享年98歳。天寿を全うしたと同時に第二の人生が始まった。
終活を終えた筈がUGNに人生2度目の就活する羽目になった。

だが、自分より若い者たちが、子や孫の世代が命を懸けて戦っている以上、弱音は吐いていられない。
肉体や精神は全盛期に及ばなければ、昔ほどの権力もない。
それでも、この人生のロスタイムが終わるまで、魂が燃え尽き朽ちるまで戦うしかない。

元、警視監。UGNに所属して1年足らずで支部長になったが、あくまで次の支部長が決まるまでの中継ぎとして考えている。
正直、若くて優秀な者に支部長を任せて自分は現場に出るか、補佐に回った方が良いと考えている。

長年自分を悩ませた腰痛も消えた。
減衰していた食欲も戻り、ホルモンを食べても胃がもたれなくなった。
耳が遠くなっていたが、覚醒したことにより、いい塩梅の聴力になった。
高濃度酸素バブルのおかげで疲れが取れやすくなった。
だが、悩みが尽きることはない。職場が若者ばかりで接し辛い。
ジェネレーションギャップによる、コミュニケーションの不全は目下の改善点である。

『支部長引退計画』を実行に移した。
いつまでも99歳の新入社員が支部とは言え、トップにいるのは問題だ。
なにより、身体が動くうちに現場で戦う、または後進の育成をしなければならない。

紺野ネイ子、宝蔵寺まどかの両名に関しては空振りに終わる。
現状、状況は芳しくない。現状は伊庭凛と彼女の友人の両名を絞った方が良いと判断。
片方を取り込めれば、両方ともUGNに所属するだろう。
強制することはしない。あくまで自らの意思が大事なのだ。

ただ、必要な時に必要なだけサポートできるように準備だけしておこう。

ただし、肉体自体は既に大分ガタが来ているため、心臓などの器官はRCブースターなどを使用し、誤魔化している。

コードネームはそれとなくどういうネーミングが格好いいか聞いたところ孫曰く、適当に卍つけたり、最後にインフィニティ付けとけば、子供受けもいいし、格好いいよと言っていたのでインフィニティを付つけてみた。周囲の反応はあまりよくなかった。

・家族構成
　- 菖蒲（妻）：享年88歳（紫苑の92歳の時）
　- 竜胆（息子）：63歳
　- 菫（義娘）：57歳
　- 藤乃（孫）：初孫 17歳（紫苑の82歳の時）

戦闘スタイルは肉体自体は衰えているため、長期戦は不向きとなっている。
1シーンの1ラウンドに全力を出し切り、他の者に後詰を任せる形。