江戸時代から将軍家の御典医を務めていたという伝承もある百目鬼家の次女として生まれる。
代々薬学・医術・呪術に通じた百目鬼家は現代においても医療財団や製薬企業で活躍しており、UGN―とりわけ"改革派"とつながりのある家系だった。

幼少期から医学を学び、学生の頃から「自身も医学の道を選ぶのが当たり前」と思い込んでいた。
名家の期待を背負いながら着々と知識と技術を身に着け研修医となったある日、父親の指示で「ある薬」を持たされ、UGN傘下の病院へと派遣される。

派遣先の病院でジャームの暴走事件に遭遇。仲間の死と患者の危機、そして自身の無力さに直面。極限状態の中で強制的な選択の末、父に持たされていた薬剤を自ら投与。オーヴァードとして覚醒する。
持たされた薬の正体はUGN改革派と共同で開発された「覚醒を促す薬剤」だった。

覚醒後は戦場で仲間を支援しながら冷酷な判断力を発揮。その戦いぶりから"｜百合の処方箋《ハンドレッド・ノート》"のコードネームを与えられ、UGN支部で戦術支援と処方判断を担う存在となる。
しかし、小百合はこの覚醒が「父の命令によって仕組まれたもの」であることに気付き、父に対して強い反発心を抱いている。表向きは従順な娘を演じているが、内心では「自分の人生は自分で選ぶ」という強い意志を持ち、父の“処方箋”には従わないと決意している。

現在は表向き町の薬剤師、裏ではUGN支部で戦術支援・処方判断を担う医療の専門エージェントとして活動している。

コードネームの“｜百合の処方箋《ハンドレッド・ノート》”は彼女の名前にもある百合の花が薬として使われてきた歴史と100の処方箋を瞬時に判断できる彼女の薬剤師としての技量を掛け合わせたところからきている。

・覚醒後、外見が変化し鬼のような黒い小さな角が頭に現れている。普段はフード付きの服で誤魔化している。
・薬草茶や民間療法などは自分の身をもって効能を確かめる。その経緯か大抵の薬の苦味は平気になってしまった。
・お酒が好き。そこそこ酒豪であり同僚との酒の席では何度も仲間を酔い潰している。