容姿・経歴・その他メモ

　
　生まれた時からオーヴァードであり、それを当然として育ってきたチルドレン。

【八面六臂】

　いわゆる一期生と呼ばれる最年長のチルドレン。玉野椿や高崎隼人と同世代であり、何かと『特別』な彼らと比べられることも多く苦労していたが、今となっては頼れる同期として、志を同じくする者として、互いに研鑽し合う良い仲である。
　日本支部所属のエージェントとして任務に携わるとともに、後続を育てる教官としても手広く活躍しており、何かと重宝される人材となっている。教員免許も取得しており、将来はチルドレンの教官として働きたいと思っているが、今のところは日本支部から地方支部へピンチヒッターとして働くことの方が多い。
　ただ志望がはっきりしていることから覚醒したてのオーヴァードの教育や、現場に出てきたばかりのチルドレンの目付け役としての仕事はそれなりに多い。

【仮面】

　彼にとって後輩チルドレンたちは兄弟のようなものという認識なのだが、それを強調するようになったのは10年ほど前。
　生まれた時よりオーヴァードであった彼は赤ん坊の内にUGNに引き取られ、同じように育った子供たちと兄弟姉妹同然に育っていたのだが、6歳の頃に実の弟が同じ施設に引き取られてきたことで彼の兄としての意識は大きく変化した。誰よりも優しく泣き虫な彼を守るためにも彼は努力し、そして養成施設を出る前から任務を与えらえるような優秀な人材として育った。そこで半道穂珈という名を受け取り、人としての生き方を与えられたことに喜んだ――それが仇となることも知らずに。

　事件の起こったその日、任務から帰ってくれば、施設は赤々とした炎に包まれており、家族も己の感情も、全てを喪った。
　施設はFHのとあるセルにより襲撃されたものであり、生きていた家族は一人としていはしなかった。実弟の死体は発見されなかったのだが、辛うじて生きていた監視カメラから抽出された映像から拉致されたことを知った。

　それからというもの、彼からは何に対しても強い感情は抱けなくなり、表情は無表情と笑顔の二種類しかなくなった。

【二度目の再会】

　その再会は2年前、日本支部にて多忙を極めていた時期に唐突に起こった。
　自分の身の丈ほどある剣を背負い、その手には賢者の石を埋め込まれていた、弟の面影残る彼と再会したのだ。
　それが夢でないかと思わざるを得なかったのだが、真実と知り、それまで失っていた感情が自然と湧き出して、何をしたらいいのか自分でもわからなくなるほどだった。

　拉致されたFHの施設で教育・訓練を受け、過去の記憶がおぼろげであること。
　殺し合いを強要された結果、生き残ることを優先に戦い、能力の制御が上手にできなくなったこと。
　とあるUGNチルドレンの適合者から賢者の石を強奪する目的でそのチルドレンの所属する支部にスパイとして潜入させられたこと。
　所属していたFHセルに裏切られて捨て駒として扱われて死にかけたが賢者の石のおかげで生き延びたこと。
　そして今はそのUGN支部で世話になっていることを聞いた。

　自分が守れなかったせいで壮絶な人生を送っていたことに罪悪感を抱きながら、それでも今生きていることに感謝し、二度と切れることの叶わないミサンガが切れた奇跡を喜んだ。
　相手が自分のことを覚えていないことも考慮し別々に暮らしているが、定期的に連絡は取っている。

【バンドウイルカ】

　　一人称：僕　　二人称：苗字+さん

何をさせても人並み以上にはこなす器用さを持っているため、逆にそれを皮肉として呼ばれることもしばしばある。依然は常に笑顔を浮かべていることから、子供たちからは慕われてはいる一方それが怖いと言われることもあった。指導者としての立場になった今も同じように言われているのだとか。

履歴

バースティル

八面六臂（なんでもそつなく、ひとりで何でもこなす）の英訳
どちらかというと器用貧乏の方に近い

イルカ

仲間意識と縄張り意識の非常に高い賢い動物
日本で最も飼育数の多いバンドウイルカは怒っていても笑ったような表情をする

セッション履歴