容姿・経歴・その他メモ

「俺様は荷紫貴。ニシキングだ！」

《設定》

35億㎡の敷地を持つ名家『潮満家』の長男。大仰な態度や我が道を行く服装など、学校でも名の知れた傾奇者である。実家の権力を思うがままに使うものの、荷紫貴自身がなにかを稼いだというわけではない。道楽息子そのものだが、やっていること自体は利己ではなく利他なので許されているようだ。実際、有難迷惑ということもない。
幼少期は様々な芸事や習い事、スポーツ等をやっていたものの、とんと芽が出なかった。
今は剣道に心血を注いでいるが、それだって才能はない。
潮満家があまりにも太すぎる故に問題視されていないが、後継ぎとしては殆ど期待されていない状態だ。

《潮満家について》

潮満家はスケールがとにかく大きい。使用人は一万人いるし、学校に通うときにはクルーザーやヘリコプターを利用する。物事の最低単位が100。なので、荷紫貴の剣道における目標は百段であり、百人切りである。
そんな潮満家だが、かつては海運業にて一財産を築き上げたことで有名だ。運送を足掛かりに船造り、鉄鋼業へと進み、戦争特需で更に蓄財を為した。まるでこれから起きる出来事が見えているのではないか、と思うほどにピタリと政情を読んできたが故である。
なぜそんなことができたのかというと、潮満は更に昔、陰陽師の名門だったからである。占星や風水によって機運を読み、世を渡ってきたのだ。さすがに現代社会で陰陽師の需要はないものの、荷紫貴も姉も一通りの技術は教わっている。尤も、やはり荷紫貴は呑み込みが悪かったが…。
この血筋で直系の者は皆、海の色を映したような瑠璃色の瞳を持って生まれる。

《家族》

潮満 鳥羽璃(とばり)……姉
・品行方正で嫋やかな女学生。三歩下がって影踏まずを地で行く大和撫子だと思われている…思われているだけだが。
　二つ年上で、荷紫貴よりも頭が良く荷紫貴よりも酔狂な性格。
　曰く、「上手に騙されるのが好き」。バレない嘘は芸術だが、そうでない嘘は見苦しいと感じている。
　肉体的にはからきしなので、直接的な暴力は苦手である。何から何まで荷紫貴とは反対(とはいえ、荷紫貴も剣術の才はないので努力したかしていないかの違いなのかもしれない)。その代わり弓道部に所属し、弓術に関しては並みのレベルではない。
・陰陽師(オーヴァード)としてのレベルは相応に高いが、故合ってG市支部には協力しない。
　"鬼"の式神を用いるほか、呪いと占星に長ける。

潮満 津巫照(つぶて)……叔母
・実父の妹にあたる女性。潮満家の関連企業には就職せず、日本全国をミニクーパーで周遊している。30代半ばだが外見は10代前半。
　見聞した物は鳥羽璃・荷紫貴姉弟と比べて質が違うため時々思いもよらぬ視点から真実に切り込むことがある。
　遵法精神に欠け、日本酒と煙草を好む。健康診断でDばかりが出るらしい。
　学生時代は吹奏楽部だった。肉体的には並み。
・陰陽師(オーヴァード)としてのレベルは高く、呪いと祓い、地鎮のスペシャリスト。
　神酒を頻繁に呑むことで己の力を高めており、"蟒蛇"の力を遣う。

潮満 可惜羅(あたら)……伯父
・津巫照の兄、実父の弟にあたる男性。関連企業の重役として仕事中。現在は和解しているが、かつては実父と家督を争っていたこともある。そのときの経験からか、姉との家督争いを避けて早々に降りた荷紫貴に何かと甘い。理解者である。
　仏頂面がデフォの嫌味エリートタイプだが、家では妻と息子を溺愛している(顔にはあまり出さない)。権力の後ろ盾を作るための婚姻だったはずが…。
　好物は刺身とケーキ(クリーム系は×)。学生時代は学友と共にジャズバンドを組み、ピアノを熟していた。
・陰陽師(オーヴァード)としてのレベルは高いが、そういった力を遣わずに現代に適応することを意識している。主に守護、招福が得意だが、形代を用いた呪法に最も習熟している。

履歴

名郷とは剣道場で出会う。いわれるがままに始めた剣道である。適当にやっていた荷紫貴を彼女は声を大にして咎めた。面白い、と思った荷紫貴は却って本気で取り組むようになった。
幼少期に離別した彼女につい数か月前、再会。しかし彼女はFHによって拉致されて妖刀に魅入られた人斬りとなり果てていた。
戦いの末、妖刀を断ち切り名郷を救うことに成功する。仰々しい態度は止めよう、と思っていたが、周囲からそれなりに突っ込まれたので結局元々の態度に落ち着いた。

"ザ・サムライ"とはライバル関係として幾度となく刃を交えたが、決着をつける前に彼が殺されてしまった。
従者として蘇った彼にかつての面影は感じなかったが、死の間際に再び相まみえ、居合を捌いて決着をつける。
彼の刀は現在、叔母の祓いを受けた後に潮満家本家の宝物殿に保管されているらしい。

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