元来は平凡な一般家庭の生まれ。
幼い頃家族で出かけている際にFHの起こすテロに巻き込まれ、一度死亡するもののオーヴァードに覚醒することで蘇った。
その際に時を同じくして両親は死亡、弟もオーヴァードに覚醒。
レネゲイドのことなど何も知らなかった花散里兄弟はそのままFHに拉致される。

FHの過酷な環境下で弟が傷付くことが耐えられなかった橘はセルリーダーに自分が倍働く代わりに弟を開放するように要求する。
当時のセルリーダーは要求を呑み橘には『弟は養護施設に送った』と告げたが、実際はその直後に弟は始末されている。
そうとは露知らずFHでの苦行を重ねていたが、ある日弟の死が露見。憎悪に任せて所属セルを徹底的に破壊、殺戮する。

ジャーム化寸前でUGNに保護され、彼の行った殺人に関しては彼の境遇から半ば正当防衛であると処断。
UGNエージェントとして起用することで心身の回復と今後の監視を兼ねる運びになった。
もう生きている意味もないが戦えるオーヴァードの希少性はわかっている。自殺は忍びなかった。
適当に死に場所でも探すかと向かった先で──出会ってしまった。
砂川理央。彼の面影は、弟によく似ていた。

憎悪が原動力の人間だがそれを表には出さず、UGNではあくまで『優しいお兄さん』として振舞う。
自身の過去も復讐心も醜悪であると思っているため未来ある少年少女に見せたくない。
いつか世界の厳しさを知るとしてもそれは今じゃなくていい。
ずっと汚れた世界で生きてきたが故に『綺麗なものを見ていてほしい』と願う人。
元々はかなり攻撃的な戦闘スタイルだったが上記の理由からそれを見せることはない。