群青の魔眼を持った眉目秀麗の金髪の少年。

昔は父と二人組で傭兵生活を送っていた。組織の拡充が必要となったストレンジャーズに父が元、防衛官だった伝手で傭兵として親子ともども所属することになった。
ある日、戦闘で父と自身の両目と片腕を失って退役。
生活のままならない状態であったが、エミリオの窮状を知った父の友人と名乗る男から群青に燃える左腕を移植され、オーヴァードとして覚醒。同時に自らの細胞と群青の炎の力で義眼が生まれ、光を取り戻す。
ただ、傭兵時代の狙撃能力に関しては利き腕と両目が死んだため、全く活かす機会がなくなっている。今あるのはオーヴァードとしての力と戦場で培った精神力のみである。

イフリートの腕の代償として、怒りと哀しみどちらの感情も消えている。今、あるのは喜楽だけである。
そして、エミリオが本来感じるべき、怒りや悲しみの大きさだけ炎は熱く大きく燃え上がる。

現在は何でも屋として、たまにUGNにイリーガルとして協力しながら、高校生活を満喫している。
今の目標は人並みの青春を送ること。友人との交流、美味しい食事にゲーム、あわよくば彼女。そして、休日に惰眠を貪る。
もうあの戦うだけの毎日とはおさらばなのだ。
ストレンジャーズ時代の道具はちょろまかし、今も愛用している。

助けると決めた相手、一度でも助けた相手に対して常にエミリオは魔眼で見守っている。
幸いなことに魔眼は炎でできており、いくつでも、何度でも作り出せる。
彼らの日常が脅かされそうになった時に、エミリオはいつでも何度でも駆けつける。
自分が彼らの日常の輪に入らなくてもいい。ただ命が続く限り守り続ける。
この群青の魔眼と、焔の腕はそのためにある。

力を持っていることと、それを積極的に使いたいかは別の問題だ。
戦いを嫌うもの、恐がるものを二度と戦場に立たせるつもりはない。

その場限りのヒーローにはならないと、決めたのだから。
故に少年は手を差し伸べ続ける。だれかが必要としたときに、その手を余さず握り返すために――。

あの人たちに出会うまでは僕の日常は"ごっこ"遊びの真似ごとだった。
僕は普通の人からは見た目のせいで、人形というか鑑賞用みたいな感じの扱いだった。
同じオーヴァードからはこの手と目のせいで気味悪がられることも多かった。
でも、今回は違った。みんな僕を僕として見てくれた

僕は日常の大切さを、尊さを教えてもらった。
空虚だった僕の心に温かいものができた。
ただ、自分の生活のために戦ってきたけど、もうそれは止める。
ようやく戦う意味を、日常を守ること、過ごすことの意味を知ったんだ。
まだすべてを理解した訳じゃなけど、これから知ろうと思う。

僕はやるべきことと、やりたいことが初めて一致した。
もうその場限りのヒーローにはならない。そのあとも手を差し伸べ続ける存在になりたい。
ただ救うだけじゃない、どれだけ深く沈み込み、澱に溺れていたとしても必ず掬いあげてみせる。
助けを求める手を必ず、握り返して見せる。
もう二度と恐い思いをさせないように、日常を失わせないように――。

この戦いを、出会いを経て――。
僕はようやく本当の意味で"伊佐木 エミリオ"になった。


まぁ、もちろん、平穏な日常も僕は謳歌するつもり！
青春、ご飯、遊び、恋愛、勉強。
僕が幸せな日常を大切に過ごさなきゃ、僕を大切な仲間だと思ってるって言ってくれた人に申し訳ないからね。
あえて格好つけて言うなら、誰かが不幸せな状態で僕が幸せな思いができないってそれだけかな？
それに僕はいつも餓えている。いっぱい遊びたい。いっぱい美味しいものを食べたい。いっぱい知らないことを知りたい。誰かを愛して愛されたいからね。だから、自己犠牲だけの生き方なんてするつもりはない。
自分もハッピー、大切な人たちもハッピー、みんなハッピーを目指して、生きていく！

天国のパパ、ママ。僕頑張るよ。
産んでくれてありがとう！
僕は今、幸せです！

・マスカレード ：〇p"興味"／n"脅威" | アルバイト面白そう！　でも、小夜子先輩のこと考えると、なんかありそう
・久遠寺みこと：〇p"好奇心"／n"不安" | いっぱい量が食べられて羨ましいし、理由が気になる。うむ、食べ歩きし放題だ！ 　仲良くしたいから引かれないように気をつけよっ
・神峰小夜子：〇p"尽力"／"劣等感" | 彼女を日常に戻してあげたい。ただ、自分にはない大切な日常を持っていることを羨ましく思う
・工藤連：〇p"サンドバック"／n"憐憫" | ボクの炎を崩すことのできない、殴られるだけのサンドバック

カウンタータイプ。
自らの目を肉体から分離させ、味方のカバーや自身の代わりに瞳から発する炎で攻撃を受け止め、さらに炎の力で反撃する。
目はいくら潰れても炎の力で何度も作成可能。