容姿・経歴・その他メモ

高校生手品師。特にカードマジックと、バーバル・ノンバーバル両面での誘導を得意とする。それ以外にもポンと花を出したり、体を張った手品などもする（〈軽功〉持ちである）。ただし鳩などの動物を使った手品はしない。
資産家の家に生まれ、親に愛されずに育ってきた。自分を見てほしくて手品を始めたが、結局客は「手品」が見たいだけで、自分を見たいんじゃないんだと気づいた時には遅かった。親が人脈を広げるために「手品師の息子」を使い始めた。メディアに出る時にはコードネームと同じ「Sharpie」、通称ぴーちゃんで通っている。
性格は明るく温厚、に見せている。礼儀正しいのは家柄のせい。同学年の子達のようにはっちゃけたいが、メディアへの露出と育ちのせいでそうできないと諦めている。
一度ジャームに襲われたことがあり、手品なんていうお遊びでは何の力にもならず、本当の力を渇望して覚醒した。この力は親には話していない。どうせ利用されるだけだから。命を助けてくれたUGNにはエージェントとして登録している。
４年前、同時期に配属された晶は、それまでの人達とは違った。オーヴァードのくせに手品を見ることに真剣にのめり込んで、技術を磨いてきた「灰人を」認めてくれるのだ。そんな晶に認められるためにさらに腕を磨き、また不器用な晶が空気を悪くした時にフォローできるようにと、さらに研鑽を積んだ。いつからか、目を奪うはずの手品師が、彼女に心を奪われていた。
晶を守ることができるようにと、左耳にピアスをしている。ミカゲの分も。なのでピアスは２つしている。
晶の破壊的料理は困ったものだが、不思議と自分はまずいとは思わない。イージーエフェクトの〈隠し味〉は使っている自覚がなく、自分は何でもおいしく食べられる舌なのだと思っている。晶がやべーものを作ってくるたびに、周囲の反応をとりあえず見て（晶がそうしたいんだろうから）、もし空気が冷えたらフォローして、残った料理はおいしく平らげている。
親のことを話したくないので、晶の来歴も尋ねたことはない。

天上 蒼汰は晶がよく気にかけていた後輩だ。
14歳で一人暮らし、家族のことは話したがらない。きっと家族の関係で何かあるんだろうと思っている。
その境遇には手を貸してやりたいとも思うが、晶が死に、彼女の賢者の石が蒼汰に移ってから、どうにも渦巻く気持ちを抱えている。表面上は変わらず接せているとは思うが。
――なんで俺じゃなかったんだ。
――やっぱり俺じゃなかったんだ。

攻撃は単に「金属製のカードを飛ばして刺す」だけだが、それがダメージになるのは敵に誘導をかけて弱点を狙うからだ。

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