、オーヴァードを触媒にして復活させる計画があった。
通称「プライマルシリーズ」
マリナはその中の一人、『コード：シレーヌ』
セイレーンの力を植え付けられたオーヴァード。
幻想種の力に適応するために、彼女の肉体は一部人間のそれとは完全に異なる存在に造り変えられている。

マリナ(奏)が元の身体に戻ることは難しいだろう。
何故なら、その技術を持った者達は───

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