一人称:私
二人称:あなた。複数人と会話中は「○○さん」かな～？
好きなもの：かき氷、麦茶、冷却グッズ
嫌いなもの：辛いもの、緑茶、性格が熱い人
苦手なもの：鍋料理(作るのも食べるのも苦手)、しゃべるのが早い人

幼い頃から山奥に住む祖母の下で生活しており、彼女はよく山の中で遊んでいた。
ある日、彼女は気が付かないうちに山を一つ越えていつもより奥まで踏み込んでしまう。
そこは他人の所有地なのだが、幼い彼女にはわかるはずもないことだった。
迷い込んだことにも気づかずに遊んでいると、そこで真っ黒な犬(本当は狼)に飛び掛かられてしまう。
野犬に襲われたと思い混乱して身動きが取れなかった彼女だが、黒い犬は人懐っこく顔をなめてきた。
なにが起こったのか理解するのに時間はかかったが、
彼女はそれ以降の毎週土曜にその犬と遊ぶのが習慣となったのだった。

そんな生活が続いたある日、祖母は唐突に彼女へ引っ越しを告げる。
当然彼女は嫌がったが、当時ただの少女だった彼女にはどうしようもできないことだった。

いつも通り土曜日に彼女は黒い犬の下へ遊びに出かけ、
その時犬へ明日ここへ来れるのが最後になってしまうことを告げた。
犬が理解しているかは彼女には性格なところはわかっていなかったが、
それでも約束せずにはいられなかったのだ。

だが翌日、朝から彼女の目に飛び込んできたのは、死んでぐったりとした黒い犬を抱えた祖母だった。
彼女は泣きじゃくり、あまりの事だったためそのまま泣きつかれてしまってその日一日眠ってしまったのだった。

翌日、少女は祖母と共に犬の墓を作った後、引っ越しで山奥の家を後にした……。
引っ越し先で『霜式』の儀式を受けさせられるために。

刀の祖母と黒い犬(ぶっちゃけ真上剣)の家は双方知った仲であり、
それぞれ儀式中だったとはいえ、二人の接触は好ましいものではなかった。
そこで双方の家が示し合わせた上で、刀の祖母は予定を早め刀を連れて本格的な儀式場への移動を企てた。
その際「この地に未練が残らないように」と刀の祖母は、
真上家に変身中の剣に容姿の似た、別の黒い犬を用意してもらい、
それをわざわざ死体にした後で刀に見せる事で彼女の心と未練を叩き切ったのだ。