容姿・経歴・その他メモ

創が小学生のころ、父は人を殺した。
その事件は、不安定な社会情勢を煽るように連日報道された。いわく、“パワハラ問題の負の終着点”と。
父は監獄入り、母は実家へ帰り、創は児童養護施設へ入れられ、一家離散。バラバラになった。
中学にあがった頃、面会で父に聞かされたのは当時の父の境遇。
お前は僕みたいになるな、と言って話を終えた父は、様々な感情を含んだ表情をしていた。
それから、創は考えた。どうすればよかったのだろう。きっと、どうにもならなかったのだろう。だったら、これからどうするか、なのだろう。
出した結論は、正しく在る事。弱者の味方である事。困っている人を見捨てない事。
高校にあがった頃、気付けば探偵のような何でも屋のような事をするようになっていた。

趣味は新聞を読む事と人助け、コーヒー

「僕は困っている誰かの手を取らずにはいられない。
その人を慮っての事じゃない。手を伸ばさない自分が嫌だから、その手を取るんだ。
……だから、さ。僕はとっても、身勝手な奴なんだよ」

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創の周囲にシロツメクサが咲き乱れる。
片膝をつき、一輪手に取る。
「祈りの花よ、その力を示せ。契約のもと僕が命じる。“開花”」
静かに告げると同時に、巨大なシロツメクサが創の全身を覆い、そして花開く。
中から現れた創は、黄金の人狼へと変貌していた。

───駆け抜けよ、黄金の風。其の心のままに。
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※シロツメクサ＝クローバー：「幸運」「約束」「復讐」

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