・戦闘適性：A+
・継戦能力：B
・命令順守：B-
・陣頭指揮：D
・社会適性：B
・RC技術：E
・衝動耐性：C
・特異能力：C

　比較的歴の浅いUGNチルドレン。幼い頃に火事で家と家族を亡くしており、UGNの施設へ引き取られた。家族を守れず、自分だけ生き残ったことへの罪悪感か、自分の無力を払拭するためか。訓練に強く打ちこみ、その能力を順調に伸ばしてきた。
　走って接敵し、その拳で全力の火力を敵にぶち込み打ち砕く猪突猛進(ただのバカ)の戦闘スタイル。単純すぎるが、装甲を貫通する炎は侮れない物がある。

　その経歴から、死亡を引き金に覚醒したように思われたが、精密検査の結果、その要因は“感染”したことによるものだと判明した。火事の際の衝撃で曖昧となった記憶の中で、“異界の巫女”新条梢を見たと証言しており、何かしら関係があると考えられるが詳細は不明。

　その両腕には火事以来消えない火傷痕が残り、遺産のイフリートの腕に類するものであると判明した。その影響か、徐々に樋山は哀しみの感情を失っていき、今ではかなり薄弱な物となっている。
　本人はそれから目を背け続けており、常人が悲しむ状況下でも自分はそれを感じないと認識しないために、自らの周囲ではそういう状況にならないように尽力する。本人の生来の正義感も相まって、命を懸けて他人を助けたり、誰かを護るために力を振るおうと行動したりと、プラスの方向へ働いているためその精神状態に関しては一度保留。

　彼の腕が何故変質したのか、そもそも何故彼が覚醒したのか、何故元の家で火事が起きたのか、何故彼だけはその場で死ななかったのか。建物ごと全焼してしまったがために調査が困難で、詳細が分からない以上どれにも答えは出せない。“異界の巫女”が何かしらの事情を知っている可能性はあるが、それにも確証はなく、本人も詳細の調査は希望していない。そのため、現状ではこれ以上の深入りは避けるべきであると結論付けた。