容姿・経歴・その他メモ

さて、人の記憶の話をしようか。
どこかの学者は「人は1PBの情報を保存出来うる」とした。
文字にしておよそ1千兆字だ。これは一般的な朝刊がおよそ20万字であるから、ざっと計算して朝刊50億部にもなる。
人の一生が今は80年とかだから、29220日と考えるとなるほど大分余裕があるように思えるだろう。

それがお前さん方の想像力の限界だ。
だって誰も記憶量の限界など知らないだろう。

前述の考えは計算と推論に過ぎない。
一体どこの誰がコップに並々と水を注いで歩き回るのか聞かせてもらいたいね。車に満タンにガソリンを入れたってそこにはいくらかの余裕があるものだ。

脳味噌だってそれらと同じ。だから私は注いだものを捨てる必要があった。
なに必要な記憶はそう多くない、飯の炊き方に力の振るい方、非人間なんてそれだけ覚えていれば生きていける。
他人の顔や常識なんてのはコロコロと移ろうものだから、ここ最近はもとより覚えるつもりがないね。

…話が長くなって申し訳ございません。

大丈夫です。そんな怪訝な顔をなさらないで、皆様がこちらにいらした理由は覚えていますとも。
でも最後に一つだけ。
そんな私にも捨てられなかった物がございます。
あの混沌の月夜、私刑と支配渦巻く童の絶望の記憶だけは海馬に焼き付いて離れぬのですよ。

今から皆様にもお見せいたしますね。『永久の絶望』を。

皆様を憐れだと、思ってはおりましてよ。

FH実働部隊－最後の通信ログ
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Q.本物のかぐや姫なの？
A.いいえ、平安生まれということは確かですよ。

Q.じゃあなんでかぐや姫なの？
A.ゆく先々で暴徒を無力化していた事といつまでも美しいから、助けた人とかに「月の人みたいだ」って言われたから。

Q.なんで口調が違うの？
A.前半部分は細部こそ違うものの昔から似たようなこと言ってるから。
　なんなら後半は猫かぶってる。

Q.『永久の絶望』について
A.領域内に子供のころに体験した風景や感情を再現するエフェクト。
　同じ絶望を味わってもらうために力や思考力などが子供同然に低下する。
　平安時代の子供に希望なんてあるわけないだろ！オラッ！絶望しろ！

Q.記憶ないの？
A.部分的にそう。正確には必要ない記憶を消した。有象無象を助けた記憶とか。
　でも、全部消すのは怖いから起承転結の承転を消すことが多い。でも承転を消すと勝手に周辺の記憶もゆっくりと消えていく。

Q.ロイスふざけてます？
A.はい。いや少し待ってほしい1200年ほど生きて抱く強い感情が一個人ってお前の人生小さくないか？ってなりませんか？
　真面目に行くと宗谷も明日香も御子もタイタスになったんじゃないかなって思いました。

Q.なんで長生きしているの？
A.「■■■■■■■」から。

Q.わけわかんない設定だね
A.そうだね。

余談として、海馬に記録されるのは『生活に必要なもの』らしいので、彼女が力が必要と認識している限り絶望の記憶は忘れられないんじゃないかな。
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「大蛇討伐に関してのインタビューログ 2」
閲覧者の精神汚染を防止するためログは削除されました。
詳細については補遺を参照してください。

「大蛇討伐に関してのインタビューログ 2」補遺
迦具夜比売命の生理反応が異常値を記録したためインタビューは中止されました。
体温、心拍数の上昇と共に幼児退行していくような言動が見られ、最終的に「■■■■■■」「■■■■■■■」を繰り返したため●●博士による昏睡処置がとられました。

今後類似実験を行わないようにー●●博士

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