容姿・経歴・その他メモ

よく言えば自由奔放、悪く言えば気分屋、万事あらゆることを自分にとって『興味がある』か『興味がない』かで判断する。

弱者を慈しむ優しさを見せたかと思えば、弱った生き物をイジメ殺すように酷薄な嗜虐性も見せる。
全ては本人の気分次第であり、路傍の石のために命をかけることもあれば、どれだけの大金を積まれようとも気分が乗らなければ行動しない。

その『興味』の評価基準は、相手が道を踏み外すかどうか、である。
社会規範と照らし合わせた結果、押さえつけている欲望。そうあるべきと己を律する者の秘めたる願い。全てを擲って退廃と享楽を望む堕落。自らの衝動に任せて世界すら敵に回す者。

理性によって己に（意識的であれ無意識的であれ）定めているルールと、それに相反する欲望や衝動を持つ者や矛盾した願いを持つ者に強く興味を持つのである。

早い話しが迷う者、あるいは自らが定めたものに対してストレスを抱える人間────善性と悪意に揺れる人間。
道を踏み外すか、あるいは自らが決めた道を行くか、そこにこそ彼女は興味を持つ。

逆に、欲望と自分のルールが一致する者や欲望のみになった者（ジャーム）に対しての興味は薄い。
その分良くも悪くも距離感のある大人な対応をするため、むしろ興味を持たれない方が面倒はないかもしれない。

興味を持った相手に対しては距離感は近く、グイグイを通り越してガツガツ行くことも。
遊び半分で堕落に誘惑したり、悪魔の如く囁くこともあれば、逆に真っ当に応援してくれることもある。
その時々で、より当人が苦しむように背中を押し、煩悶し思い苦しむ姿を楽しむ嗜虐性を持つ。
一方で、限界を迎えた相手に対しては踏み外してしまうことを肯定するという側面を持つ。
百パーセントの善意で諦め、欲望のまま生きることを許しを与え許容し、最後の一歩の背中を押す。

興味深い相手には好意を抱き、愛情を注ぐ。
一方で、その好意が一定の値を超えると、愛情と共に食欲を抱くようになる性質を持つ。
そのため、相手を好きになればなるほどに食べたくなってしまう性を抱えているが――本人にとっては、一番好きな食べ物をいつ食べるか、と言った感覚でしかない。
基本的には同意の元で食事を行うが、狂おしいほどの食欲に襲われてしまえば喰い散らかしてしまうこともチラホラ。好意的な相手であればあるほど、食べるのを惜しむ気持ちと、それ以上の食欲を抱くことになるため、好意を持たれすぎてしまえば危険度も上昇していく。

善悪の概念は理解出来る。
殺意や憎しみ、喜びや怒り、悲しみや愛も理解できる。
ただ、『罪』だけが理解できない。
理性と欲望の間、相反する欲望にこそ生まれる罪悪感、罪の意識──全てを『やりたいからやる』彼女にとって、それは欠片も共感できないものでしかない。
だからこそ、矛盾した行動を取り、欲望を抑えつけ、願いとは逆の道を行く人間に彼女はどうしようもなく惹かれるのである

あくまでも人の社会を学んだ獣であるため、価値観の共有は難しい。
徹底した弱肉強食とある種の合理主義から成り立つ判断に依っているため、理性的な説得よりも餌をちらつかせ、感情に訴える説得のほうが効果がある。


嫌いなものは縛られること、縛ろうとする人間。
人間社会のルールに従って生きているのは、誰かに強制されたわけではなく、自ら人に歩み寄った結果でしかない。
自由に生きた結果、ファッションとして自縛しているに過ぎず、何かあれば自由に振る舞うことに躊躇いがない。

逆に、好きなものは上述のような人間、そして食欲と性欲を満たす行為である。
性的な物事に対しての忌避感は皆無であり、むしろ自分から進んで行っている節がある。食欲に関しては、後述の性質により、親しい相手、あるいは性的に満足させてくれる相手で満たすことが多い。

普段は遊び歩いており、売春婦として客を取ったお金を素に生活をしている。もっとも、食事は必要としないため、概ね着飾るために使用されている。

稀に家出した子供やストリートチルドレン等の一人では生きていけない人間を『飼って』いることも。最終的に、食べてしまうか、逃がすかは気分と飼われている人間次第。

そのルーツとなっているのは、イギリスで古くから知られる人狼。
ゼノスの任務には概ね協力的で、自分が属する群れと認識している。任務の報酬に食費も含まれていることも多く、そちらで食費を賄うことも。

ハンドアウトPC④
ワークス/カヴァー：なんでも屋or占い師or奇術師or宗教家or探偵/指定なし
ロイス：『ジャック・ザ・リッパー』
推奨感情：P興味/N脅威
　キミはゼノスに協力するイリーガルだ。キミは都築京香からとあるEXジャームを討伐、もしくは封印してほしいと話をされる。
　標的の名前は『ジャック・ザ・リッパー』。奇しくもかつてイギリスを恐怖に陥れた殺人鬼と同じ名前のソレが、現世に再び目を覚ましたというのだ。放置すれば、自らの“プラン”の障害になると都築京香は告げた。
　あなたは彼女のために、或いはそれ以外の何かのために依頼を引き受ける。

セッション履歴