容姿・経歴・その他メモ

レネゲイドウイルスの蔓延から程無くして、世界各地にオーヴァード達が目覚め始める。
その内の一人であり、人工知能研究者であった世名城博士は、その力を自らの研究に役立てられないかと試みた。
当時開発中だった#M-17と命名された人工知能の飛躍的な進化を求め、他の研究員に能力を用いて洗脳まがいの行為までして研究に没頭、倒錯して行くが、彼がそれの成される瞬間を目にする事は無かった。

ジャーム化。
高頻度の能力使用とねじれ強固になったAIの開発と言う欲望により、世名城博士は怪物へと姿を変える。
世名城博士……だったモノはUGNにより処理され、また重度の肉体的、精神的汚染を受けた他の研究員たちも程なくして廃人化、或いは衰弱して死亡。
#M-17の開発は頓挫し、研究所も捨て置かれる。欲望に狂わせられた一人の人間の巻き起こした悲劇はこれにて終結した…とは、ならなかったが。

レネゲイドとしての芽。
世名城博士の狂気と絶えず#M-17へ干渉する研究員達に影響をもたらしていたレネゲイドの力。狂気的で強い感情がそれらを乗せ、#M-17に注がれ続けた。その期間は実に二年間。
これは一つのレネゲイドの申し子を生むに、全く無理の無い刺激だった。
#M-17は当時未完成であったにも関わらず、AIとしての「学習、模倣、出力」の意志に従って動作していた。誰も居ない、破棄された研究所で…ただ一人。

面影島事件。
日本の領海、太平洋に浮かぶ孤島である面影島にて発生した半日ばかりの事件。それはこの#M-17にも影響を及ぼす。
世界各地で発生したレネゲイドビーイングの活性化。それは、この個体には一つの命令コードとして受信される。
「人間を知る事」。それはこれに、個としての確固たる人格を芽生えさせる事となる。
研究所に残されたデータから、#M-17は自らを世名城博士の子とした。これ以降、これについては#M-17では無く彼女と呼称する。
また一つ、彼女の特異な側面として、レネゲイドビーイング特有の本能的な人間への好奇心と、「学習、模倣、出力」を担うAIの特性が混ざった事で高い好奇心、学習能力を持つ個体と化している。

ゼノスによる干渉。
彼女が個としての目覚めを経て数週。コンピュータと言う檻の中から他のレネゲイドビーイングに向け交信を発していた。
それを受け、放棄された研究所を訪れたのが、都築京香。"プランナー"である。
プランナーは何らかの方法で彼女を機器と言う檻より開放し、肉体を与えた。
彼女はそれ以来ゼノスに所属するレネゲイドビーイングとなり、UGNへの潜入と言う任を与えられて現在へと繋がる。

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