容姿・経歴・その他メモ

概要

教会に所属している、穏やかでどこか暢気なシスター。その正体は、人の集合意識を起源としたレネゲイドビーイングである。
先代の修道院長から教会を預かる立場を継いでおり、その責務に恥じぬよう、慎ましくも誠実な振る舞いを心がけている。
また、人ならざる存在であるものの、彼女は日々の教会の務めや孤児院での仕事に追われており、有事の際を除けば簡単なエフェクトすらほとんど使わない。

かつて彼女は、ただ告解室に漂う微小なレネゲイドウィルスにすぎない存在だった。
だが、長い年月の中で行われた数多の告解を見つめ、それに込められた苦悩や悲しみ、安堵などの様々な想いに触れ続けるうちに、次第に人という存在に興味を抱き、自我を獲得していった。
確固たる自我を得た彼女は人が内に秘める想いを聞くことのできる存在である、自らがよく知る「聞き役」であるシスターの姿を模倣して実体を得ることとなる。

そうして人間と直接触れ合えるようになった彼女はエフェクトを使って人々に紛れ、見よう見真似で教会での活動を始めた。　
しかし、いくらエフェクトを使ったとしても突如として教会に現れた見知らぬシスターが誰にも気づかれないはずがなかった。
名前のわからない人間が聖堂に出入りし、いつの間にか祈りを捧げ、皆に混じって孤児たちの世話をする。
謎の人物の存在はすぐに話題となり、やがて教会の人々の知るところとなり、本来なら不審者として追われてもおかしくはなかった。
だが、当時の修道院長は何の詮索もせず、行くあてがないのならここに居ればいい とただ静かに告げる。
その言葉と暖かいまなざしに触れた瞬間、人々がなぜ罪を告白するのか、なぜ赦しを求めるのか。彼女は追い求めている答えの一端に触れられたような気がした。

それ以来、彼女はレネゲイドの力をむやみに振るうこともなく、接触してきたゼノスを名乗る同胞たちに加わることもなく、ただ教会の一員として慎ましく暮らし続けている。

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