2つ離れた姉がいる。いつも姉には振り回されており、辟易としている。
なんだかんだ言って姉には勝てないし、家族としてどうでもいいとは思ってない。

雨の日の帰り道、傘を忘れた姉に迎えに来いと言われ一緒に帰っていたところ、野良のジャームに遭遇。何とか姉を逃がそうと、自分が囮になった際に自分に何ができるか、自分ならまだやれるのではないか、こんなところで死ぬわけにはいかない、死なずにこの場を切り抜けられる何かを自分に追い求め覚醒した。
そしてその野良ジャーム自体が現在居るFHセル<｜救済の洗礼《サルース⁼バプテスマ》>の実験により放たれたもので、覚醒した暉は目を付けられ勧誘される。

元々の衝動は闘争だったが、<｜救済の洗礼《サルース⁼バプテスマ》>から殺戮を植えつけられ変容した。戦うことにより己の可能性をより高めようとしていたものが、ただただ周囲を殺すことを目的として動くものに変わったことにより負荷がかかり、衝動に駆られているときのことを本人は覚えていない。

街で突発的に発生したジャームの掃討を担っているセル。『ジャームはレネゲイドの活性化によって生じる自然現象であること』『元々は人間であったり、動植物であったり、ただの建物、噂話、伝承であったりするがジャームと化したら元には戻らないため、人々を傷つける前に倒さなければならない』『だから我々の行っていることは殺戮や破壊ではなく救済である』とエージェントやチルドレンには説明している。
実際は、自分たちを導き人類の行く末を示す神なるものを生み出そうと、あらゆる生き物、人間、無機物、概念のレネゲイドウイルスを活性化させており、エージェントやチルドレンが掃討にあたっているジャームは失敗した際の産物である。
表向きには救済を目的に掲げており、天使のような金の仮面と白を基調とした制服が目印である。

名前:鎧塚 尊(よろいづか みこと)
一人称:私　二人称:お前(暴走状態にある暉に対しては貴方)
シンドローム:ソラリス
コードネーム:｜救世主《メサイア》
30代後半の男。<｜救済の洗礼《サルース⁼バプテスマ》>における教祖のような存在。レネゲイドウイルスによる人類の可能性を信じており、いつか神々と人間が共存していたかつての世界を再構築できると思っている。彼の言う神という存在は、レネゲイドウイルスの活性化により生まれたオーヴァード、あるいはレネゲイドビーイングであり、新世界に存在できる者を選定する力を持つものである。
暉の向上心の高さ、自分の可能性を探求する姿勢に目をかけており、彼が衝動に駆られている際に見逃された者は新世界で生きることができるという選定ができないかとDロイス強化兵と衝動の殺戮を植えつけた。自身も衝動に駆られている暉と相対し、自分のエフェクトで彼の衝動を抑えられたことを見逃されたと解釈し、抑止力として新世界に行こうと勝手に理由づけている。暉は到底そんなことは知らない。殺戮の衝動に駆られている暉のことを若干神聖視しているやばい大人。普段は(若干贔屓目ではあるが)普通にチルドレンとして暉のことをかわいがっている。

学校:金髪碧眼であり、顔立ちが整っていることからたまに言われることはあるが、どちらかといえば王子様っぽいと言われることのが多い。
UGN:天使の仮面からそう呼ぶ人もいれば、ジャームには容赦ないが倒した際に「もう苦しまなくていい」「ゆっくり休め」などと声をかけていることを知っておりそう呼ぶ人もいる。単純にコードネームからそう呼んでいる人もいる。
FH:コードネームからそう呼んでいる。<｜救済の洗礼《サルース⁼バプテスマ》>の鎧塚や上層部は神聖視していることからもそう呼んでいる場合がある。

名前:神沢 綾(かんざわ りょう)
年齢:20歳　職業:大学生
明るくリーダーシップにあふれた暉の姉。自分の道は自分で切り開くタイプで思い切りが良い。
よく他薦でリーダーやまとめ役を任されることが多い。いろんな人の意見を聞いて、一部を取り入れつつまとめるのが上手い。
弟のことは色んな意味でかわいがっている。正直なところ、年の近い家族ということもあり甘えている自覚はある。が、甘えっぱなしも姉としての面目が立たないな～と思い、時折甘えさせているが暉は気付いていない。
暉が家を空けることが多くなったことに気づいてはいるが、自分から話してこない以上変に詮索しない方が良いかなと特段触れていない。
辟易とされていることやあしらわれていることに自覚もあるが、なんだかんだ言いつつ顔を合わせたら「おはよう」や「ただいま」などの挨拶を欠かさない弟のことを可愛く思っている。
「いってらっしゃい」と「おかえり」を言ってくれる暉の日常に居る人。