ジャームの両親の元に生まれたD.U.S.T地区の貧民。父親が衝動：吸血、母親が衝動：自傷のジャームであり、彼らは支配し、支配される関係で成り立っていた。父親は毎日のように母親を襲い、夕璃もとばっちりを受けて暴力を振るわれることがあった。
夕璃が自分で物事の判断がある程度つくようになってきた頃、母親を守るために父親を殺す決意をし、実行に移した。しかし母親は父親の支配がなければ生きられないジャームだったため、彼を殺した実の娘を敵対者と認識し、殺そうとする。その際に夕璃は自分の身を守るために母親を殺し、キュマイラシンドロームに覚醒した。

天涯孤独の身になった夕璃は同じような子供たちが集うガーディアンギャング「ドリームキーパー」に流れ着いた。オーヴァードとしての知識や経験をそこで学び、ある程度身についてからは専らジャーム狩りを行うようになる。ただ、それしか行わないのでドリームキーパー内でもあまり誰かと組むことはなく、一匹狼として活動していた。
実入りのいい仕事はあまりしていなかったので生きる為の資金もギリギリの生活をしており、自暴自棄な生き方やスラムの治安の悪さも相まって身体のパーツや内臓などを売っていた。それ以外でも戦いで一部の肉体が機能不全に陥ることなどもあったため、ゴミ捨て場のガラクタやスクラップで自分の欠損したパーツを補っていた。
そうしているうちにブラックドッグシンドロームに目覚め、より肉体の機械化が進んでいき、今となってはほとんど元の肉体は残っておらず、唯一残っているのは母親とよく似た長い髪だけだ。ブラックドッグシンドロームによって今までの外見を保つことはできているが、中身はもうただの機械人形となっている。

ジャーム狩りの最中、強いジャームと遭遇し、殺されかけたことがある。その際にたまたまその場に訪れていた“狼王”ロボに命を助けられ、治療も兼ねて保護されて以降なぁなぁで彼に育てられることになる。これが現在から3年前の出来事となる。
ロボに自分自身の生き方の歪みについて諭され、その視野の狭さから「今のままでは弱いだけだ」とはっきりと告げられ、新しい戦い方を教えてもらうようになった。それが「殺すのではなく守るための戦い方」だった。
また、その戦い方を覚えるためにヒーローを目指すことをロボから勧められ、ロボに鍛えられながら新しい道を目指すことになる。これも夕璃なりの償いであり、生き延びた奇跡へ報いるための義務の一つとなった。

3年間とはいえ、ロボとは本当の家族のような温かい時間を過ごした。その恩返しも含めて、ジャームにさせられたロボを終わらせることで救う為に今回のチームに参加することとなった。

一人称は「オレ」、二人称は「アンタ」でやや粗野な言動が目立つが、基本的には大人しい。他人から何かしてもらった場合、あまりそれを無下にはしない。
ロボに拾われてD.U.S.T地区から離れて以降男装をする必要性はなくなったので今は特段性別を隠してはいない。ただ積極的に自分の性別を明かすほどでもなく、男性的な言動は癖になっているのでやめられるものでもない。
自分のことはヒーローだとは思っておらず、ヒーローをやっている理由は偏に「生きていることへの贖罪」である。ヒーロー観に関しても「オレたちみたいな連中は運良くヒーローの目に留まることができなければ誰にも助けられることはない」と思っており、性善説や善人の価値観をあまり理解できない。が、目の前で傷付いている人を放っておくほど冷たくもない。

①【D:機械化兵】
②ロボ[PU]：○P憧憬/N劣等感
戦いの師として憧れている、それはそれとしてヒーロー観は理解できないと思っている
③ドリームキーパー[GE]：P連帯感/○N疎外感
それなりに長い間所属はしていたが、あんまり一緒には行動していなかったためチームという感覚はない
④バトルマシン：○P誠意/N脅威
⑤円教寺 七緑：○P戸惑/N隔意
⑥フォーリンラブ：P誠意/○N殺意
⑦S:ガードナー：○P理解/N贖罪

▼ロイス
①【D:機械化兵】
②ガードナー[PU]：○P理解/N贖罪
③ドリームキーパー[GE]：P連帯感/○N疎外感
④ナイチンゲール：○P信頼/N食傷
⑤円教寺 七緑：○P好意/N心配
⑥ブラスター：○P誠意/N殺意
⑦S:軣彗信：○P好意/N庇護

▼ロイス
①【D:機械化兵】
②ガードナー[PU]：○P理解/N贖罪
ロボに教えてもらった生き方、“赤鉄(カーマイン)”としての新しい道
③ドリームキーパー[GE]：P連帯感/○N疎外感
それなりに長い間所属はしていたが、あんまり一緒には行動していなかったためチームという感覚はない
④ダークナイト：○P誠意/N殺意
⑤円教寺 七緑：○P好意/N心配
⑥ジャーム：○P救済/N殺意
⑦S:世界：○P変化/N諦観